フライフィッシングの話

川、湖、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

サクラマスとチキンカレー

2008-01-28 15:19:20 | 管理釣場

さすがにこう寒い日が続くと、アウトドアでの遊びも辛くなってくるが、今回は重い腰を上げ、栃木のレイクウッドリゾートへ出掛けてみた。

朝8時に到着。外に出てみると、やはり結構寒い。
しかし、あらかじめ寒いと予想しているから、そのぶん防寒対策は万全で、寒いのは肌が露出している部分だけだった。

早速釣りを開始して、まずは岸際のニジマスをサイトフィッシングで2尾ゲット。
続いて沖目のライズをウエットで狙い、サクラマスを2尾追加したところで、やけにラインがザラザラしているなと思ったら、なんとガイドが凍っていた。

しかし、だんだんと日が高くなり気温が上昇すると、徐々に魚の活性も上がって来て、アタリもコンスタントに出始めるようになる。
釣れるのは、ほとんどが25センチクラスのサクラマスで、たまに放流したばかりの35センチ程のスチールヘッドが混じるといった感じだ。

昼食はカフェに行き、14種類の香辛料を使っているというオリジナルチキンカレー(写真)を注文。
初めて食べてみたのだが、柔らかい鶏肉と香辛料の複雑な味わいはなかなかのもので、ボリュームも充分過ぎるほどだった。

腹ごしらえも済み、すっかり身体が暖まったところで、午後の釣りを開始。
再開してから暫くの間は反応も思わしくなかったが、夕暮れが近付くにつれてユスリカのハッチ量が多くなると、あちこちでライズが起こるようになり、そのうちにサクラマスが入れ喰いになった。
時折、奇麗なピンク色をした尺ヤマメや、ヒレピンのニジマスが混じり、西側の山に日が落ちるまでその状態は続いた。

今回は重い腰を上げ大正解であった。

写真は、パーマークがうっすらと残る美しいサクラマス。
サイズは尺ちょいといったところ。

美魚を求めて~その4忍野

2008-01-25 17:11:32 | 美魚を求めて

忍野で、昔から多くのアングラー達を魅了し続けているのは、やはり美しい容姿のレインボートラウトだろう。

豊富な湧き水の安定した水温は、冬でも多くの水生昆虫を育み、それらを補食して成長した個体は、素晴らしいファイトで我々を楽しませてくれる。

2006年6月8日午前10時 鐘ヶ淵にて
レインボートラウト

ZXLというロッド

2008-01-16 13:28:41 | タックル

先日、「ZXLはLLの再来」などと喜んでいたが、実際にショップで触ってみると、想像していたものとは随分違っていた。

まず、ZXLというロッドは、SLTの後継機種にあたり、フィーリングはSLTに最も近い。
それと、アクションはミディアムという事であったが、SLTがそうであったように、一見しなやかそうでも、実際にラインを通してみると結構硬そうな、どちらかと言うとミディアムファーストの部類に入ると思う。

さらにもうひとつ、LLを彷彿とさせるコスメは悪くないのだが、シートフィラーの色が濃すぎて、かなり地味な印象を受けた。
実際には、ウッドの色や目を統一させることは大変な事なのだろうけど、安いロッドではないので、ユーザーとしてはもう少し高級感というか、ゴージャス感も欲しいところ。

しかしながら、握った印象は、すこぶる軽く、しなやかで張りがある。
ウインストンのBoront同様、柔軟さとパワーの相反する要素を最新のテクノロジーで見事に両立させている。
ある意味、これからのフライロッドの方向性を示していると言えよう。

写真は、LLロッドとヤマメ。
忍野にて。

フジノライン

2008-01-11 16:43:38 | タックル

その昔、安価なテーパーリーダーと言えば、バークレイくらいしか無かったが、あれは酷かった。

当時はまだ腕が未熟だったこともあるが、合わせ切れはしょっちゅうするし、およそ掛けた魚の半分も取れなかったと思う。

そこであるとき、釣り雑誌の記事を参考にしながら、違う太さの釣り糸をブラッドノットで繋ぎ、手製のテーパーリーダーを作ったりもしてみたが、結び目にゴミが絡まったり、柔らか過ぎて上手くターンオーバーしなかったり、これもなかなかうまく行かなかった。

その後、国産のテーパーリーダーが販売されるようになると、以前より強度はアップしたものの、合わせ切れの多さは相変わらずで、まだまだ信頼性は低かった。そんな中、圧倒的な強度を誇っていたのがイーアンのテーパーリーダーだった。

その後、アクロンやバリバスといったブランドが主流になると、イーアンは淘汰されてしまったが、「テーパーリーダーは弱いもの」という概念を見事打ち消してくれたその功績は賞賛に値するものである。

私もイーアンが無くなってからは、ずっとバリバスを使い続けて来たが、最近6X以下の細いティペットの強度に疑問を感じるようになってからは、他社ブランドを試す事も多くなった。
そして、あれこれ使ってみた中でも「これは!」と思えた唯一の製品が、このフジノラインである。

先日の初釣りでは、合わせ切れナシ。
しかも、6Xのティペットに結び目が出来ていたにも関わらず、そのまま使い続けて全く問題が無かったのだから、結束強度は驚異的と言える。

初釣り

2008-01-06 13:57:16 | 管理釣場

朝の出発時は、オープン2年目の開成水辺フォレストスプリングスへ行くつもりだったが、あそこはフライの場合バックスペースが少なく、思うようにキャスティングが出来ないと聞き急遽行き先を変更、大井松田ICをスルーしてそのまま裾野ICへ向かう。

目指すは、すそのフィッシングパーク
何でもここの釣場は、富士の湧き水を源としているため、非常に水質が良く水温も安定していて、おまけに魚のサイズが大きく引きも強いと言う。かねてから一度は行ってみたいと思っていた場所である。

釣り場に到着すると、二つある池はどちらも魚だらけで、いくつか魚の溜まっている場所などは、まるで大きな黒い塊のようだった。しかも、良く見れば魚は殆どが40センチクラスのレインボートラウトで、それ以外にも、80センチはあろうかと思われるイトウや、70センチ近いドナルドソンといった超大物が足下を通り過ぎて行くではないか。

早速、一日券を購入して、マッディーポンドのフライエリアに入ると、一投して間もなく35センチ程のF1が釣れた。
目の前は魚だらけだし、当然このまま爆釣だろう思った。
ところが、そんなに甘くはなかった。
どうも魚はミッジにライズしているようでもなく、マラブー系のフライへの反応もイマイチ。
一ヶ所に溜まり、あまり口を使わなくなるのは、秋の産卵期に良く見られる現象だが、ちょうどそんな感じなのだ。

結局、手持ちのフライは殆ど試してみたものの、何をどうして良いのか判らないまま今年の初釣りは終了。
まあ、20尾以上釣れたので、良しとしましょう。

写真は、40センチ超のヒレピンブルック。
この魚は、レインボー顔負けのスピード感のあるファイトで、今年の初釣りを存分に楽しませてくれた。