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<今日のテーマ>: 火星でホワイトクリスマスを夢見る
<お断り>: これは12月20日に 「火星探査写真集」 に掲載した記事を再編集したものです。クリスマスに因んだ記事として再掲しました。
ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスが撮影した火星の南極の、絵のように美しい「冬のワンダーランド」のシーンに足を踏み入れよう。
氷とダストを含んだ雲の間から太陽が差し込む、落ち着いた黄色味のオレンジに包まれた風景を想像することができる。
イメージは、マーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラで撮影されたものであり、火星の南半球のオーストラレ・スコプリ(Australe Scopuli)地域の謎めいた風景を示している。
ここでは、二酸化炭素の氷とダストの層の渦巻きがこの場面を包み込み白く染めている。対照的な明るい層と暗い層は、丘や谷の露出した面で特に印象的である。それらは、この地域に特徴的な季節的な極地の層状の堆積物を追跡し、氷の層が凍結し、その中にさまざまな量のダストが閉じ込められ形成されている。
立体メガネを装着するとなだらかな急斜面とタイトなカーブが混在する景色が広がる。しかし外は摂氏マイナス125度である。
このイメージは南極の夏至に近い2022年6月16日に撮影された。ズームインすると氷がすでに昇華し、多数の暗い斑点が見え、太陽の暖い光の確かな兆候もある。
太陽光が二酸化炭素の氷の半透明の最上層を差し込むと下にある面が暖まる。層の底にある氷が昇華し始め、閉じ込められたガスのポケットができる。圧力が蓄積すると、上にある氷が割れ、ガスが表面から噴き出す。これらのガスの噴き出しが下から暗いダストを運び、風の方向によってつくられた扇形のパターンができる。扇の長さは数十メートルから数百メートルまで様々である。
さらに詳しく見ると、特に透視図では、扇は、堆積物の間の境界をたどっているように見えることがある。おそらく、これらの境界は、逃げるダストを含んだジェットが氷の層をより簡単に突破できる、弱点のゾーンを表している。
<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。
<出典>: Mars Express (ESA)
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