再読のための覚え書き
稲妻
林芙美子(1903-1951)
おせいには、縫子、嘉助、光子、清子の四人の子どもがいるが、彼らの父親が三人いるという特殊な家庭事情がある。
光子の夫が亡くなると、その保険金をめぐって、兄弟姉妹含め周囲の人々がそれぞれエゴを剥き出しにする。
末娘の清子はそんな環境に嫌気がさして、家を飛び出し、ひとり暮らしを始めるが……。
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全体的に、どんよりと曇った空や、汗ばむ湿った空気に覆われている、林芙美子らしい作品。
2021.9.30読了
稲妻
新潮文庫
昭和28年3月31日初版発行
昭和33年9月25日11刷
旧仮名遣い
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