辻村深月さんの本も好んで買う。
これもまとめ買いの中の1冊。
「ツナグ(想い人の心得)」⇒(辻村深月作)
主人公は、会社員の渋谷歩美(男性)。
ツナグとは、亡くなった人にもう一度会いたいと願う依頼人と死者との面会を叶える役目をする使者(ツナグ)のこと。
歩美は会社員をしながら使者の役目もしている。
5つの心得が書かれている。
★「プロポーズの心得」
俳優の男性は、恋人の亡くなった親友と彼女を会わせようと依頼する。
★「歴史研究の心得」
元教員の男性が、歴史でしか知らない人物に会いたいと依頼する。
★「母の心得」
娘を亡くした二人の母親が、それぞれの娘と再会したいと依頼する。
★「一人娘の心得」
歩美が仕事でお世話になった工房の大将が突然亡くなった。
残された一人娘は父親に聞きたい事があったと歩美に打ち明ける。
歩美は自分が使者であることを告げようか悩むんだけれど....。
★「想い人の心得」
歩美が使者になる前から、依頼しては死者に面会を断られ続けていて老人がいる。
85歳になる老人が会いたいのは、元勤め先のお嬢様。
老人は16歳で亡くなったお嬢様に会って何を話したんだろう?
「ツナグ」のシリーズ・第二弾
感想:シリーズになってるのを知らなかった。
一弾を読んでなくても十分わかったからええんやけどね。
人生の中で死者と会えるのは一度だけとなったら、誰に会いたいやろう?
依頼者の思いがそれぞれ違ったから面白かった。