寒くなってきました。そして、食欲の秋 という言葉通り、最近の外来は体重が増えたよ~ という方が多いように感じます。
少なくとも、やせた! という人はここ数日いないような・・・
中年太りが気になって、食事制限によるダイエットをしたけれど、あまり体重が落ちなかった という経験はありませんか?
基本的に体重は摂取カロリーよりも消費カロリーが多ければ減少するはずです。
ここでポイントになるのはカロリーを最も消費するのは「基礎代謝」であるという点です。
基礎代謝という言葉は聞いたことがある人もいると思いますが、呼吸や体温調節、内臓の働きなど生命維持のために消費されるエネルギーの音で、一日の消費カロリーの約70%を占めるほど大きなカロリーを消費しています。
さらに言えば、基礎代謝の中で最もカロリーを消費しているのは「筋肉」です。
このことから加齢によるダイエットの難しさは筋肉の衰えと関係があることがわかります。
ダイエットといえば、食事量を減らす方法が定番です。しかし、年齢が上がれば筋肉量が落ちるような食事制限をしてしまうと、基礎代謝が低下してダイエット効果が現れにくくなります。
こうした状況を解消するには筋肉を維持していく取り組み(運動と良質なたんぱく質の摂取)が求められます。とはいえ無理をする必要はないと思います。
軽い負荷の有酸素運動やストレッチ、バランスの良い食習慣を日々実行するだけでも筋肉を維持し、基礎代謝を上げる効果が期待できます。
また、寒くなると体温を一定に保つために基礎代謝が上がり、一年の中で最もやせやすいといわれています。
太るのは簡単でやせるのはとっても難しいですが、生理的な体の働きを利用して少しでも体重が維持できるとよいと思います。
まずは体重測定の習慣から!
ぜひ取り組んでいただきたいと思います。