フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

忍野は本日も曇りなり~その2

2009-06-11 14:00:42 | 桂川(忍野)

午後、ひと寝入りした後にS字へ行ってみると、岸際の背を伸ばした葦の向こうでは、魚達が盛んにライズを繰り返している。
もちろん、それらは我々の手の届かない場所で、誰にも邪魔をされず、のんびりと流下物を捕食しているのだ。

そんな光景を横目に、いよいよ最初のカーブに到着すると、意外にもやる気のある魚が居て、一投目から反応してくる。
しかし、反応するのは最初だけで、すぐにそっぽを向いてしまうのは、やはり虐められている証拠だろう。
諦めてその先へ行こうとすると、数人が陣取っていたので、やむなくそのまま引き返し、大臼荘前のフラットな流れでニジマス2尾をキャッチする。

そのまま堰堤の手前まで移動すると、例のカルガモ親子がやって来て、親鳥の後ろではまとわりつくように子供たちが泳いでいた。
「あれっ、おかしいぞ、前回見たときは確か七羽だったのに、今日は三羽しか見えないな。」
近くに姿が見えないので、居なくなったとしか考えられない。
カラスか鳶にでもやられてしまったのだろうか?
親鳥にまとわりついていたのは、きっと襲われたことで、怯えていたからに相違ない。
そう思うと、何だか急に切なくなってしまった。

それにしても、午後はさらに厳しい状況だった。
ライズは殆ど無くなり、もはや水面は鏡のように静まり返っている。
仕方無く、午前と同じようにミッジのサイトフィッシングを始めると、珍しくウグイが飛びついてきた。
さすがにウグイも尺を超えると結構引くものである。
その後、同じ釣り方でニジマスを5尾ゲット。
夕方になると、ナミフタオのスピナーフォールが始まったが、相変わらず水面は静まり返ったままで、結局この日はイブニングを待たずに引き上げてしまった。

この日の釣果、ニジマス12尾、ブラウン1尾、ウグイ1尾。
内容は良く無かったものの、釣果の方はまずまずであった。

写真上:忍野でウグイを釣ったのは今回で二度目。
写真下:夕方、水面は静まり返っていた。臼久保橋から下流を望む。

にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ ←にほんブログ村フライフィッシングのカテゴリへ

忍野は本日も曇りなり~その1

2009-06-08 18:25:16 | 桂川(忍野)

今朝の忍野は曇りで、少し肌寒いくらいだった。
臼久保橋の下流一帯では、相変わらずスローなディンプルライズの輪が起きている。
とりあえずミッジを使ってみると、すぐに奇麗なニジマスがヒット。
平日とあって、前回よりは若干反応も良いようだ。
ところが、他のフライへ換えてみると、相変わらず反応は鈍く、それでもアタリが全く無い訳ではないから、しつこくやっていれば釣れることは釣れる。
しかし、どれも決定打に欠けるものばかりで、納得出来るものではなかった。

仕方無いので、ミッジを使ったサイトフィッシングを試みる。
この場合、フライは全く見えないが、フライの位置を予測して、後は魚の反応を見て判断すればよい。
そうこうしているうちに、藻の脇に定位していた良型のブラウンがパクパクッとやっているのが見え、すかさず合わせると、重々しい手応えがロッドに伝わってきた。
上がってきたのは、文字通り茶色い背中をしたブラウントラウトだった。

昼は、久々に峠の蕎麦屋『天祥庵』へ行ってみる。
前回は『からみ蕎麦』を食べたので、今回は『ぶっかけ蕎麦』を注文。
まずは何もつけないで蕎麦を食べてみる。
あれっ、ちょっと固いぞ。
しかも、香らない。
ちょっと期待はずれな感じだったが、その名のとおり薬味を全部とつゆをぶっかけてみたら、なるほど美味しかった。

写真上:ミッジのサイトフィッシングで釣れたブラウン。
写真中:天祥庵のぶっかけ蕎麦の薬味。焼き味噌は非常に美味である。
写真下:蕎麦は固めでやや短く、太さも揃っていなかった。

にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ ←にほんブログ村フライフィッシングのカテゴリへ

気難しい忍野の一日~その2

2009-06-03 14:00:00 | 桂川(忍野)

昼食後、リバーズ・エッジでコーヒーを飲んでいると、とうとう雨が降り始める。
その雨も、最初は小雨だったが、だんだんと強い雨に変わっていった。

落ち着いたところで、雨具を着て堰堤へ向かったものの、ニジマスを一尾釣ったところでまた雨脚が強くなったため、一旦引き上げることにする。
小一時間ほど車の中で休み、雨が止んでから川へ行ってみると、予想以上の濁りで、ライズもぱったりと無くなっていた。
それでも、相変わらずS字の辺りは人が多く、橋の方へ引き返そうと川を覗くと、柳の木の下に尺を遥かに超える大ヤマメが悠然と泳いでいるのが見えた。

とりあえず橋の下でウェットを流してみると、ニジマスがヒット。
やがて、派手なライズが目立つようになってきたので、今度はドライに換えてみる。
ところが、フライには出ることは出るのだが、フッキングしてくれない。
結局、濁りが取れるまでは殆ど為す術が無く、そのまま橋の下流でイブニングを迎えてしまった。

岸辺の草むらからはナミフタオカゲロウがひっきりなしに飛び出してくるが、水面は相変わらずスローなディンプルライズが続いている。
仕方無く、ミッジを試してみると、立て続けにヤマメがヒットしてくれた。
そうこうしているうちに、スプラッシュライズが始まったため、フライをヒゲナガに変更。
岸際で踊らしてみると、すぐに30センチ程のニジマスが飛び出してくる。
ところが、そのサイズからは想像出来ない力強さで、セージのLLがバットから曲がり、魚はグングン上流へ走って行く。
その後は、同じサイズのニジマスが次々と釣れ、同じようなファイトが楽しめた。
気が付けば辺りはすっかり暗くなっていた。

この日の釣果、ニジマス8尾、ヤマメ2尾。
今回のヒゲナガは大成功だった。

写真上:昼頃は雲の切れ間から青空も覗いていたのだが・・・。
写真中:リバーズ・エッジのレアチーズケーキは、見た目、味、ボリュームと、三拍子揃っている。
写真下:イブニングでミッジに飛び出してきたヤマメ。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 釣りブログへにほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ

気難しい忍野の一日~その1

2009-06-02 10:12:37 | 桂川(忍野)

朝のうちは雲が多く、時折晴れ間がのぞくといった不安定な天気。
水面ではスローなディンプルライズが頻繁に起こっている。

とりあえずミッジを試すが反応は殆ど無く、辺りを観察してもマス達が何を補食しているのか全く判らなかった。
それでも、しつこくミッジを流していると、やがてガボッと出て、ゴクンゴクンと重々しい手応え。
ファイトの感じからしてブラウンかと思ったが、上がってきたのは良型の美しいニジマスだった。
殆ど無傷と言って良い完璧なその魚体は、思わず見とれてしまうほどで、これでとりあえずひと安心。
やはり最初の一尾を手にするまでは、落ち着かないものである。

ところが、その後すぐに10センチ程のニジマスの稚魚が釣れたものの、フライを換えた途端何故かぱったりと反応が無くなってしまった。
この時期はハッチの種類が多いため、魚も補食対象を絞りきれないのだろうか。
あらゆるフライを試してみるが、反応するのは最初だけで、前回反応が良かったフライも全く効果無し。
結局そのまま昼を迎えてしまった。

つづく

写真上:カルガモのひな達が元気に泳ぎ回っていてとても可愛かった。
写真中:惚れ惚れするほど美しい忍野育ちの完璧なニジマス。
写真下:昼はいつもの『ふもとや』で吉田うどんを食べる。今回は王道のてんぷら(かきあげ)乗せ。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 釣りブログへにほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ