再読のための覚え書き
ひもじい月日
円地文子(1905-1986)
人間の妄執を鋭く描く円地文子。好きな作家だが、短編集は初読み。
《ひもじい月日》
さくは、幼少の頃からずっと背中の赤痣に悩み続け、縁談も避けてきたのだが、それを厭わないと言う直吉を紹介されて結婚。
直吉は、女学校で教師をしていたが、同僚の女性教師に手を出すなどの不貞が明らかになる。
やがて、直吉は夜学の教壇で倒れて寝たきりとなった。妻のさくは、雑貨屋を営みながら、すでに愛情の通わない夫を支えて生きてゆく。
他8編。
2021.10.7読了
ひもじい月日
角川文庫
昭和32年8月30日初版発行
昭和35年3月30日再版
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #円地文子 #ひもじい月日
