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マーズ・エクスプレス、火星のインカ・シティで「クモ」の痕跡を発見
ヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレスが撮影したこのイメージの黒い斑点は、火星の南極地域に散らばる「クモ」の明らかな兆候である。これらの小さな徴は、炭酸ガスが太陽光で暖められ、上にある氷のスラブを突き破り、枝分かれした溝の表面を彫り、暗い物質を表面に引きずり上げて暗い斑点をつくるときに形成される。
このような斑点の多くは、インカシティと呼ばれる火星の一部の郊外にあるフレームの左側の暗い領域内に見られる(下に全体のイメージ)。この名前の理由は明確であり、直線的で幾何学的な尾根のネットワークがインカの遺跡を彷彿とさせる。
このイメージは、2024年2月27日に、マーズ・エクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)が、軌道 25449 で収集したデータで構成されている。これは、火星の表面に垂直に位置合わせされた真下のチャンネル(nadir channel)、およびカメラのカラーチャンネルからのデータを使用して作成された。地上の解像度は15メートル/ピクセルであり、イメージの中心は東経 300 度/南緯 79 度である。
<イメージの説明>: 火星の長方形のスライスが茶色と黄褐色の色調で示されている。地形は左に行くほど暗くなり、右に行くほど滑らかで明るくなる。イメージの中央部分には様々な物質の堆積物の渦巻く片が見られる。左側にはインカ・シティと呼ばれる直線的な格子状の尾根と壁の隆起したネットワークと、氷の下に「クモ」と呼ばれる特徴が存在することを示す黒い斑点(大判を参照)が散在している二つの重要な特徴が見られる。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。これは長文の記事の中のごく一部であり、4月30日に 「火星探査の今」 に掲載した記事の再掲です。
<出典>: Mars Express
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