フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

お気に入りのロッド~その1、デーモン コールドブルック 7.5ft. #4 4pc.

2013-11-19 12:25:52 | タックル
お気に入りのロッドと言っても、実際フィールドへ持ち出したのは一度きり。理由は、7.5フィートで4番というバンブーロッドのようなスペックが、なかなか使ってみようという気にならなかったからだ。

このロッドは8年ほど前、ニューヨーク州にあったデーモンというロッドメーカーに特注、もともとは小川でブルックトラウトを釣るロッドとして製作されたもので、グリップ先端をスレッドで巻いてもらい、全体的にやや短めのオービス風に仕上げてもらった。

フックキーパーはドライフライ仕様のオリジナル。リールシートはメープルのバールウッドにアルミ製金具の組み合わせ。アクションはやや張りのあるミディアム〜ミディアムファーストのドライフライアクションだ。

何といっても、この仕上げの美しさは、所有感を充分に満たせてくれるものである。

お気に入りのリール~その6、ハーディ マーキス #5

2013-11-13 14:38:40 | タックル
1986年頃だっただろうか、当時京橋にあったつるや釣具店で、ショーケースに置かれていたこのマーキス#5を眺めていると、山城さんが背後で「今後マーキスはすべてガンメタになるそうですよ。」と囁いた。

当時、カーボングラファイト製ロッドブランクのほとんどは、透明のレジンで仕上げられていたため、黒い炭素繊維の色がそのままロッドの色になっていた。もちろんセージは茶色で、ウィンストンはグリーン、スコットに至っては未だに黒のままだが、これら三社がまだフライロッドメーカーとしてそれほどシェアを持っていなかった頃の話である。確かハーディ社のグラファイトロッドも、当時は黒いブランクが使われていたのだ。その黒いロッドには、ガンメタの方が似合うと判断したのだろうが、私はそうは思わなかった。アルミニウム特有の鈍い光沢を放つリム部分が、艶の無い部分との微妙なコントラストを作り、そこにライトウェイトとはまた違う魅力を感じていたからだ。

こうして手に入れたマーキス#5だが、結局私にとって最も出番が多く、そして最も思い出深いタックルになっていた。
ちなみにマーキスは、#4から#10までの6サイズと、サーモンシリーズの3サイズ、合計9サイズのラインナップを誇り、世界中で最も長く、そして最も多く愛用されたフライリールである。