再読のための覚え書き
大菩薩峠 第13巻
中里介山(1885-1944)
江戸に密かに集まった薩摩藩士たちは、討幕のため、江戸城に火をつける企てを進めていた。
善人とも悪人ともつかぬ龍之助を白骨温泉まで連れていったお雪は、感傷に浸り、鐙小屋の神主に諭される。
「善心から見れば、悪なんというものが存在する場所はありません。悪というのは、つまり人間に勢いをつけるために、それを征伐させるために、神様がこしらえた道具なのです。」
兵馬は龍之助を追って浅間温泉まで来たものの、ここでも事件に振り回され、敵討ちはいつになるやら。
2022.5.21読了
大菩薩峠 第13巻
角川文庫
昭和31年1月10日初版発行
昭和44年3月30日11刷
旧仮名遣い
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