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上川隆也版・真田十勇士 ネタバレあり。

2013-09-25 22:49:40 | お芝居・テレビ
ずっと更新しませんでした。

いやはや、上川隆也さん主演の舞台・真田十勇士にドはまりな日々でございました。



はい、このポスターよく見て下さい。中日劇場って書いてありますね。

ええ、そうです。名古屋です。アタシってやつぁ、行ってしまいやがりました。

東京公演最終日は台風が直撃し、電車が止まったりして会場へ行き着けないお客さんも居た様ですが、座席はほぼ埋まっていたと言う噂。皆さん、根性あります。凄い。

真田の舞台なので、江戸の街を作った徳川家康の魂が何かを阻止しようとしているのかなぁ・・・などと思いましたが、どうやら観客と演者のパワーの方が上回っていた様ですね。


さて舞台・真田十勇士には、来年上演を控えたもう一つの「舞台・真田十勇士」があります。出演者は全員違いますし、物語も違う物です。


日本テレ版真田十勇士


こちらは真田幸村公に加藤雅也さん、猿飛佐助に中村勘九郎さん、霧隠才蔵に松坂桃李さんなどがキャスティングされています。


私は上川版にはまってしまい東京公演を観た後、名古屋まで足を運んでしまったんですが、なんて言ったって上川幸村公と里見家康公がかっこいいんですよ見ているだけで胸が熱くなるんです。

また、十勇士達と幸村公が共にある雰囲気が温度の高い「愛」を感じるし、だからこそ最後の壮絶な幸村公の姿に涙が出てしまったんだろうなぁと思うんです。


名古屋公演は初日と2日目の昼公演を観ました。中日劇場は栄(さかえ)と言う所にあるんです。名古屋の栄と言えば、巨大な地下街が有名なのです。中日劇場も栄の地下街から行ける様になっていました。

さて、名古屋公演ですが。

お客さんがとてもあったかかった

そして、とても反応が良いんです。一番初めに上川さんが登場した時、「主役登場!」な感じで拍手が起きたんです。それに、殺陣が綺麗に決まった時や物語が次なる局面を迎える暗転の時なども、拍手が。笑いもよく起こり、客席が舞台で進行している物語の中を共に進んでいる感じがしました。距離が近いと言うか共にあると言うか。

東京公演ではなかった反応に思わず「凄い!!」と思いました。観客として初めての経験でした。

お芝居好きなお客さんが多かったのか・・・それとも地域的な反応なのか・・・。

いずれにせよ、本当にあったかい客席でした。

このお芝居では、演者が客席に下りて演技をする場面があります。なんと幸村公と十勇士も降りて来ます。降りて来ると言うか、いきなり1階席の扉から客席に突入して来るんです。戦場での場面なので、皆走って来ます。名古屋初日は1階席に居ましたので、上川幸村公を先頭に十勇士が走りこんで来るのがよく見えました。「そこに居る」って位の所です。しかし、速かったあっと言う間に駆け抜けて行きました。

一旦止まって台詞を言います。東京公演の赤坂アクトシアターでは横一列に並んでから、舞台へと駆けて行きましたが、名古屋では、少し変則的に客席を挟んで何列かにバラけてから走って行きました。これは会場の大きさ的な事なのか、演出的な変更なのかは分かりません。

そして、この上川版・真田十勇士が始まってから日が経つにつれ、twitter等で話題になって言った幸村公の日替わりアドリブ

初日は大人しくしていた幸村公でしたが、二日目は「心が栄の地下街で迷ってしまう。」と言う秀逸なアドリブを炸裂させておりました

そうなんです。栄の地下街は本当にデッカイんです。迷ってヘトヘトになりかねません。

向かいに佐助が座っている場面での台詞中にやらかすんですが、このアドリブには佐助がウケているのがよく見えました。勿論、客席も大うけです。

猿飛佐助役は柳下 大(やなぎした とも)さんと言う若い俳優さんです。きっとその日の、この場面になるまで、本日の上川幸村公が何を言うのか知らされてはいないんでしょうなぁ・・・

上川版・真田十勇士の舞台の形状は、普通のステージとは違います。かなり勾配のある二段の坂道の様な、川が流れている様な、独特な形です。この様な傾斜のある舞台を「八百屋舞台」と言うんだそうです。昔の八百屋さんの店先では、野菜や果物が傾斜のある台に乗せられていたからでしょうか。

この舞台で繰り広げられる様々なアクションが大きな見所の一つです。一輪車を駆使してこの坂道を自由に動き回り、立ち回りをする十勇士のメンバーなどもおり、彼の場面では「おぉーーーっ!」と言うどよめきと拍手が起こります。筧 十蔵役の彼は一輪車の世界チャンプなんだとか。

驚きっぱなしな上川版でございます。



つづく。