太陽のフィラメント噴出
私達の太陽に何が起こったのだろう? 特に変わったことはない。フィラメントを投出したのみである。2012年の半ばごろ、長く続いていた太陽フィラメントが、高エネルギーのコロナ質量放出(CME)を生み出して、突然宇宙に噴出した。フィラメントは太陽の刻々と変化する磁場によって何日も持ちこたえられ、この噴出のタイミングは予想外だった。太陽を周回するソーラー・ダイナミクス観測衛星(Solar Dynamics Observatory)が注意深く見守る中、爆発によって電子やイオンが太陽系に放出され、その一部は3日後に地球に到着し、地球の磁気圏に衝突してオーロラが現れた。太陽の活動領域を取り囲むプラズマのループが、特徴的な紫外線イメージで、噴出するフィラメントの上に見ることができる。 我々の太陽は、荷電粒子を宇宙空間に放出することがある多くのコロナホールを生む、11年周期で最も活発な時期に近づいている。
<注>: この記事は、5月26日に、NASAの「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」に掲載されたものです。大判はイメージのリンクから。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
<ひとこと>: 併せて、今回の太陽活動の激しさを、動画 Youtube でご覧ください。右のイメージのリンクから。
解説は以下の通り。
2024年5月14日、太陽は強い太陽フレアを放出した。この太陽フレアは太陽周期25の中で最大であり X8.7 に分類される。
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