ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 ハリガネムシ 」  吉村 萬壱

2016-02-17 23:13:24 | 
      「 ハリガネムシ」  吉村 萬壱   

      

第129回芥川賞受賞作品。 「 臣女 」に続いて再度チャレンジです。

短い作品なのですぐに読めましたが、やっぱり、作者は体から出るものが好きみたいで、お風呂で血尿を出す尿路結石の男や、今回もウン〇をつかんで握りつぶしたり。
リストカットで肉や血が出たり、薬や暴力があったりと、どうも私には苦手な作品でした。

ハリガネムシは、私が小学生の頃に父親の仕事場に遊びに行ったとき、カマキリのおしりから出て動いているのを見せてもらったことがありました。
見たのはそれ1度だけでしたが、当時はハリガネムシを知らなくて、細くて黒くてクネクネしているのを、どのカマキリのお腹の中にもみんなある物だと思っていました。
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25歳の中岡慎一は、高校で倫理を教えている。 
半年前、たまたま入った風俗の店で23歳のサチコと知り合う。
サチコの夫は刑務所で服役中。 2人いる息子は施設に預けられている。
ある日、サチコから連絡があり会いに行く。 その後、サチコは荷物とともに慎一の部屋に転がり込んでくる。
2人は一緒に暮らすが、サチコは奔放で、相変わらず自堕落な生活。
一緒に旅行に行き子供達にも会うが、色々な出来事が起こり、サチコに対してどんどん暴力的になり殺意まで抱く。
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ドロドロ。 教師までしている男が、なぜこんなに分別がないのか? 男とは、、、若いとは、、、こんなものかしら。
可愛い子供が2人もいるのに、薬に手を出したり、生活がだらしないサチコ。 
いろいろ辛いことがあったんだろうけど、、、2人にイライラして理解しにくいです。

少し話はそれますが、今日も2ヵ月の我が子を虐待死させた父親が捕まっていました。
両親に金魚を食べさせられた少女や、熱湯をかけられ食事を与えられなくて亡くなった幼女。
両親がパチンコに行くため、お風呂に閉じ込められた少年。 哀しいニュースが紙面にあふれています。
大人になり切れていない男の人や女の人が多くなっているように思います。

綺麗な黄色い表紙が読み終われば、なんだか悲しい色に見えました。

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  ありがとうございます


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