すべてRICOH Caplio GX100
近くの森へ散歩に出かけた。
オオウバユリの群生地なのだが、タネが入っている部分がなくなっている。
茎だけが立っている不思議な景色である。
想像するに、このカロリーな部分は鹿の餌になったのだろう、と思う。
森の食い物がなくなれば、鹿は市街地まで出てくるのだろう。
白いものが視野に入った。
近付いて見ると、大きなキノコであった。
雨に当たり融けているので、「どって」っとしている。
直径は、大きな方が15cmくらいであった。
ヤドリキか。
大きいなー。
葉が落ちるこの時季でないと見つけられない。
木の枝振りが手直しをする必要のない良い形となっていて、しばし見とれる。
葉が茂っている姿も良いが、葉が落ちた骨格というかヌードというか、この自然が作り出す形には感服する。
それがたとえ倒れていたとしても、まるで彫刻のようにそこにあるのだ。
赤い実があったが、鹿に喰われないで残っている。
不味いのか、毒があるのかだろう。
樹が倒れて寄りかかっている。
この曲線もいい。
林道の枝道を右に左に入って歩いてしまった。
陽が落ちる前にこの森から出られるのだろうか。
今日は、水も持ってきていないし、ライトも持ってきていない。
秋の陽は釣瓶落としのように、急に隠れてしまう。
この方向に行けば、どこかに出られるだろう。