再読のための覚え書き
或る女(上下)
有島武郎(1878-1923)
先日読んだ円地文子「秋のめざめ」の主人公、新劇女優の藤子が、今度は有島武郎の「或る女」の映画で主人公を演じるという設定だったので、前作の余韻に浸りながら「或る女」を読むことにした。
いわゆるモデル小説で、主人公の葉子は、国木田独歩の元妻の佐々城信子。
勘が鋭く、我の強い葉子の初婚は、2ヶ月で破綻。やがて、アメリカ在住の実業家木村と結婚するためにアメリカ行きの船に乗るが、旅の途中、船の事務長で妻子持ちの倉地と関係を持ってしまう。
それから後は、ひたすら堕ちていく一方で、心も体も病んでゆく。
2021.10.12読了
或る女(上)
岩波文庫
昭和25年5月5日初版発行
昭和47年8月10日31刷
或る女(下)
岩波文庫
昭和25年9月5日初版発行
昭和46年8月10日26刷
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