フライフィッシングの話

川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

シーバス、7度目の正直

2006-08-24 22:12:16 | 海(ソルト)
胸を張って、シーバスゲット!と言いたいところだが、結局釣れたのはルアーの方だった。

そもそもルアーでも難しい高水温のスローな時期に、無理矢理フライで釣ろうというほうが厚かましいのだが、そこは腐ってもフライマン。釣れなくてもフライで通すのがフライマンとしての誇りである。と、つい先日まで思っていた。しかし、さすがにボウズが続くと、そうも言ってられないのが人情というものだろう。

もっともフライで釣った事が無ければイメージも湧かないし、そういう状態では何をどうして良いのかも解らないわけで、シーバスの生態を知る上でも、とにかくルアーでもいいから釣ってみる事が重要だと考えたのである。まあ、都合の良い話ではあるが、それでもプラスになる事も多かったのは事実なのであった。

夕まづめの1時間程で、バラシ1尾と写真の40センチが今日の釣果。

ナイトゲームのシーバス

2006-08-23 10:45:54 | 海(ソルト)
今月に入って、荒川放水路下流部へ何度か足を運ぶようになった。もちろんフライでシーバスを狙うためだ。ところが、これまで5回も通っているというのに、まだ一尾もキャッチしていない。

もっとも、魚が居ないというのであれば諦めもつくのだが、魚はそこら辺にウヨウヨしているのだからタチが悪い。実際、満潮から下げに入ると、水面のベイトがソワソワし始め、やがて「バチン!」「ボシュッ!」といった大きな音と共に水面が割れる。50センチクラスのフッコのボイルである。大潮などの潮の良い時には、まるでイブニング時のマス達のように、狂ったようにあちこちでボイルが起きるのである。

これほどの、いわゆる『やる気満々の』魚達を前にして、全く成す術が無いというのは、ライズの嵐の最中でボウズを食らうのと同じくらい虚しいものがある。しかも後からやって来たルアーマンに、あっさり第一投で釣り上げられてからは、マジにルアーに転向しようと思っている。

憧れのソルトリール

2006-08-17 13:30:59 | タックル
私がフライを始めた頃、フライの対象魚と言えばトラウトやサーモンと相場が決まっていた。当時は、まさにロッド素材の変革期で、各メーカーは竹やグラスファイバーからカーボングラファイトという新素材への可能性を模索している最中だった。
その後、フライロッドはあっという間にカーボングラファイト一色となり、そのお陰で、これまで不可能だった事も可能になった。その中のひとつがソルトウォーターフライフィッシングである。

当時の日本でも、テレビや雑誌でターポンやボーンフィッシュの釣りが紹介されていたが、それはフロリダやバハマ、コスタリカやクリスマス島といった非常に現実離れした世界での話で、所詮は高嶺の花だった。
さらにそこで使われていた道具も現実離れしていた。
当時は、ソルト用フライリールと言えばフィンノールだった。金色の、のっぺりとした肉厚のボディに穴の無いスプールという外観は、圧倒的な迫力があり、その一方でどこか気品を感じさせるものがあったが、何しろ価格が一桁違っていた。もちろん私にとって憧れのリールだった。

その後、ソルトをやる機会が無かったので、リールを買う事も無かったが、最近シーバスのフライが注目されるようになり、ようやく道具を一式揃える事になった。もちろんリールはフィンノール・・・と行きたいところであるが、最近はソルトの需要も増えたためか選択肢も多くなっている。私はコロラドの山奥にある1973年創業のロスリール社からキャニオンBG-4というモデルを選択した。

もちろん選択のポイントは「金色」だ。

SAGEの新製品

2006-08-08 11:50:41 | タックル
来月、SAGEから新しいモデルが発表されるようだ。
その名は「Z-AXIS」
内容は明らかではないが、XPの後継モデルという事で、XPと比べて10%以上も軽くなっているらしい。もちろんXPは今ある在庫限りとなる。

SAGEにはこれまで銘竿と呼ばれるものがいくつもあった。
その始まりは何と言ってもRPLシリーズだ。何しろ開発に携わったのが当時のキャスティング世界チャンピオンだったスティーブ・レイジェフ氏である。グラファイト2や3といった当時最先端の素材を用い、現代ロッドの原形とも言えるティッピーなファストアクションに仕上げられたロッドは今でこそ普通に思えるが、当時は相当に硬く感じられたものだ。
また、それと平行して人気が高かったのがLLシリーズだ。RPLと同じ素材を使用しながらも、非常にしなやかなミディアムアクションに仕上げた低番手のシリーズで、特に8フィート前後の3、4番は日本での人気も高かった。
その後、グラファイト4を採用した驚異的な軽さを持つSPシリーズが発表されるが、今でもこのシリーズは世界中で人気が高い。そしてこのSPシリーズを最後に○○+というバットの強いモデルは姿を消し、XPとSLTという新たなシリーズが生まれた。

XPシリーズは、ファストアクションという性質上、ディスタンス性能が求められる高番手モデルの人気が高かったが、相対的に見ると実際はそれ程硬いというわけではなく、パワーと繊細さを両立させたオールラウンドロッドとして長い間SAGEの看板ロッドという役割を担って来た。そのXPシリーズが無くなってしまうというのは何とも寂しい限りだが、その一方で、今回満を持して発表されたG5仕様の新しい「Z-AXIS」というロッド、一体どのようなロッドなのか、今から非常に気になるのも事実なのである。

写真は20年前に買ったコロンビアスポーツ社のヘンリーズフォーク2ベスト(Made in USA)。胸部に貼られたセージのワッペンはファーストモデルを購入した時のオマケだった。