ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 父と私の桜尾通り商店街 」  今村 夏子

2019-10-06 00:12:04 | 
     「 父と私の桜尾通り商店街 」  今村 夏子

            

新聞の新刊紹介欄に載っていたので図書館にリクエストしていました。6編の短編集です。
「 むらさきのスカートの女 」で、第161回芥川賞を受賞されていますが、私は初めての作家さんです。
 最後のページに別作品「 あひる 」が紹介されていて「 心がざわつくこの違和感・・・。読書界を騒然とさせた 」とありますが、この作品もまさにその通りでした。

本を開いて違和感。 文字数が少ないというか、行間が広いのか、余白が多い。

「 白いセーター」読みかけて、嫌な感じ。
同棲している婚約者の姉の勝手な頼みと生意気な4人の子供達。ある事件が起きて、はっきり反論できない主人公に、イライラ。
婚約者は実家に呼び出され、メールに返事もなく、帰っても無言。 思わず家を飛び出す彼女に、私は「 先が思いやられるので別れなさい 」と、心の中で叫ぶ。
二人の赤い糸は切れていなくて、何とか元のさやに。 まあ、よかったね。

「 ルルちゃん 」「 ひょうたんの精 」「 モグラハウスの扉 」 ファンタジー?  
「 せとのママの誕生日 」は、全く訳が分からないまま、どうなってるの?。
「 父と私の桜尾通り商店街 」は、生い立ちには同情するけれど、お父さんが可哀相。もう、休ませてあげて。
もっと早くにお父さんを手伝って、パン作りを覚えればよかったのに。90歳のおばあさんはどうするの?

主人公はみな、ぶっ飛んでる不思議な人ばかり。 イアミス作品が好きな私ですが、残念ながら、今村作品の良さがわかりませんでした。

新聞の評では、「 奇妙で切ない読後感。主人公たちはただひたむきに、自分の信じるものを守ろうとしている。
この作者でしか味わえない独特の手ざわりを感じてほしい 」と、高評価ですので、はまる人にはハマるかも。
機会があれば、芥川賞の作品も手に取ってみます。
 

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