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12月23日(月):金星の隠された秘密を解く

2024年12月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: ダビンチミッションで解き明かす数々の金星の隠された秘密

2030年代初頭に打ち上げられる予定の「ダビンチ1」は、宇宙船と降下探査機で金星を探査する。ダビンチ1の探査機は、21世紀で初めて、金星の雲の上から表面に降り注ぐ金星の大気に勇敢に立ち向かうことになる。NASAの VERITAS とヨーロッパ宇宙機関の Envision の他の二つのミッションも、2030年代の金星の軌道から探査する予定である。

ダビンチ1探査機は、2回のフライバイで金星の雲と高地を調査する。また、幅約3フィート(90センチ)の球状の探査機を放出し、惑星の厚い大気と腐食性の雲を突破して測定を行い、金星の表面が雲の下に降下するときの高解像度のイメージを捕える。

太陽系のユニークな地形を探る
ダビンチ1ミッションは、「テッセラ(tesserae)」と呼ばれる地域のアルファ領域(Alpha Regio)を詳しく探索する初めてのミッションとなる。テッセラは地球の険しい山々に似た外観の高地である。これまでのミッションでは、レーダー機器を使ってこれらの地形を発見したが、1966年から1985年の間に金星の大気圏を潜った多くの国際宇宙船のうち、テッセラを調査したり写真を撮ったりしたものはなかった。

古代の大陸と考えられているアルファ領域のテッセラは最も古い表面の一つであり、科学者達は数十億年前の岩石にアクセスが可能になる。

アルファ領域の上空からこれらの岩石を調査することによって、ダビンチの科学者達は、古代の金星に大陸や海があったか否か、また水が地表にどのような影響を与えたかを知ることができるかもしれない。

金星の最も古い表面の一つを撮影
ダビンチ1探査機は、赤外線カメラと光学カメラでアルファ領域の初めてのクローズアップを撮る。これらはまた、40年以上を経て撮影された、この惑星の表面の写真でもある。

地表の温度が華氏900度(摂氏480度)に達し、気圧が地球の90倍に達する金星の過酷な環境は、探査を困難にし、不透明な大気は直接の視界を遮る。通常、科学者達は、周回する宇宙船のレーダー機器に頼ってその地形を調査する。しかし、ダビンチ1探査機は、山や平野をはっきりと見るために大気中や雲の下に潜る。飛行機の着陸時の地球表面の眺めに匹敵するイメージをとらえる。科学者達は、写真を使用してアルファ領域の立体図をつくり、金星の地形をこれまで以上に詳細に提供し、通常は水に関連してのみ作られる岩を探すのに役立てる。

以下、記事の項目のみ。

1、金星の謎めいた下層大気の秘密を解き明かす
2、金星を詳しく調査する最先端技術

<ひとこと>: 金星は、地球の隣の、最も近い惑星でありながら、高圧・高温・硫酸の層の大気など、その過酷さから、これまで僅かな探査機しか送られてきませんでした。
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<出典>: Lonnie Shekhtman(著者名です)


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