86年発表のEverything But The Girl のサード・アルバム。
EBTGはデビューから7作目までが守備範囲ですが
その中でとくに良いのは4作目までと思っています。
その4枚のうち、当時あまりよく聴かなかったのが
86年発表のこのサード・アルバムです。
ジャジーでボッサな名盤ファースト「Eden」、
一転してポップになったセカンド「Love Not Money」と
2枚続いたRobin Millarプロデュース作品の後
この作品を聴いた時は肩透かしを食らわされたようでした。
フル・オーケストラを導入した何とも大仰なサウンド
おまけにTracey Thornのヴォーカルも歌いすぎというか
心の中に素直に飛び込んでくれませんでした。
続く4作目の「Idlewild」はアコースティック路線に戻り
ドラム・マシンの嘘っぽい音が気になる以外は
曲、ヴォーカルのキレともに良くお気に入りのひとつです。
そんなわけでこのサード・アルバムは
若い頃はしばらくの間、思い入れのない作品だったのですが
ある時何の気なしに聴いてみてから
徐々に優雅でゆったりしたところが良いと思えるようになりました。
Traceyの歌う曲の中で3本指に納まりそうな
「Don't Let the Teardrops Rust Your Shining Heart」と
ラストの「Little Hitler」の2曲は当時から好きでしたが
若いうちはまだるっこしくて聴けなかった
「Come on Home」「Cross My Heart」「Careless」
「Come Hell or High Water」あたりの曲も
年とともに受け入れられるようになったのだと思います。。
英国の若い男女が古き良きアメリカに思いを馳せる
エヴァーグリーンな魅力を持つ1枚です。
「Come on Home」↓
http://www.youtube.com/watch?v=AQOujKgN9SY
「Don't Leave Me Behind」↓
http://www.youtube.com/watch?v=IMe2sctndSg
「Careless」↓
http://www.youtube.com/watch?v=lGt4A305JLc
「Sugar Finney」↓
http://www.youtube.com/watch?v=vMaeRwdBZfY