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 8 なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか 「 1 ト 中国軍に偽装した日本本土空襲計画 」

8 なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか 「 1 ト 中国軍に偽装した日本本土空襲計画 」

 第1章
 ルーズベルト(FDR)が敷いた開戦へのレール 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
1イ まえがき
1ロ アメリカの決意、日本の一人芝居
1ハ ルーズベルト(FDR)による敵対政策の始まり
1ニ なぜルーズベルト(FDR)は、中国に肩入れしたか
目次漏れ項目 日独伊三国に向けられた「防疫演説」
1ホ 中国空軍機による九州来襲
1ヘ 日本の外交暗号をすべて解読していたアメリカ
1 ト 中国軍に偽装した日本本土空襲計画
1チ 日本を戦争におびき寄せた本当の理由
1リ ルーズベルト(FDR)を喜ばせた三国同盟の締結
1ヌ 着々と進む二本追い詰め政策
1ル 開戦五か月前に日本攻撃を承認した文書
1ヲ 「日本という赤子をあやす」
1ヨ 直前まで対米戦争を想定していなかった日本
1タ 日米首脳会談に臨みをかけた近衛首相

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1 ト 中国軍に偽装した日本本土空襲計画

  1940(昭和15)年12月8日に、ヘンリーモーゲンソー財務長官は、ルーズベルト(FDR)大統領とホワイトハウスで、昼食をとった。日本が真珠湾を攻撃する、一年前に当たった。

  モーゲンソーは、毎日、克明な日記をつけていたが、翌日の日記に、大統領に対して「中国に長距離爆撃機を供給して、日本を爆撃するべきだと提案したところ、大統領が私に、『中国が日本を爆撃するなら、それは結構なことだ』と、語った」と、記した。

  モーゲンソーはニューヨーク州ダッチェス・カウンティに、広大な農地を持っていたが、ルーズベルト(FDR)と近所付き合いをするうちに、親密になった。ルーズベルト(FDR)がニューヨーク州知事になると、モーゲンソーは農業問題諮問委員会委員長となった。

  モーゲンソーは、日本爆撃計画に夢中になった。
  12月10日に、モーゲンソーはハル国務長官をたずねて、二日前に大統領と行ったばかりの会話を、取り上げた。

  後に、モーゲンソーは備忘録に、ハルから、「彼ら(中国)に、東京に爆弾を落とさせる、何かよい方法を考えたのか?」とたずねられ、アメリカの航空兵が中国空軍に偽装して、日本本土を爆撃する案を説明すると、ハルが明るく微笑んで、「それは素晴らしいことだ。それならば、蒋介石に東京を空襲するという条件をつけて、長距離爆撃機を提供する用意があると、伝えたい」と述べたと、つけ加えている。

  モーゲンソー、ハル、スティムソンにフランク・ノックス海軍長官を加えた四人は、ルーズベルト(FDR)内閣で、大統領にもっとも近い側近だった。
  なかでも、スティムソンは日本を嫌っていた。後にスティムソンは陸軍長官として、広島、長崎に原爆を投下する決定を下した。

  日本本土空襲のために、ボーイングB17大型爆撃機を使用することが、検討された。B17は四発で、1935(昭和10)年に初飛行したが、航続距離が3300キロもあった。通称”空の要塞”と呼ばれていた。

  1939(昭和14)年12月2日、前年7月の決定につづいて、ルーズベルト(FDR)政権は対日禁輸物資に、航空機の生産に欠かせないアルミニウム、マグネシウム、モリブデンを追加し、その四日後に、航空用ガソリンのプラント、航空用ガソリンの生産に役立つ考案、専門的情報を追加した。

  さらに1940(昭和15)年7月26日、ルーズベルト(FDR)政権は、翌年1月26日に失効することになっていた日米通商航海条約を、延長しないと決定した。日米通商航海条約は1911(明治44)年に、締結されたものだった。

参考:加瀬英明著「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」
 加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長
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