MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Sakert! - Facit

2010-09-20 00:57:50 | レヴュー

意識しているのだと思いますが
Säkert!の曲はHello Saferideのそれとは
明らかに違います。
言語の響きの違いも大きいと思いますが
やはりこのアルバム『Facit』を聴いて感じるのは
スロー、ミディアムな曲はもちろん
軽快なテンポの曲でも哀愁に包まれていることです。
そしてそれが同時に心地良いのです。

全12曲、今回も捨て曲は一切なし。
曲の出来から言えばセルフ・タイトルの1stよりも
Hello Saferideの2作品よりも
今作の方がレベルが高い感じがします。

ギターやアコースティックな楽器を中心にしているところなど
基本的には前作の延長線上ですが
曲とサウンドはよりクリアに繊細になっていて
全体的にはまろやかに仕上がっています。
Annika Norlinのヴォーカルも相変わらず説得力があります。
結婚式、葬儀、選挙などもテーマに取り上げているとのことで
スウェーデン語が分からないのが残念です。

軽快ながら美しい「Isarna」「Influensa」
キラキラ・ギターと歌心が感じられる「Jag blev som kvar」
じっくりと歌う美しくて少し悲しげな「Tyst nu」の
4曲にはかなり新味を感じました。

Fredrik
MySpace


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010年9月のMAP

2010-09-19 16:34:58 | トピックス

2010年9月のMusic Alliance Pact(MAP)は
35ヵ国の35アーティスト。

今回もとくに図抜けたのはありませんでしたが
まあまあ気に入ったのを8組だけ挙げてみます。

***************
 
Iiris - Astronaut=エストニア
Tuo - Walk With Me=ドイツ
Ed Greene - Love(She Tells Me There's A God Above)=スウェーデン
Choo Choo - It's A Good Thing=スイス
Lunarin - Zero Point Red=シンガポール
Endor - Chapel Doors=スコットランド
Drivan - Hårt I Ögat=ノルウェー
Apneu - Daydream=オランダ

9月のMAP(フリーDL)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スウェディッシュ・アーティストのニュー・ヴィデオ

2010-09-18 20:22:39 | トピックス

きのう仕事を終えて家に帰ってみると
Säkert!の2ndアルバム『Facit』が
予想より4日も早くスウェーデンから届いていました。
まだ二度聴いただけですがかなり良いです。

こちらは後ほどゆっくりと聴いてから書くとして
きょうはスウェーデンのアーティストの
ニュー・ヴィデオなど映像関連の話題です。

***************

《The Sonnets》

21世紀のスタカンと
2ndアルバム『Western Harbour Blue』が
とくに日本で大好評のThe Sonnets
海外のページではジャケットそのままの
"Swedish yacht-rock act"などと呼ばれていますが
アルバムからのニュー・ヴィデオは
バレエ少女たちが出てくる「New Fire in the City」。
RubiesのSimone Rubiがヴォーカルで参加している曲です。
New Fire in the City



《The Lovable Tulips》

あのJari Haapalainenと数曲レコーディングしたという
ストックホルムの未契約女性デュオThe Lovable Tulips
60-70年代ガールズ・ポップからノーザン・ソウルまで
つまりABBAからThose Dancing Daysまでの
良いとこ取りのスウェディッシュ・アーティストとして
早くもあちこちのブログが取り上げて注目しています。
そしてその1stヴィデオが「Fortune Favours The Brave」。
この曲はそれほど好みではなかったのですが
MySpaceで他の曲を聴いてみたら騒がれるのも納得できました。
Fortune Favours The Brave



《The Concretes》

国とレーベルによって発売日がまちまちのようですが
早ければ来月初めに登場する
The Concretesのニュー・アルバム『WYWH』。
ニュー・ヴィデオはもちろんそこにも収録の「All Day」。
Good Evening」もそうでしたが
今回も前作とはだいぶ趣が違う洒脱な曲。
アルバム発売が楽しみです。
All Day



《Taken By Trees》

そのThe Concretesの前ヴォーカリスト
Victoria Bergsmanの一人ユニットTaken By Trees
SVTの番組Klubblandでの3曲分のライヴ映像です。
2曲は2ndアルバム『East of Eden』収録曲ですが
「Summer High」だけは初めて聴いた曲なので調べてみたら
シングル「Watch the Waves」のカップリング曲でした。
ライヴ映像


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Bobby and Blumm - A Little Big

2010-09-17 00:06:35 | レヴュー

08年にMorr Musicから大傑作デビュー・アルバム
Everybody Loves』を出していたBobby and Blumm。
スウェーデン人女性Bobby BabyことElla Blixtと
ドイツ人男性F.S.Blummによる
男女デュオの2ndアルバム『A Little Big』。
今作はMorrのサブレーベルSound Of A Handshakeから。

Bobby Babyのエアリーなヴォーカルは相変わらずで
ドリーミーでアンニュイな雰囲気も前作と変わっていませんが
今回はサウンドやメロディー面がかなり凝っていて
全体的によりジャジーでロマンティック
秋の夜長が似合いそうな大人の音楽に仕上がっています。
F.S.Blummも積極的に歌っています。

前作は生々しいF.S.Blummのギターとチープなオルガン
温もりが感じられるBobby Babyのヴォーカル
それらが一体となってシンプルな
アコースティック・サウンドを作り上げていましたが
今作は生演奏らしさは影を潜めた代わりに
全体の完成度はかなり前進していると思います。
2枚とも甲乙つけがたい出来です。
(個人的には1stが少し上)

Our Glances
MySpace


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スウェーデン・ミニ情報

2010-09-16 00:23:56 | トピックス

《The Radio Dept.新曲》

The Radio Dept.が
「The new improved hypocrisy」という新曲を発表しました。
Labrador Recordsのページ
ストリーミング/フリー・ダウンロード中です。
今回の曲は9月19日に行われる
スウェーデンの総選挙に合わせて発表された
政治色の強い曲だそうです。
そういえば3rdアルバム『Clinging to a Scheme』にも収録された
08年春の曲「Freddie and the Trojan Horse」は
スウェーデンの首相John Fredrik Reinfeldtを批判した曲でした。
にわか知識によると
右派の与党連合はずっと支持率が低かったようですが
今年に入ってクローネ安から輸出が急増して景気が回復、
6、7月と野党連合の支持率を上回っているようで
かなりの激戦になっているようです。
ストリーミング/フリーDL



《AHKアルバム進行状況》

11月に新曲「Are we lovers or are we friends?」を発表する
Acid House Kingsの肝心の5枚目のアルバムの
進捗状況がリアルタイムで分かるように表でまとめられています。
当初のタイトルは『Defining the Meaning of Perfect Pop』でしたが
『Music sounds better with you』に変わったようです。
進捗状況



《Säkert!のジャケット》

15日発売になったSäkert!の2ndアルバム『Facit』が
Klicktrackの方にも入ってきましたが
ジャケットの具合がなんだか少し変です。
Megastore.seでは写真㊧のようになっていますが
Klicktrackのは写真㊨のように泣き顔になっています。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々の購入ラッシュ

2010-09-15 00:07:13 | 購入CD

昨日は海外のCDショップから
立て続けに発送完了のメールが届きました。

スウェーデンのMegastore.seからはきょう15日発売
Säkert!の3年半ぶり2ndアルバム『Facit』。
先行シングル「Fredrik」がとても素晴らしかったので
かなり期待して良さそうな1枚です。

そしてもうひとつは米国・ポートランドのCD Babyから
昨日も触れたKatie goes to Tokyoの
2ndアルバム『My Naked Heart』など2枚。

CD Babyから購入したことがある人はお分かりだと思いますが
ここの発送完了メールの文面を読むと
また必ず購入したくなってしまいます。
(もっともここでしか扱っていないものが多いのですが)
このショップでは毎回"Customer of the Year"になれます。

先月末からは今年の新譜、少し古いもの問わず
かなりの購入ラッシュになっていて
なかなか全部をじっくり聴けないでいますが
来週になるとまたまた3枚増えてしまうわけです。
いや、その頃にはamazonから
Silje Nes=写真=の2ndアルバム『Opticks』など
2枚も届く予定なので計5枚でした。

さらに別に数枚欲しい作品があったりするので
本当に困ったものです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Katie goes to Tokyo - Little sister

2010-09-14 02:01:32 | ナイス・ヴィデオ




昨年夏にIKEAのフードマーケットで買ってきて
食べてみたら予想外に美味しかったプリンセスタルト
クセになってその後も数回買いに行っています。

そのプリンセスタルトが登場するPVが
先月2ndアルバム『My Naked Heart』を出した
Katie goes to Tokyoの「Little sister」。
アルバムの先行シングルとして春に発売されました。

ヴィデオに出てくるプリンセスタルトは
目と舌まで付いていて
出来損ないのKermit the frogの顔のようです。
プリンセスタルトは結構強烈な甘さですが
曲の方は程よい甘さで相変わらず良いです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Lykke Li主演のショート・フィルム

2010-09-13 23:01:20 | トピックス

先日お伝えしたLykke Liのニュースというのは
Moses Berksonという人が制作した
彼女主演の『Solarium』というショート・フィルムのことでした。
音楽もLykke Li自身とBjörn Yttlingが担当しています。
A major heart break and a post tour depression drove a very delusional LL
out to the desert with some friends and a super 8 camera.

そしてもうひとつのニュースは
11月から12月にかけてショーを開催するとのことです。
ベルリン、パリ、ロンドン、ストックホルム、ニューヨークの
5ヵ所で行い、新曲もたくさん披露するそうです。

Solarium
MySpace


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nutid - S/T

2010-09-12 13:22:02 | レヴュー

Alf Håkan ÅkessonとÅsa Jacobssonによる男女デュオ
Nutidが昨年春に発表した1stアルバム。
オルガン、ギター、ピアノ、パーカッション、アナログ・シンセ、
アコーディオン、グロッケンシュピール、マリンバ、ヴァイオリンなど
本当に多彩な楽器を使用して作り上げた
フォークでエレクトロニカな箱庭的ポップ・サウンド。

インスト・サウンドなので
同じスウェーデンのDetektivbyrånを思い出しますが
Nutidのサウンドはもっとひんやりとしていて
優しくてドリーミーなシネマティック感覚。
メランコリックで心の芯から癒される個性的な12曲は
聴いていて本当に気持ちが良いです。

先日、PSL Musik Medのアーカイヴの中を
物色しているうちに見つけた2人ですが
女性のÅsa Jacobssonの名前を検索してみると
The Sweptawaysの作品にキーボードで参加していたり
Anna Ternheimの1stアルバム『Somebody Outside』では
「I Say No」「A French Love」でオルガン奏者として
名曲「To Be Gone」ではなんと
共同プロデューサーとしてのクレジットがありました。

Nutidのデビュー・アルバム収録曲は
Alf Håkan Åkessonが8曲、Åsa Jacobssonが3曲
残り1曲が共作となっています。

日本のオンライン・ショップでも
割と手に入りやすい作品なので
これを聴いて残暑を乗り切りましょう!

Målarna
Bodensia
MySpace


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Smiths Project

2010-09-11 22:56:02 | トピックス

エフェクトと編集技術だけを使った
楽器なしのThe Smithsのアカペラ・カヴァー・プロジェクト
The Smiths Projectというのがありました。

Janice Whaleyさんという米国人女性のプロジェクトで
今年中にThe Smithsオリジナル曲の
全曲ヴォーカル・アレンジメントが目標とのことです。

1曲作るだけでもかなり大変な作業のようですが
なんとか頑張って欲しいところです。
オフィシャル・ブログとSoundCloudのページで
その成果を聴くことができます。

まだ数曲聴いただけですが興味深い試みであり
曲の方も良くできていると思います。
「Vicar in a Tutu」と「I Know It's Over」気に入りました。

ブログ
SoundCloud


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする