MUSIC IS THE SCENERY

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インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

9 NYの街角の詩人、Suzanne Vega

2006-04-16 14:20:18 | アーティスト紹介
 85年デビューのニューヨーク出身のシンガー。フォークをベースに社会的視点を持った曲作りを続ける。85年発表のデビュー・アルバムは米国では大きなヒットにはならなかったが、全英チャートで上位にランク。日本でもセールス的には今ひとつだったものの、多くの音楽雑誌では期待の新人として取り上げられていた。
 87年にはセカンド・アルバム「Solitude Standing」を発表、そこに収録された幼児虐待をテーマにしたシングル「Luka」が全米トップ10に入る大ヒット。以後、大きなヒットは出ていないが良質なアルバムをコンスタントに発表している。90年代に入り、当時人気のプロデューサー、ミッチェル・フルームと結婚、そして離婚している。
 
 この人はファースト・アルバムが衝撃的。85年夏にたまたま入った輸入盤レコード店でコメントつきの推薦盤になっていた。確かアコースティックという文字が入っていたと思う。その言葉につられて購入。最初は線が細いヴォーカルだなという印象だったが、聴き込むうちに逆にしっかりとしたメッセージ性のあるヴォーカルに変わってしまったから不思議だ。
 日本発売は86年1月。その頃から音楽雑誌で取り上げられるようになるのだが、すっかり聴き込んでいたので優越感を感じながらそれらの記事を読んだ記憶がある。
 一般的には「Luka」が有名だが、そのヒットを変な気持ちで見守っていた。セカンド・アルバムも音に厚みがまして良いアルバムに仕上がっているのだが、この人はサウンドよりも歌が魅力の人だと思った。

<私の選んだSuzanne Vegaベスト5>
1 Knight Moves
2 Cracking
3 Gypsy
4 Left Of Center
5 World Before Columbus
コメント
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