フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

いきなり初夏の陽気@芦ノ湖 その2

2024-04-27 15:15:00 | 湖(レイク)
1尾目をランディングした後、ボートが他の船や岸に近付きすぎたため、とりあえず、魚を生簀に放り込んでおく。やはり、アンカーフリーで魚とやりとりする際は、風に流されないよう何らかの対策が必要だろう。とにかく、まずは1尾キャッチ出来たので、そこからもうひと流してから、桃源台港の手前でラインを巻き取っていたら、ひったくるような大きなアタリがあり、一瞬魚が乗ったものの、すぐにバレてしまった。逃げた魚もなかなか大きかったのでは?と思いながら、ボート店の桟橋近くまで行き、その後はのんびりルースニングをしながらランチ休憩に入ることにした。

結局、桟橋近くでは何の反応も無かったため、岡本の桟橋沖へ移動して、60〜90秒ほどのカウントダウンからゆっくりとリトリーブしてみたが、やはりこちらでも反応は無かった。仕方がないので、ハーリングでもうひと流ししてみようと、まずは桃源台から飯塚のあたりまで流してみたところ、今まさにラインの先端が海賊船のすぐわきを通過しようとしたその時、ロッドティップがガクンガクンと激しく動き、ラインが勢いよく引き出されていった。直後、50mほど先で銀色の魚体が大きくジャンプするのが見える。その時、何故か松方弘樹のカジキ釣りのシーンを思い出してしまった。連続した場面がイメージと重なったのだろう。しかし、今度の魚は最初からものすごい引きで、なかなか近くまで寄ってこないため、その間、ロッドを脇に抱えながらアンカーを打つことに成功。これで周りを気にせず、存分にファイトを楽しめる。しばらくして、ようやく近くまで寄ってきたが、ふたたび弾丸のようなスピードでラインを引き出され、水飛沫を上げながらジャンプを繰り返す。それからは慎重にやりとりをしながら力強いファイトを存分に堪能することが出来た。ランディングしてみると、1尾目とほぼ同じ大きさで、しかし、このサイズの魚はネットの中で計測するのが難しく、とりあえずまた生簀の中に放り込んでおく。そして、早川水門まで流したところで折り返し、その後は風が止まった影響か、全く当たらないまま帰還となった。トイレ休憩の際にボート店で計測してもらったところ、最初の魚が50センチジャスト、2尾目もほぼ同じサイズだが、やや短く49センチだった。

夕方、最後の悪あがきに、桃源台港桟橋の近くでルースニングをやってみたものの、全く反応はなく、やがてユスリカか何かに反応してか、突如ライズが発生。しかし、それもフライを替えている間におさまってしまったようで、本日の釣りは終了となる。今日は予想以上に気温が上がり、厳しい1日となってしまったが、今シーズン最後の芦ノ湖で、大型魚を2尾キャッチ出来たのはラッキーだったと言えるかも知れない。

本日の釣果、ニジマス2尾、バラシ1回。


13:18 桃源台港桟橋付近で2尾目がヒット。




ヒット直後から最後まで凄まじいファイトだった。




ようやくネットに収まったのは49センチ。




タックルデータ

ロッド Scott S3 908-4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 6/7 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 4X
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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いきなり初夏の陽気@芦ノ湖 その1

2024-04-26 14:30:00 | 湖(レイク)
国道1号線を早川沿いに進むと、塔ノ沢辺りを境にだんだん霧が濃くなっていく。仙石原まで来ると霧は晴れたが、今度は小雨が降っていて、雨は湖尻に到着しても止むことは無かった。しかし、今日の芦ノ湖は暖かく、朝の気温は14度くらいあっただろうか。このまま晴れて気温が上がり、さらに風が出てくれれば、いよいよチャンスが巡ってくるかも知れない。

期待を抱きながら、小雨が降る中、AFCおおばの桟橋から出船する。聞けば、最近はキャンプ場から七里ヶ浜辺りの比較的沖目が良いとのこと。アドバイス通り、桃源台沖からハーリングをしながらキャンプ場まで探ってみたが、まったく当たりは無かった。そこで、とりあえず前回と同じ早川水門の沖でアンカーを打ち、10メートル付近の深場で始めてみたものの、やはりまったく当たらず。水面は僅かに波立つ程度の穏やかさで、時折、静寂を破るように大型魚のボイルが起きるくらいだった。

それにしてもどうしたことだろう。今日はいつにも増して魚の気配を感じない。というのも、早川水門の辺りは、いつもニジマスの匂いがするのだが、今日はその匂いがまったく感じられないのだ。そう言えば、昨年の今頃もちょうどそんな感じだった。その日は、惜しくも60オーバーをバラし、オデコを食らったことを思い出す。やはり水温が上がることで魚が散り、ポイントを絞るのが難しくなっているのだろう。それならば、魚が付く場所を狙ってみようと、椿の鼻へ移動してみるが、やはり反応は無く、七里ヶ浜の沖も同様だった。

この頃、時計はすでに10時半を回っていた。このままキャストを繰り返していても埒が開かないだろうと判断し、早川水門から桃源台までハーリングで探ってみることにする。幸い今日は風が弱い上に、エンジン付きボートのハーリングもほとんど居ないため、思う存分ラインを繰り出すことが出来た。そして、船がキャンプ場に差し掛かった頃、突然ティップがゴクンゴクンと動き、合わせると重々しい手応え。しかし、ラインがかなり出ていたため、一体どのくらいのサイズなのか、最初はまったく判らず、ラインを巻き取って行くに従い、だんだんと大きそうだと思えるようになった。近くに来てからは、そこそこ抵抗したものの長くは続かず、ネットに収まったのは50センチのニジマスだった。

つづく


この日は小雨模様からのスタートとなった。




11:02 1尾目は50センチ。




このサイズにしては、わりとすんなりネットに収まった。




タックルデータ

ロッド Scott S3 908-4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 6/7 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 4X
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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山桜の季節@芦ノ湖 その3

2024-04-13 13:00:00 | 湖(レイク)
その後、風が南東から北東に変わったところで、またしても絶望的な状況に陥ってしまう。そこで早川水門に見切りをつけ、向かい風の中、必死にボートを漕いで、ボート屋の桟橋近くに辿り着く。

とりあえず、桃源台港寄り水深5メートルほどの場所でルースニングを開始。しばらくしてマーカーが沈んでいるように見えたため、軽く合わせを入れてみたところ、重みを感じて魚が乗ったことを確認。なるべくドラグが掛からないよう、手元のラインを繰り出していたため、すぐにテンションを掛けられなかったが、緩んだラインを必死に巻き取ることで、何とかバレずに済んだ。ところがこの魚、最初はまったくやる気がなかったのだが、姿を見てから急に暴れ出し、何度もラインを引き出された上に、ロッドティップが湖面に突き刺さるほどのグッドファイトが続く。ネットインまでかなり時間を要したが、サイズは思ったほどではなく、しかし、まるまるとした43センチの良型ニジマスだった。

夕方は、やや沖に出で沈めてみたり、色々と試してみたものの、全く反応がなく、午後4時半に終了。アフターフィッシングは御殿場市内の丸源ラーメンで熟成味噌ラーメンを食べ、向かいのしまむらで買い物をして帰路についた。

今日の釣果、ニジマス4尾。


14:28 4尾目はルースニングで釣れた43センチ。




キラキラ輝く湖面をトローリングボートが通り過ぎる。




丸源ラーメンの熟成味噌ラーメン。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Top Water 9ft. 6wt.
リール Maxcatch Avid Pro 5Seven
ライン Goture General WF6F
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 4X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 5X
フライ スーパーオクトパス オレンジ


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山桜の季節@芦ノ湖 その2

2024-04-13 09:27:00 | 湖(レイク)
昼食後は、わりとすんなり2尾目を追加できたものの、1尾目をキャッチしてからすでに丸1時間が経っていた。これは、朝の絶望的な状況からすれば悪くないと思うが、やはり、アタリがないままキャスト&リトリーブを繰り返すには忍耐が必要だ。最終的に3尾目が釣れるまで、さらに1時間ちょっとかかり、すべての魚が、ラインヘッドが手元に来てからの追い食いで釣れたのだから、3月27日の釣行時と状況はあまり変わっていないということになる。今後、水温がどのように推移していくのか、少ないチャンスを逃さないためにも、見て行く必要があるだろう。

つづく


11:46 2尾目はサイズアップして33センチ。




12:55 3尾目は銀化レインボー32センチ。




椿の鼻の山桜は5分咲きといったところ。




タックルデータ

ロッド Scott S3 908-4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 6/7 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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山桜の季節@芦ノ湖 その1

2024-04-12 14:30:00 | 湖(レイク)
朝7時前、湖尻に到着すると、元箱根方面は濃い霧に覆われていた。外気温2℃、風は無風のベタ凪である。湖尻港の桟橋近くでは、時折マスたちがユスリカを捕食しているのか、いくつかライズの輪が広がっていた。漁協のデータでは、朝7時現在、天候晴れ、気温1℃、水温10.0℃、水位2m30cm、風はほぼ無風となっていて、残念ながら水温は先週からほとんど上がっていないようだった。

早速AFCおおばから出船。桟橋近くを60クラスのニジマスがうろついていると聞いて少しやってみるが、ベタ凪のためまったく反応なし。すぐに早川水門まで移動して、前回と同じくやや沖目で始めてみる。しかしここでもまったく反応が無く、淡々とキャスト&リトリーブを繰り返しながら、カウントダウンの時間や、リトリーブのスピードを変えたり、たまにフライを替えたりもしたが、ヒットはおろか、アタリすらない状況だった。隣にやって来た餌釣りの人も、はじめのうちは釣れてなかったが、少し移動した途端、小型のニジマスがポツポツ釣れ始める。おそらく風が吹き始めて活性が上がったのだろう。そこで、今度は浅場へ移動してみたところ、もうすぐラインの先端部というところでコツンと食ってきて、26センチの小さなニジマスが釣れた。これは今まで芦ノ湖で釣った魚の中では最小サイズである。

その後ふたたび反応が無くなったため、11時半になったところで、少し早いが昼食をとることにした。おむすびを頬張りながら湖岸の景色を見ていると、ところどころで山桜が咲いている。それまで気づかなかったが、椿の鼻近くにある桜の木の下に、ウエスト部まで水に浸かったスペイの人が居て、白浜の方も大勢の岸釣りの人で賑わっていた。

つづく


06:54 湖尻港より対岸の亀ヶ崎を望む。




10:45 1尾目はかわいいニジマス26センチ。




早川水門付近のボートはいつもより少なかった。




タックルデータ

ロッド Scott S3 908-4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 6/7 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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UV系マラブー

2024-04-09 10:30:00 | フライ
これまで、湖用のマラブーパターンはスピードファイバーというマテリアルを使っていたのだが、今シーズンは、途中からUV系のマテリアルを使用している。定番のUVポーラーシェニールと、最新のアイスブルーフリッツだ。

UV系は水中でキラキラと怪しい光を放つのが特徴だが、スピードファイバーと比べると、素材そのものが硬いため、動きがあまり良くない。その点、アイスブルーフリッツはファイバーが細く、UVポーラーよりも動きは良さそうだ。また、芯材も細いため、スピードファイバーと同じように密に巻くことも出来るが、やはり適度な間隔でしっかりと巻くのが最も効果的だと思う。

実際、UV系を使用するようになってからの釣果は、明らかに上向いている。ただし、それが単に水温の上昇で魚の活性が上がっただけなのか、本当にUV効果があったのかは、定かではない。




RBH UVポーラーシェニールマラブー ブラック



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ようやく桜の季節がやって来た@芦ノ湖 その4

2024-04-05 13:07:00 | 湖(レイク)
結局、飲み込まれたフライを外している間に時合いも終了。その後はパッタリと当たらなくなってしまう。その間、近くで父親と一緒にやっていた小学生くらいの男の子が、ルアーで良型のニジマスを釣り上げ、「ヤッター!ヤッター!」と大喜びしていたのは、見ていて微笑ましかった。

その後、淡々とキャスト&リトリーブを繰り返すが反応はなく、何度かフライの色を変えてみたものの、結果は同じだった。そんな時、ふとルースニングのマーカーを見ると、突然スーッと勢いよく引き込まれ、置いてあったロッドのティップがグングン曲がっている。すかさずロッドを立てると、いきなりラインが引き出されて、その後は一進一退のリールファイトが続く。これも結構なサイズかと思ったが、ネットに収まったのは40センチのニジマスだった。ところが、よく見ると頭部に穴を開けられたような損傷があり、その傷は見るからに痛々しいものだった。最近問題になっている川鵜被害は、ここ芦ノ湖でも深刻な状況なのだと思い知らされる。

午後は、キャンプ場〜飯塚の様子を見ながら、ボート屋桟橋近くまで戻ってみるが、ここでも反応がないため、少し沖に出たところで60〜80秒のカウントダウンを行ったところ、一度ガツンと大きなアタリがあったものの、残念ながら魚は乗らず、海賊船の最終便(PM5:00発)が桃源台港に到着したのを機に上がることにした。

夕食は、乙女峠経由で御殿場市内まで行き、丸源ラーメンで看板メニューの肉そばを注文してみる。前回の味噌も美味しかったが、肉そばは見た目よりさっぱりしていて、肉もやわらかく、薬味の使い方も絶妙で、なかなか美味しかった。

今日の釣果、ニジマス9尾。


13:51 ルースニングで釣れた40センチのニジマスは川鵜に突かれたのか、頭部に生々しい傷があった。




桃源台港桟橋に最終便の海賊船が到着。




丸源ラーメンの看板メニュー「熟成醤油ラーメン肉そば」は、思いのほかさっぱりしていて複雑な味わい。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 6wt.
リール Maxcatch Avid Pro 5Seven
ライン SF WF6F
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 4X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 5X
フライ スーパーオクトパス オレンジ


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ようやく桜の季節がやって来た@芦ノ湖 その3

2024-04-04 09:30:00 | 湖(レイク)
その後はなかなか霧が晴れず、気温も低下気味だったが、風が南に変わり、再び暖かさが戻って来ると、途端にアタリが出始める。カウントダウンの最中、突然グーンとラインがひったくられたと思ったら、直後にもの凄いスピードで魚が走り出したのだ。こういう時に限って、不測の事態が起きてしまうもので、この時は、足下のランニングラインが絡まり、リールファイトが出来なくなってしまった。このままだと、これ以上ラインを出されないよう耐えるしかない。と言っても、8番ロッドのティップが真っ直ぐになるくらいの強烈な引きで、50センチはあるだろうと思ったが、姿を見せたのは40オーバーのヒレピンレインボーだった。しかし、姿を見てからさらに力強い抵抗が続く。長いファイトの末、ネットに収まった魚は、惚れ惚れするくらいの大きなヒレを持っていた。恐らく昨年放流された個体が野生化したのだろう。この魚を見て、今こそ時合いに入ったのだと確信。続いて数投目、またしてもヒレが再生途中の良型ニジマスがヒット。これもかなりのファイターで、ランディングまでかなりの時間を要した。続いて今度は一投目に良型の銀化マスがヒット。残念ながらこの魚は針が胃袋まで達していたためダメージが大きく、キープすることになってしまった。この間、わずか15分ほどではあったが、どの魚も素晴らしいコンディションで、久しぶりにエキサイティングなひとときを過ごすことが出来た。

つづく


12:44 ヒレピンレインボー43センチは凄まじいファイトで危うく切られるところだった。




12:55 続いて釣れた良型ニジマス40センチもヒレが再生途中の素晴らしいコンディション。




13:02 連続ヒット3尾目の38センチは見事に銀化したスチールヘッドと言っても差し支えない個体。




タックルデータ

ロッド Scott S3 908-4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 6/7 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
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ようやく桜の季節がやって来た@芦ノ湖 その2

2024-04-03 11:00:00 | 湖(レイク)
その頃、近くの人が良いサイズを掛け、ロッドが大きく弧を描いているのが見えた。獲物が水面まで来ると、今度は大きく水飛沫を上げて、再び水中へと走り始める。10分ほどのやりとりを経て、ようやくランディングに成功。声を掛けると、サイズは60オーバーで、とにかく太さがもの凄いらしい。それを聞いて、羨ましくもあったが、これまで小型のニジマスしか釣れてなかったので、その中に大きなのも居るのかと思ったら、途端にやる気が湧いてきた。

やがて、空が曇ってきて、それまで暑いと感じていた空気が急にひんやりしてくる。風が南から北に変わったのだ。その影響でボートの向きが逆になり、投げる方向も変わってしまった。同時に時合いも終了したのか、アタリもぱったりとなくなってしまう。すると、今度は霧が発生して、辺りが真っ白になるくらいの濃霧に覆われたが、やがて霧が晴れてくると風も止み、たまたまルースニングのマーカーを見ていたところ、スーッと水中にマーカーが引き込まれ、30センチほどのニジマスが釣れた。恐らく、微妙な温度変化に呼応して水面近くまで出て来たのだろう。

結局、その時間帯はルースニングの1尾しか釣れず、昼も過ぎたことだし、ここで一旦ランチ休憩に入ることにした。


つづく


10:52 1回目の時合いで釣れたスリムなニジマス32センチ。




11:59 ルースニングで釣れたニジマス30センチは川鵜に噛まれた複数の傷跡があった。




突然の濃霧で気温が一気に下がる。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 6wt.
リール Maxcatch Avid Pro 5Seven
ライン SF WF6F
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 4X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 5X
フライ スーパーオクトパス オレンジ


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ようやく桜の季節がやって来た@芦ノ湖 その1

2024-04-02 16:30:00 | 湖(レイク)
早朝の5時前に自宅を出発。明るくなり始めた小雨の首都高を走っていると、突然、電光掲示板に赤い光が点滅して「横浜町田IC〜綾瀬SIC間通行止」と表示された。このとき「ああこれで今日は終わったな。」と思ったが、とりあえず、港北PAで最短ルートを検索したところ、さほどロスすることなく行けることが判り、指示どおり横浜町田ICから保土ヶ谷バイパスを南下、中原街道に出て厚木基地の南を通り、綾瀬スマートICから無事東名高速へ再合流することが出来た。ところが、海老名SA辺りから急に雨足が強くなり、小田原厚木道路に入った頃にはかなりの雨量が降っていて、このままでは釣りどころではないと思ったが、箱根口を出る頃にはすっかり雨も上がり、箱根湯本から宮ノ下までの国道1号沿いでは、開花した桜がいくつも確認することができた。

結局、早く出発したぶんは帳消しになってしまったが、それでも前回と同じ午前8時にAFCおおばへ到着。漁協のデータによると、朝6時半現在で、天候は曇り時々雨、気温9℃、水温9.2℃、水位2m34cm、風は南東微風とのこと。水温は前回より2℃も高くなっていて、湖面は適度に波立ち、雨も止んで今日は期待出来そうだった。

早速ボートに乗り込み、キャンプ場前から始めてみたら、3投目にテンションが掛かって魚が乗り、開始早々最初の1尾が釣れてしまった。ところが、そこからまったく当たらなくなったため、本命の早川水門へ移動。途中、ルアーの若者が大きいのをかけたので、やりとりを見ていたが、なかなかのファイトで楽しそうだった。サイズは50センチ弱くらいかな。その後、フライの人にも声を掛けてみたが、小さいのばかりで食いが浅いとのこと。とは言え、早川水門はどこにしようか悩むくらいボートが少なくて、自分は他の人より若干沖目で始めてみたら、やはり数投目でテンションが掛かり、キャンプ場で釣れたのと同じようなニジマスが釣れた。その後、何度かバイトはあったものの、さきほどの人が言うとおり食いが浅いのか、なかなか魚が乗らない状態が続いて、次の魚が釣れたのはそれから20分後だった。

つづく


8:39 キャンプ場で1尾目に釣れたニジマス32センチには川鵜に噛まれた跡が残っていた。




10:27 早川水門で最初に釣れたニジマスは30センチ。




10:48 早川水門2尾目は小振りなニジマス28センチ。




タックルデータ

ロッド Scott S3 908-4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 6/7 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10


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