昨日の記事に引き続き
患者さんからいただいた質問?疑問の会話からのお話です。
昨日は薬の粒の大きさが薬の強さ と比例するかどうか みたいなお話でした。
今日は薬のミリ数が 強さと関係するかどうか というお話です。
ある人が 例えば ですよ・・
グリミクロン40㎎という糖尿病のお薬を飲んでいたけれど、効果の様子や作用から 同系統のアマリール2㎎に変更したとします。こういった場合に 前より薬が弱くなった! やった~ という場合があります。
また反対に アムロジン5㎎を飲んでいたが、ミカルディス40㎎に変更した などの場合は、ええーー
5㎎だったのに、急に40㎎に増えちゃったよ~
と言われることもあります。
この5㎎ とか 40㎎ とか2㎎ とか そういう数字っていったいなんでしょうね。
イコール 薬の強さを表しているものではないのです。
最後に出てきたミカルディスを例にとっていえば、ミカルディスの中に含まれるテルミサルタンという有効成分が40㎎含まれていますよ ということを示しています。
また、アムロジン5㎎でいえば、アムロジピンという有効成分が5㎎含まれていますよ ということです。
テルミサルタンとアムロジピンの降圧作用や副作用、作用機序が一緒であれば、単純に何ミリ だから強い、弱い という比較ができるのかもしれませんが、別の作用の別の物質を比べているので、一概にミリ数で比べることはできません。
つまり、同じお名前のお薬どうしでは アムロジン 2.5㎎ 5㎎ 10㎎ ではやはり 10㎎が一番強い と比較をすることができますが、別のお名前の薬同士では 強さの比較をミリ数ですることはできないんです。
時々、それでも割と何回か こういった質問があったので、書いてみました。
心の中で ええー 増えたの?! とか やった~ 薬が弱くなった と思っていても、意外とそうでもなかったりするのですよね。誤解をされて、強くなったから嫌だった と次の外来まで薬を飲まなかった なんて人もいますので、説明もとても大切だな 疑問を話しやすくする雰囲気も大切だな と思っている毎日です。
ちょっと分かりにくかったかもしれませんが、参考になれば幸いです。