ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 蠍のいる森 」   小池 真理子

2018-04-30 01:44:14 | 
      「 蠍のいる森 」   小池 真理子

          
~~~~~~ネタバレ
人間嫌いの図書館司書・有馬美千代が迷い犬を保護したことから、飼い主の江田真樹子と知り合う。
真樹子は英国人の夫と離婚して帰国した女流翻訳家。 二人は気が合い交流が始まる。
美千代は真樹子に紹介された童話作家・望月源太と付き合うことになる。
真樹子は便利屋の高木修平と知り合い恋に落ちる。 
しかし、修平は見た目と違い、いい加減な男で、資産家の老婦人の財産を狙い、別人になりすまし老人に近づくが、反対に、、、恐怖の結末を迎えるラブ、サスペンス。
~~~~~~
最初のページで、有馬美千代が車で帰宅途中に7年間フランソワーズ・アルディの「 もう森へなんか行かない」を聴いていると書いていたので聞いてみました。
どの本でも文中に出てくる曲は一度聞いてみます。1944年生まれで1960年代から活躍しているそうで、優しい声でフランス語の響きもいい。
この曲は知りませんでしたが、「 夢見るシャンソン人形 」も歌っていました。 シルヴィ・バルタンの「 アイドルを探せ 」や、「 恋は水色 」の時代ですね。
懐かしくなって、本は少し置いておいて、あの頃の曲を一杯聞いて、若かりし頃の思い出に浸りました。

子供の頃、図書館司書になりたかったんですが、大卒で資格がいるのであきらめました。
もっと子供の頃の夢は、ムツゴロウ大国に入りたかった。

神経症の美千代が、源太の大きな愛に包まれて、幸せになれそうなのでめでたしですが、真樹子は真実を知らずに失恋。

修平は自業自得と言えばそれまでですが、可哀想な結末に。 
恐ろしいのは老婦人の心に隠されていた嫉妬と執念。 最後は急展開であっと言う間に読み終わりました。

 
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