フライフィッシングの話

川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

初夏の忍野その3

2008-07-17 09:16:00 | 桂川(忍野)

夕方は、とりあえず下流の様子を見に行くことにする。
ところが、平日だというのにどこも人が入っていて、結局竿を出さないままビーバー島まで来てしまった。

ビーバー島の手前には良型のブラウンが定位していて、そこは同行者に任せたが、一度反応しただけだと言う。
さらに金田一から富士急を見回るが、どこもパッとせず、そのまま引き返し、イブニングはS字で待つことにした。

S字に向かう途中、大臼荘前でやる気のあるイワナを発見。早速流してみると一発で出てくれた。
型は小さいが、良く見ればなかなかの美形イワナだ。

そしてS字に到着。
イブニングまでは少し時間があったので、場所を決めてから試しにウェットを流してみる。
そのうちに良型の魚が追って来るのが見え、口をパクパクッとさせたので、ロッドを立ててみると、ゴクンゴクンと大物の手応え。ところが、こちらへ走って来た際に、一瞬ラインが緩んでバレてしまった。

やがて、フタスジモンカゲロウのスピナーフォールがあったが、相変わらずここのマス達は見向きもしない。
しかし、すでにライズはあちこちで起こっていて、観察していると、どうも水面直下の流下物を補食しているらしく、鈍い音を立てながら反転を繰り返しているのだが、その正体が何なのか判らなかった。
仕方無く、いつものヒゲナガを試してみるが、これには全く反応が無い。
結局、最初に試したウェットで何とか4尾をキャッチ出来たが、この日のライズの正体は判らず仕舞いだった。

午後の釣果、ニジマス4尾、イワナ1尾。
次回は面倒臭がらずに、ストマックを取っておこう。

写真上:ビーバー島の手前で良型のブラウンにアプローチを繰り返す同行者。
写真下:小型だが美しい忍野のイワナ。

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初夏の忍野その2

2008-07-16 08:42:21 | 桂川(忍野)

午後になると気温はぐんぐん上昇し、川面はすっかり静まり返っていた。
そこで、たまには魚公園でも散歩してみようと思いつき、敷地の中に入ってみる。
とりあえず水族館の中には入らず、敷地内を歩くだけだったが、それでも、池には巨大なチョウザメやニジマス、それと初夏らしく小アユまで泳いでいて、それらを眺めるだけでも十分楽しかった。
さらに池の下流の深さ30センチほどの流れには、60~70センチはあろうか思われる巨大なニジマスが悠然と泳ぎ、これには思わず興奮させられた。(汗)

ひと通り歩いてから、池の畔で休んでいると、どこからともなくナミフタオカゲロウのスピナーが降りて来た。
その姿を目で追っていると、水の中から突然ニジマスが飛び出し、そのスピナーに襲いかかった。
どうやら水面上1メートルくらいまでの範囲ならマスからも見えるらしく、その辺までスピナーが降りて来ると水面下で追い始めるのだった。
結局ナミフタオカゲロウのスピナーは難を逃れ、上空へ消えてしまったが、マス達の視認能力の高さ、そして、消える事の無い野生の本能など、フライフィッシングのプロセスや自然の営みといったものを、一瞬でも垣間見ることが出来たのは、非常に大きな収穫だった。

つづく

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初夏の忍野その1

2008-07-14 10:04:29 | 桂川(忍野)

忍野まで来れば、さすがに涼しいだろうと思ったが、到着してみると、湿度が高く結構暑い。
とりあえず、堰堤から始めてみるが、ライズは無し、しかもフライへの反応もすこぶる悪く、ここでは唯一サイトでブラウンが釣れただけだった。

上流へ場所を移動してみると、すぐにニジマスがヒット。
ところが、魚影は濃いものの、かなりすれていて、一投目に反応があっても、ニ投目からは見向きもしなくなってしまう。
そこで、場所を堰堤下へ移し、#13ニンフを流してみる。
すると、これがなかなかの好反応で、立て続けにニジマスとブラウンがヒット。
ところが、魚があまりにも良く見えるためか、不用意な強合わせで手持ちの2本のフライを全てロストしてしまった。
仕方無くワンサイズ下の#15を使ってみるが、これにはほとんど無反応。(汗)
やはり流下物を完全に選んで補食しているようだ。

そうこうしているうちに昼時になり、名物吉田うどんを食べに、富士吉田の「ふもとや」へ向かう。
さすが、打ち立てのシコシコとした食感。噛めば噛むほど旨味を感じる麺の味わい。
昨今の原材料高騰の最中、これほど美味しいものが僅か400~500円で食べられるというのは驚きである。

午前中の釣果、ニジマス3尾、ブラウン3尾。

つづく

写真上:環境破壊ばかりが目に付く忍野だが、湧き水の多い堰堤下流付近には、鮮やかな緑の梅花藻がところどころに生育しており、復活の兆しを見せている。ちょっと見え難いが、手前の藻の脇には良型のニジマスが定位、奥の梅花藻は小さな白い花が満開だった。

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