MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<新曲・新アーティスト>新曲・ニューアーティスト&El Perro del Mar移籍

2007-04-08 23:40:52 | 新アーティスト・新曲
The Concretes
スウェーデンの大所帯バンド。昨年に続くニュー・アルバム「Hey Trouble」が地元では既に発売、日本でもそろそろ手に入りそうです(今日はありませんでしたが)。シングルの「Kids」がYouTubeとMySpaceにアップされていました。ファンの方は当然知っているのでしょうが、無表情の女性ヴォーカリストVictoria Bergsmanが脱退したのをPVを見て初めて知りました。この人は昨年話題になった口笛ソング、Peter, Bjorn & John「Young Folks」で女性ヴォーカルを務めた人です。現在はTaken By Treesという名前のソロ・ユニットで活動しているようです。
新曲「Kids」はドラムのLisaがヴォーカルを担当、ギターのMariaがバックヴォーカルでした。他の曲も同様のようです。「Kids」はドリーミーな曲で、今までの路線と大きな変更はないようです。MySpaceではニューアルバムからの曲「Oh No」も聴けます。相変わらずスコットランドのCamera Obscuraとよく似た雰囲気です。
そしてCamera ObscuraのHPを覗いてみると、23日に新曲「Tears For Affairs」が発売とのことです。そこに収録される「Lloyd・・・」のオルタネイティブ・ビデオは、なんとディレクティド・バイVictoria Bergsmanとありました。VictoriaとCamera ObscuraのTracyanne Campbellは、歌っているときの無表情さが瓜二つなので、これはハマリすぎです。
ところでThe Concretesのアルバムを出すレーベルLicking Fingersに、El Perro del Marの名前がありました。今年早々にHybrisから移籍したようです。
http://www.youtube.com/watch?v=rcuuw-QAHDs
http://www.myspace.com/theconcretes
昨年の曲「The Chosen One」↓ このヴォーカルの人がVictoria
http://www.youtube.com/watch?v=Eq4SsH5375E
採点:★★★★☆


The Sails
HMV某店で今日流れていました。ビートルズ・フォロワーな感じのポップで少し気になったので、名前を覚えて帰ってきました。MySpaceありました。アルバム「Drum Roll Please」が3月に発売されたMichael Gaglianoという人のワンマン・ユニットのようです。改めて聴いてみると、Beatles的な面もありますがそれよりもThe Byrdsですねこの音は。Teenage Fanclubなどのギターポップ色も感じられます。すぐに飽きてしまいそうですが、まあまです。
http://www.myspace.com/thesails
採点:★★★☆☆


最後に、先日紹介したカナダのBasia Bulatは、11日発売の日本盤が世界先行発売ということがわかりました。英国、欧州が今月末か来月初め、北米は発売未定とのことです。レーベルがRough Tradeなので欧州発かと思い、Feistを思い浮かべていましたが、なぜ日本が最初なのでしょうか。どこでも、何にも話題になっていないようですが。
とりあえず下のページで何曲か聴けます。「Snake And Ladders」(2年前のEPらしい)は、オリジナルとアルバム・ヴァージョンが聴けるので少し興味深いです。
http://hypem.com/search/basia%20bulat/1/
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<アルバム・レヴュー>Marit Bergman「I Think It's A Rainbow」

2007-04-07 23:48:45 | レヴュー
今回は、Justin Timberlakeの「My Love」のカバーを聴いてかなり気になっていた、スウェーデン人女性Marit Bergmanのサード・アルバム「I Think It's A Rainbow」(06年作品)のレビューです。

「My Love」を聴いたときはそんなにメジャーな人だとは思わなかったのですが、調べてみると結構すごい人でした。
12歳くらいから作詞・作曲を始め、90年代にソングライター兼バンド・シンガーとして活動し、02年にソロ・デビュー。04年のセカンド・アルバム「Baby Dry Your Eye」で05年度スウェーデン版グラミー賞の最優秀作曲賞と最優秀女性アーティスト賞の2部門を受賞、そして今回の06年作「I Think It's A Rainbow」は本国アルバム・チャートで初登場1位を記録しています。
06年のスウェーデン・シングル・チャートを基にしたアーティスト・ランキングでは23位となっています。全体の半数が英国や米国勢なので、スウェーデンのアーティストに限れば10位前後に入りそうです。ちなみにこのブログでよく登場するHello Saferideは61位でした。

前置きが長くなってしまいましたが、彼女の魅力は「My Love」のカバーでも感じた実に伸びのある声です。いろいろなタイプの曲を見事に歌っていますが、とくにドラマティックな展開の「You Can't Help Me Now」「No Party」「Green Light」「Forever Doesn't Live Here Anymore」などの曲での情感たっぷりのボーカルが見せ場です。共作の1曲以外の9曲はすべて彼女自身の作詞・作曲、おまけに共同ですが全曲プロデュースまで担当しています。
音楽業界のコピーでは「幅広い音楽性と多様な楽器を駆使するダイナミックなアレンジは、若くして世紀の大プロデューサー 、フィル・スペクターとしばしば比較されている」とあります。
まあそれは大げさかもしれませんが、ストリングスのアレンジなどを含めてアルバム全体の完成度はかなり高いです。最近マイナーなものを聴き続けていたせいかかなりの聴き応えでした。ヴィジュアル面は少しびっくりしました。

「No Party」(06年年間シングル15位)↓
http://www.youtube.com/watch?v=GOtS7rIHMIQ
「Eyes Were Blue」↓
http://www.youtube.com/watch?v=cLcBPB-PFpQ
「My Love」のカバー↓ (なぜか映像はNelly Furtado)
http://www.youtube.com/watch?v=sw-4caox9-U
Marit BergmanのMySpace↓
http://www.myspace.com/maritbergman
スウェーデンの06年アーティストTOP100↓
http://www.sr.se/P3/tracks/a06artist.stm
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<ニュース>Hello Saferide続報、下北沢ライブはなし

2007-04-06 17:49:39 | ニュース
昨日書いたHello Saferideのライブの件、あまりにも気になったのでヴィレッジ ヴァンガード 下北沢に問い合わせてみました。主催者側から打診はあったらしいのですが、スケジュール的に合わなかったようで、そのような予定はないとのことでした。Razzia Recordsの勇み足だったようです。
電話に出られたスタッフの方が調べてくれ、とても親切に対応してもらいました。
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<ニュース>Hello Saferide、下北沢でもライブ?

2007-04-05 20:06:53 | ニュース
Hello Saferideが在籍するスウェーデン・Razzia RecordsのHPのトップページに「JAPAN! WE LOVE YOU!」として、Hello Saferideの日本公演スケジュールが掲載されていました。
その一番上に、なんと「14.4 Village Vanguard Shimokitazawa, Tokyo with Clay Allison」とありました。チケットの情報などはありませんのでプライヴェートなものかも知れませんが、かなり気になります。
http://www.razziarecords.se/
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<新曲・新アーティスト>ネットで見つけた新アーティスト

2007-04-03 01:52:39 | 新アーティスト・新曲
Strange Idols
紅一点ヴォーカリストLaunetteを擁するロンドンの5人組。これまでにシングル2曲を発表、昨年秋にはRalleyeから6曲入りCDが日本発売されているようです。サウンドの方はOrange Juiceなど80年代バンドを思い起こさせるジャングリーなギターポップです。女性ヴォーカルもなかなかいい感じです。とくにMySpace1曲目の「She's Gonna Let You Down Again」は、トランペットのイントロで始まるバババ・ソング。ギタポ好きのキラー・チューンです。これは早速CD注文しなくては。
http://www.myspace.com/strangeidols
http://www.youtube.com/watch?v=EWYPrdeb8Ic
採点:★★★★☆

The Duloks
ロンドンで人気上昇中というvo、key、dsの女性3人組ポップ・パンク・バンド。ショート・パンツとハイソックスがトレードマークのようです。Le Tigre、Bad Religion、The Pipettes、BISに影響を受けているらしいです。The Pipettesと比べると普通の女の子です。3人組になって現在に蘇ったBad Dream Fancy Dressといった感じです。音楽的な面はともかくとして、そこそこ楽しめそうです。
http://www.myspace.com/theduloks
http://www.youtube.com/watch?v=0Q9KxCQZJ2c
採点:★★★☆☆

The Pierces
サード・アルバムをリリースしたばかりのアラバマ州バーミンガム出身のCatherineとAllisonの姉妹デュオ。子供の頃から音楽とバレエを習っていたとのことで、ダンスが上手なのもうなずけます。MySpaceの4曲を聴く限りではフォークがベースになっているようですが、ワルツの「Secret」、同郷のEmmylou Harrisにも通じるカントリーの「Sticks And Stones」、Kate St Johnあたりを思い出させる少しジャジーなフォーク調の「Go To Heaven」と、音楽性はかなり広そうで、ぜひアルバムで聴いてみたいです。ビデオはお茶目さとセクシーさが同居しているといったところです。  
http://www.myspace.com/thepierces
http://www.youtube.com/watch?v=bSwMwwuxPQQ
採点:★★★★☆

Basia Bulat
今月11日にユニバーサル・インターナショナルから日本盤が発売になる、カナダの新人シンガー・ソングライター。経歴などはわかりませんでしたが、曲も良いしヴォーカルもとても味があります。MySpaceの「I Was A Daughter」「December」は完璧、かなりの逸材だと思います。これもアルバム単位で聴いてみたいアーティストです。Beth Orton好きな人はツボではないでしょうか、もう少し土臭さがありますが。ちなみに「I Was A Daughter」は、英国ラフ・トレイドでデジタル発売のようです。
http://www.myspace.com/basiamyspace
採点:★★★★★
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<アーティスト31>フレンチな「Mikado」

2007-04-01 17:14:07 | アーティスト紹介
前回紹介したシエスタのコンピ「Expreso」でもう1曲耳を惹いたのは、14曲目のBien「Soleil d'Automne」という曲でした。アンニュイな雰囲気の中にも明るい日が差すような曲で、囁くような女性のヴォーカルが印象的でした。どこか昔聴いたような懐かしさを覚えたのですが、調べてみるとそれもそのはず、その声の持ち主は80年代に日本で人気のあったMikadoのPascaleでした。

MikadoはGregori Czerkinsky(パーカッション&エレクトロニクス)とPascale Borel(ヴォーカル&作詞)によるフランス人男女デュオで、シャンソンやフレンチポップを軽いテクノポップで味付けしたサウンドにPascaleの囁き系のヴォーカルが乗る、なんともシンプルで優しいのに不思議な音楽でした。上の写真のジャケットのように、淡くて明るい色彩の中にエキゾチックな部分が同居するような感じです。
彼らは82年にベルギーのクレプスキュールからマキシ・シングルでデビューします。84年にはレーベルのフェスティヴァルのため来日。翌85年に日本のテイチク傘下のノンスタンダードからファーストにして唯一のアルバム「Mikado」を、元YMOの細野晴臣のプロデュースでリリースします。細野はこの2人に相当惚れ込んだようで、「やりたかったのに一番やり残してしまったキュートな音楽」という趣旨のコメントをライナーに書いています。

その後消えてしまったわけですが、解散後の2人は、Gregoriはカヒミ・カリィへの楽曲提供やプロデュースなどの活動をした後に、98年にCzerkinskyの名前でドイツのレーベルからソロ・アルバムを発表して少し話題になりました。一方のPascaleは詞の提供が中心だったようで、自身の作品としては4人組のBienのヴォーカリストとして97年にシングルを1枚シエスタから出しただけです。
98年にはMikadoの編集盤「Forever」がフランスの有力レーベルLe Village Vertからリリースされています。
今でもフレンチポップというと、なぜか真っ先にこの2人を思い浮かべてしまいます。

MikadoのMySpace↓
http://www.myspace.com/czmikado
Mikadoの東京ライブ映像↓
http://www.youtube.com/watch?v=aab6idOEkDw
Bienの試聴↓
http://www.siesta.es/pags/disco.asp?codigoSiesta=43

<Mikado マイ・ベスト5>
①L'exotisme
②Carnaval(哀しみのカーナヴァル)
③Anita
④Naufrage En Hiver(冬のノフラージュ)
⑤Au Jeu Du Mikado
コメント (4)
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