MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<この1枚>Carly Simon「Boys in the Trees」

2007-08-14 01:27:29 | この1枚
今回も暑い夏に涼を感じるアルバムです。Carole King、Joni Mitchellらとともに70年代のシンガー・ソングライター・ブーム期を彩ったアーティストの78年の7作目です。とくに思い入れがあるわけでもないので、なぜこのCDを買ったのか覚えていないのが不思議なのですが、もともと強い感情を感じさせないクールなイメージの強い人が、より洗練された曲作りをしています。彼女の他のアルバムは聴いたことがないので確かなことはいえませんが、全体的にこのアルバムは当時の旦那であったJames Taylorの作品に近い曲(実際に2曲で曲作りに参加)が多いのかなと思います。

1曲目は全米6位まで上がった「You Belong To Me」。78年当時にこの曲を初めて聴いた時は、黒人が歌っていると思って疑いませんでした。改めて聴いてみるとMichael McDonald以外の何ものでもないですね、この曲は。彼との共作でした。日本でも結構ヒットしており、FM東京のポップス・ベスト10あたりにも入っていたような記憶があります。
http://www.youtube.com/watch?v=AqxN_7B4Gao
この「You Belong To Me」といえば思い出すのが、似ているとかなり話題になった大橋純子の「たそがれマイラブ」です。
http://www.youtube.com/watch?v=4zcI_XZF_fk
いま聴いてみるとイントロはそっくりですが、似ているのは最初の20秒くらいですね。許せる範囲です。それよりもこの曲の作詞は阿久悠さんだったんですね(ご冥福をお祈りいたします)。

しっとり聴かせるタイトル曲やソウル調の曲などヴァラエティーに富んだ曲が並びますが、そんな中で忘れられないのがThe Everly Brothersで知られる「Devoted To You」でのJames Taylorとのデュエットです。JTはデュエット過多で知られますが、この曲はなかなか息も合っていて名カヴァーといって良いと思います。とても4年後に離婚するとは思えません。
http://www.youtube.com/watch?v=oYxmBa2JQ7I

良い意味で深みというものをあまり感じさせないので、暑い夏のBGMにはうってつけです。
コメント
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