ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 田中慎弥の掌劇場 」  田中 慎弥

2016-11-06 23:38:26 | 
  「 田中慎弥の掌劇場 」  田中 慎弥

      

芥川賞を受賞後の初の作品ですが、先に「 共食い 」「 切れた鎖 」と読んで、最近買った3冊目です。 ほんの短い38の掌編小説集。文庫化にあたり1篇追加。
この作品は、新聞に連載していたのをまとめたそうで、1篇が3~4ページと短かく、すぐに読めました。

馴染みの作家さんや歴史的に有名な作家さんの顔は覚えていますが、顔を知らなかったり、見ても覚えられない作家さんの作品も多数ありますが、
田中さんの顔は、賞を取った時テレビで拝見したのとカバーの写真だけですが、会見の様子も印象深く、インパクトが強く、どの作品を読んでも笑わないあの顔と目が浮かびます。

ぞくっと怖い話や、不思議な話など多種多様。 「 読まれない本 」「 オムライス 」の子供は切ないね。「 うどんにしよう 」は、幸せな一家の冷蔵庫に入っている一品が怖い。
「 客の男 」「 後悔 」は、少し微笑ましい。 「 鋏 」「 4丁目10番地 」違った怖さがある。「 雨の牢獄 」は、どういうことなの。「 怪物 」も難しい。

読んでも、何?とオチのわからない作品もあり、全体的に暗いですが、私は嫌いじゃありません。 秋の夜長にお薦めです。


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  ありがとうございます。

コメント
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