MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<アルバム・レヴュー>Marit Bergman「I Think It's A Rainbow」

2007-04-07 23:48:45 | レヴュー
今回は、Justin Timberlakeの「My Love」のカバーを聴いてかなり気になっていた、スウェーデン人女性Marit Bergmanのサード・アルバム「I Think It's A Rainbow」(06年作品)のレビューです。

「My Love」を聴いたときはそんなにメジャーな人だとは思わなかったのですが、調べてみると結構すごい人でした。
12歳くらいから作詞・作曲を始め、90年代にソングライター兼バンド・シンガーとして活動し、02年にソロ・デビュー。04年のセカンド・アルバム「Baby Dry Your Eye」で05年度スウェーデン版グラミー賞の最優秀作曲賞と最優秀女性アーティスト賞の2部門を受賞、そして今回の06年作「I Think It's A Rainbow」は本国アルバム・チャートで初登場1位を記録しています。
06年のスウェーデン・シングル・チャートを基にしたアーティスト・ランキングでは23位となっています。全体の半数が英国や米国勢なので、スウェーデンのアーティストに限れば10位前後に入りそうです。ちなみにこのブログでよく登場するHello Saferideは61位でした。

前置きが長くなってしまいましたが、彼女の魅力は「My Love」のカバーでも感じた実に伸びのある声です。いろいろなタイプの曲を見事に歌っていますが、とくにドラマティックな展開の「You Can't Help Me Now」「No Party」「Green Light」「Forever Doesn't Live Here Anymore」などの曲での情感たっぷりのボーカルが見せ場です。共作の1曲以外の9曲はすべて彼女自身の作詞・作曲、おまけに共同ですが全曲プロデュースまで担当しています。
音楽業界のコピーでは「幅広い音楽性と多様な楽器を駆使するダイナミックなアレンジは、若くして世紀の大プロデューサー 、フィル・スペクターとしばしば比較されている」とあります。
まあそれは大げさかもしれませんが、ストリングスのアレンジなどを含めてアルバム全体の完成度はかなり高いです。最近マイナーなものを聴き続けていたせいかかなりの聴き応えでした。ヴィジュアル面は少しびっくりしました。

「No Party」(06年年間シングル15位)↓
http://www.youtube.com/watch?v=GOtS7rIHMIQ
「Eyes Were Blue」↓
http://www.youtube.com/watch?v=cLcBPB-PFpQ
「My Love」のカバー↓ (なぜか映像はNelly Furtado)
http://www.youtube.com/watch?v=sw-4caox9-U
Marit BergmanのMySpace↓
http://www.myspace.com/maritbergman
スウェーデンの06年アーティストTOP100↓
http://www.sr.se/P3/tracks/a06artist.stm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする