住宅改修のアドバイスで、住宅状況を改善しようとする時に、よくある住宅上の障害の除去は、多い順に
1.敷居のつまづき段差の撤去(開き戸と引戸と二種類あります)
これは、とても簡単で効果のある段差の解消です。 暗くてもつまづかずに安心して行き来できるようになります。
引戸の場合は、開き戸より工事範囲が広くなりますが、そんなに大変でなく出来ます。
2.床段差の解消(床のかさ上げと床のかさ下げと二種類あります)
どちらにするかは、費用対効果のバランスで決めます。折角やるなら中途半端に段差を残さずに、完璧にフラットにしましょう。
※段差解消をしようとして、他の場所に新しい段差を作る事は避けましょう。
3.段差を解消しきれない場所は、段差の緩和を行います。
住まいの中には、二ヶ所あって、
一つは玄関です。
これは、私たちが住まいの中では、靴を脱ぎ、素足などで生活する日本の住宅の特徴でもあります。
上がり框の段差が24センチくらいあることが多いのですが、20センチを越えたら踏み台や式台を設置して、段差を半分にしたいものです。
もう一つは、浴室です。
15センチくらい下がることが多いのです。
段差解消できれば一番良いのですが、マンションなどで無理ならば、すのこを置く事があります。福祉用具の購入で対応が出来ますが、すのこの下に付く汚れをちゃんと掃除しなければならず、清潔を維持するのに手間のかかる事を認識する必要があります。
又、住宅は、本人の動きだけでなく、家族も利用するものですから、家族にも使い良いか検討する必要があります。
誰にも使い良くなって、勿論本人にも使い良いというのがベストですね。