どんな国や地域にも、極めてGOODな何かがある。
バリは、「ものづくり」のメッカだと言い切っていい。
絵画、オブジェ、 布、 アクセサリー、楽器、石膏、木工・・・。
あくまでアナログなそれらの手作業は、ひとつずつ表情を変えながら、しかし何百何千というコピーを黙々とつくり続ける地道な仕事だ。
クラフトの工房は街の至る所に見られ、全くこんなにつくって買い手はあるんだろうか?と疑うほどの数だ。
聞くところによると、バリには世界中からバイヤーがやってきて大量に注文をしていくから問題ない、とのこと。
それもそのはず。
バリでつくっているのはバリ独特の工芸品だけではなく、例えばオーストラリア・アボリジニーの伝統楽器、真っ黒な木肌にカラフルな模様が描かれたアフリカのお面、トルコ辺りの中東を思わせるネコの置き物・・・などなどが大量生産されているのだ。
「現地には材料がないんだよ。世界の需要を満たすだけのね。だからバリで僕らがつくってるんだ。」(工房のスタッフ談)
なるほど、日本でもよく見かけるエスニック雑貨はここからまとめて輸入されたものなんだな。
それにしても奇妙な現象だ。
その土地その土地の風土や伝統を表す雑貨などがバリ島というたった一ヶ所でつくられ、世界中にもたらされている現実・・・。
確かに人間がつくったものだから、技術的にオリジナルの土地でしか生産できないわけはない。
買い手だって雑貨として気に入れば、別にその背景を知らなくたって情緒を味わうことができる。
だけど・・・。
なんだか騙された気分だ。
例えば私が去年、日本のとある雑貨やで買った赤い太鼓。
アフリカの風を感じて心ウキウキさせて買ったのに、蓋を開けたらバリの湿った熱風だった、だなんて。。。
お金の流れを考えても、その土地とそれを生み出した大地に利益がもたらされることを想って私は買い物をする。なのに私の買い物で利益を得たのはバリの職人。
・・・別にいいんだけどさ。
しかしこれがフェアトレードとの根本的な違いなんだ、と私は知る。
たとえエスニック雑貨店のバイヤーがバリの職人と公正な取り引きでモノを買ったとしても、当然それはフェアトレード商品にはならないわけだ。
フェアトレード商品とは、自分の出したお金がどういう人達の生活を助け、またどの地域の経済を活性化させるのかがちゃんと分かる商品のことで、単に貿易の方法だけの問題じゃない。
・・・けれどだとしたら、エスニック雑貨店でも「これらの商品はバリ島の職人との公正な取り引きにより輸入されています」くらいの但し書きがあれば、納得して金が出せるということなのか・・・?
何にしても、クラフトなどの手作り商品は、特に海外商品の場合、つくり手の顔が見えるようで実はとっても見えにくいんだな、と思った。少なくとも今後は、エスニック雑貨の背後にバリ島の風は感じられるけれど。
バリは、「ものづくり」のメッカだと言い切っていい。
絵画、オブジェ、 布、 アクセサリー、楽器、石膏、木工・・・。
あくまでアナログなそれらの手作業は、ひとつずつ表情を変えながら、しかし何百何千というコピーを黙々とつくり続ける地道な仕事だ。
クラフトの工房は街の至る所に見られ、全くこんなにつくって買い手はあるんだろうか?と疑うほどの数だ。
聞くところによると、バリには世界中からバイヤーがやってきて大量に注文をしていくから問題ない、とのこと。
それもそのはず。
バリでつくっているのはバリ独特の工芸品だけではなく、例えばオーストラリア・アボリジニーの伝統楽器、真っ黒な木肌にカラフルな模様が描かれたアフリカのお面、トルコ辺りの中東を思わせるネコの置き物・・・などなどが大量生産されているのだ。
「現地には材料がないんだよ。世界の需要を満たすだけのね。だからバリで僕らがつくってるんだ。」(工房のスタッフ談)
なるほど、日本でもよく見かけるエスニック雑貨はここからまとめて輸入されたものなんだな。
それにしても奇妙な現象だ。
その土地その土地の風土や伝統を表す雑貨などがバリ島というたった一ヶ所でつくられ、世界中にもたらされている現実・・・。
確かに人間がつくったものだから、技術的にオリジナルの土地でしか生産できないわけはない。
買い手だって雑貨として気に入れば、別にその背景を知らなくたって情緒を味わうことができる。
だけど・・・。
なんだか騙された気分だ。
例えば私が去年、日本のとある雑貨やで買った赤い太鼓。
アフリカの風を感じて心ウキウキさせて買ったのに、蓋を開けたらバリの湿った熱風だった、だなんて。。。
お金の流れを考えても、その土地とそれを生み出した大地に利益がもたらされることを想って私は買い物をする。なのに私の買い物で利益を得たのはバリの職人。
・・・別にいいんだけどさ。
しかしこれがフェアトレードとの根本的な違いなんだ、と私は知る。
たとえエスニック雑貨店のバイヤーがバリの職人と公正な取り引きでモノを買ったとしても、当然それはフェアトレード商品にはならないわけだ。
フェアトレード商品とは、自分の出したお金がどういう人達の生活を助け、またどの地域の経済を活性化させるのかがちゃんと分かる商品のことで、単に貿易の方法だけの問題じゃない。
・・・けれどだとしたら、エスニック雑貨店でも「これらの商品はバリ島の職人との公正な取り引きにより輸入されています」くらいの但し書きがあれば、納得して金が出せるということなのか・・・?
何にしても、クラフトなどの手作り商品は、特に海外商品の場合、つくり手の顔が見えるようで実はとっても見えにくいんだな、と思った。少なくとも今後は、エスニック雑貨の背後にバリ島の風は感じられるけれど。
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