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 9 なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか 「 1チ 日本を戦争におびき寄せた本当の理由 」

9 なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか 「 1チ 日本を戦争におびき寄せた本当の理由 」

 第1章
 ルーズベルト(FDR)が敷いた開戦へのレール 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
1イ まえがき
1ロ アメリカの決意、日本の一人芝居
1ハ ルーズベルト(FDR)による敵対政策の始まり
1ニ なぜルーズベルト(FDR)は、中国に肩入れしたか
目次漏れ項目 日独伊三国に向けられた「防疫演説」
1ホ 中国空軍機による九州来襲
1ヘ 日本の外交暗号をすべて解読していたアメリカ
1 ト 中国軍に偽装した日本本土空襲計画
1チ 日本を戦争におびき寄せた本当の理由
1リ ルーズベルト(FDR)を喜ばせた三国同盟の締結
1ヌ 着々と進む日本追い詰め政策
1ル 開戦五か月前に日本攻撃を承認した文書
1ヲ 「日本という赤子をあやす」
1ヨ 直前まで対米戦争を想定していなかった日本
1タ 日米首脳会談に望みをかけた近衛首相

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1チ 日本を戦争におびき寄せた本当の理由

  この年5月14日に、ドイツの機甲師団がフランスが難攻不落を誇ったマジノ線を、一挙に突破して、6月14日にパリを占領した。
  6月22日に、フランスがドイツに降伏した。そうすることによって、ドイツがヨーロッパ大陸を制した。

  この時から、イギリスは孤立無援の戦いを強いられるようになった。チャーチル首相は屈することなく、ドイツがイギリス上陸作戦を準備し、連日空襲を加えると、「バトル・オブ・ブリテン(英国の戦い)」と呼んで、徹底抗戦を誓った。

  ルーズベルト(FDR)はヒトラーが飽くなき征服欲に駆られており、イギリスが滅亡すれば、アメリカの滅亡をも招くと確信していた。
  そこで、イギリスを救うために、アメリカがヨーロッパ戦争に参戦することを強く願った。ところが、孤立主義が厚い壁となって、立ち塞がっていた。

  そのために、日本にアメリカとの戦争を強いて、ヨーロッパの戦争に裏口から入ることを、企てた。

  ルーズベルト(FDR)大統領は1940(昭和15)年に、三選目を目指していた。(ルーズベルト(FDR)が1944(昭和19)年に四選を果たした後に、憲法が改められて、大統領の任期が二期までに制限された。)

  ルーズベルト(FDR)は大統領選挙中に、アメリカ国民に向かって「われわれは外国の戦争に加わることは、絶対にしない。攻撃を受けた場合を除いて、アメリカ国外の戦闘に、陸海軍、空軍を派遣しない。われわれの外交政策は、これからも国土の安全と、平和の維持である」と、民主党が掲げてきた公約を、繰り返し訴えた。

  共和党は、ルーズベルト(FDR)大統領がアメリカをヨーロッパの戦争へ導こうとしていると、非難していた。
  ルーズベルト(FDR)大統領の支持率は、この時点で共和党のウェンデル・ウィルキー候補を、数パーセントだけ上回っていた。
  この後のルーズベルト(FDR)政権の対外政策は、”参戦外交”と呼ばれている。

  九月三日に米英防衛協定が調印され、ルーズベルト(FDR)大統領は、アメリカがイギリス領のニューファンドランドと、北大西洋のイギリス空軍、海軍基地を使用することと引き換えに、イギリスに50隻の旧型駆逐艦と、大量の小銃、機関銃、砲、弾薬を貸与することを決定した。これらの駆逐艦は第一次世界大戦後保存して、繋留されたいたものだった。

  ルーズベルト(FDR)は、すぐにヨーロッパの戦争に参戦できなかったから、イギリスをあらゆる手段を用いて救おうと、決意していた。
  ルーズベルト(FDR)大統領は同時に、アメリカの国防力を強めるために、ウィルキー候補の同意を取り付けて、徴兵法案を議会に送った。

  アメリカではヒトラーがイギリスを屈服させたら、南北アメリカ大陸の征服に乗り出す可能性があるとみていたから、民主党と共和党の多くの議員が国防力を強化することについて、異論がなかった。
  これは、平時におけるはじめての徴兵法案だった。この法案によって、戦時になれば民需工場を軍需工場に転換することを命じることもできるようになった。法案は下院を一票の僅差によって、通過した。

  ウィルキー候補はルーズベルト(FDR)大統領が、イギリスへ駆逐艦を供給することを決定すると、「アメリカ史上において、大統領がこのように一方的で、独裁的な決定を行ったことは、かつてなかった」といって、非難した。議会では、共和党議員が「アクト・オブ・ウォー(戦争行為だ)」といって、口々に糾弾した。

参考:加瀬英明著「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」
 加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長
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