もうとっくに東京は千秋楽を迎えており、舞台・真田十勇士は名古屋公演中でございます。
アタシにとって東京千秋楽は千秋楽でありながら、"佐助アクシデント"後初の真田十勇士でした。
様々な箇所を変更していましたが、何と言いますか、新たな場面や台詞があったので得した気にさえさせてくれたとでも言いましょうか。
凄く楽しめました
猿飛佐助役の柳下 大さんが東京公演中に舞台から転落し、脚を怪我してしまうと言うアクシデントがありました。
本番中の出来事で、観客の目の前で起きた事故でした。
実は初演の名古屋公演で、根津甚八役の粟根まことさんも舞台から落ちているんです。
しかも最後の、十勇士達が各々の死に方で命を散らす場面、粟根さんにスポットが当たっている時の出来事でした。
でも舞台の際と言いますか、端っこからずり落ちる感じだったので勢いは無かったんです。
敵の足軽兵二人が必死に引き上げて、甚八は無事舞台上で絶命していましたが、カーテンコールで出て来た粟根さんは一部始終を目の前で観ていた最前列の観客に土下座に近い形で(笑)、何度も謝っていました。
しかし、柳下さんの場合は笑い事ではなく、怪我の具合は深刻でした。
殺陣の多いお芝居、ましてこの真田十勇士は”八百屋舞台”と言う傾斜のある特殊な舞台でのアクションが魅力の舞台なのです。まだまだ公演も沢山残っていました。
彼にも多くのアクションシーンがあり、佐助は忍びなので身のこなしは軽やかでなければなりません。
色々と変わるんだろうなぁと思っていましたが、不安はありませんでした。
この舞台・真田十勇士の出演者の皆さんは本当に良いチームだと観客として強く感じていたからです。
「きっとこのチームならば乗り越えられる!絶対大丈夫!!!!」
と言う思いが胸にあったからです。
柳下さんの精神的な衝撃を思えば心配はありましたが、この上川隆也さんが真田幸村公を演ずる「真田十勇士」と言う物語には史実とは違う”真実”が盛り込まれており、真田の草の者「十勇士」達、そして淀の方、その息子、豊臣秀頼までも、猿飛佐助の命を全力で守ろうとする物語なのです。
負傷した柳下さんを他の出演者の方々、関係する方々が全力でサポートしてゆくだろう事は明白でした。
現実とお芝居の中の物語がリンクする舞台が佐助のアクシデントの翌日から始まったわけです。
と言う事で、東京千秋楽。
いやぁ~楽しかったなぁ
八百屋舞台と呼ばれる真田の舞台は中央に川の流れの様ななだらかな段になった坂道があり、その両脇には役者達が登場したりはけたりする道が出来ています。
それにも高さがあるので、足軽兵なんかが駆け足で出て来たり居なくなったりする度に、「転ばないで!」などと思ったりするわけです。
千秋楽の佐助はこの横にある舞台にひょいっとジャンプして上ったので、こちらとしては一瞬硬直しましたが「ああ、大丈夫なんだな・・・。」と思い、彼のお芝居を楽しみました。
まだ公演はあるので、どんなだったかは書くのをやめておきます。
でも、本当に楽しくて佐助負傷のために新たに出来た場面に絡めて、めし屋でアドリブをぶち込んでくる幸村公に会場は大爆笑だったし、戦いのシーンではいつもいつも心臓がドキドキして、手に汗を握っていました。
そして役者さん達の身につけている衣装も本当に素晴らしく、目をひかれました。
甲冑に陣羽織、烏帽子などの武士の戦装束にグッと来たり。
かっこいいんだよなぁ~~。
前の方の席の方々、衣装をよく観て下さいね。凄く美しいし、かっこいいです
それに、やはり町民や足軽兵達の表現力の豊かさ。
幸村公の最後は、十勇士達の躯のそばで凄まじい戦いを繰り広げる訳ですが、足軽達の声が凄いんです。
絶叫の様な、大きな声をあげて幸村公に向かってゆくのです。
人をあやめると言うのは正気では出来ないはずで、戦に駆り出され、真田幸村と言う男をとらねばならない場面に彼らは必死になっています。
かたや幸村公は幸村公の立場で己に向けられる刃に対峙しており、死んでいった十勇士達のためにも最後まで”生”にしがみつくように戦います。
舞台の上には愛があり、生々しい"死"があり、全てが呼吸している事をこの舞台は教えてくれます。
見所はほんとに沢山あります。
舞台には沢山の魅力ある人達が登場します。
舞台のどこを観ていても楽しかったです。
観劇を迷っている方がいたとしたら、是非是非、観て下さい!!
損はさせませんっ
アタシにとって東京千秋楽は千秋楽でありながら、"佐助アクシデント"後初の真田十勇士でした。
様々な箇所を変更していましたが、何と言いますか、新たな場面や台詞があったので得した気にさえさせてくれたとでも言いましょうか。
凄く楽しめました
猿飛佐助役の柳下 大さんが東京公演中に舞台から転落し、脚を怪我してしまうと言うアクシデントがありました。
本番中の出来事で、観客の目の前で起きた事故でした。
実は初演の名古屋公演で、根津甚八役の粟根まことさんも舞台から落ちているんです。
しかも最後の、十勇士達が各々の死に方で命を散らす場面、粟根さんにスポットが当たっている時の出来事でした。
でも舞台の際と言いますか、端っこからずり落ちる感じだったので勢いは無かったんです。
敵の足軽兵二人が必死に引き上げて、甚八は無事舞台上で絶命していましたが、カーテンコールで出て来た粟根さんは一部始終を目の前で観ていた最前列の観客に土下座に近い形で(笑)、何度も謝っていました。
しかし、柳下さんの場合は笑い事ではなく、怪我の具合は深刻でした。
殺陣の多いお芝居、ましてこの真田十勇士は”八百屋舞台”と言う傾斜のある特殊な舞台でのアクションが魅力の舞台なのです。まだまだ公演も沢山残っていました。
彼にも多くのアクションシーンがあり、佐助は忍びなので身のこなしは軽やかでなければなりません。
色々と変わるんだろうなぁと思っていましたが、不安はありませんでした。
この舞台・真田十勇士の出演者の皆さんは本当に良いチームだと観客として強く感じていたからです。
「きっとこのチームならば乗り越えられる!絶対大丈夫!!!!」
と言う思いが胸にあったからです。
柳下さんの精神的な衝撃を思えば心配はありましたが、この上川隆也さんが真田幸村公を演ずる「真田十勇士」と言う物語には史実とは違う”真実”が盛り込まれており、真田の草の者「十勇士」達、そして淀の方、その息子、豊臣秀頼までも、猿飛佐助の命を全力で守ろうとする物語なのです。
負傷した柳下さんを他の出演者の方々、関係する方々が全力でサポートしてゆくだろう事は明白でした。
現実とお芝居の中の物語がリンクする舞台が佐助のアクシデントの翌日から始まったわけです。
と言う事で、東京千秋楽。
いやぁ~楽しかったなぁ
八百屋舞台と呼ばれる真田の舞台は中央に川の流れの様ななだらかな段になった坂道があり、その両脇には役者達が登場したりはけたりする道が出来ています。
それにも高さがあるので、足軽兵なんかが駆け足で出て来たり居なくなったりする度に、「転ばないで!」などと思ったりするわけです。
千秋楽の佐助はこの横にある舞台にひょいっとジャンプして上ったので、こちらとしては一瞬硬直しましたが「ああ、大丈夫なんだな・・・。」と思い、彼のお芝居を楽しみました。
まだ公演はあるので、どんなだったかは書くのをやめておきます。
でも、本当に楽しくて佐助負傷のために新たに出来た場面に絡めて、めし屋でアドリブをぶち込んでくる幸村公に会場は大爆笑だったし、戦いのシーンではいつもいつも心臓がドキドキして、手に汗を握っていました。
そして役者さん達の身につけている衣装も本当に素晴らしく、目をひかれました。
甲冑に陣羽織、烏帽子などの武士の戦装束にグッと来たり。
かっこいいんだよなぁ~~。
前の方の席の方々、衣装をよく観て下さいね。凄く美しいし、かっこいいです
それに、やはり町民や足軽兵達の表現力の豊かさ。
幸村公の最後は、十勇士達の躯のそばで凄まじい戦いを繰り広げる訳ですが、足軽達の声が凄いんです。
絶叫の様な、大きな声をあげて幸村公に向かってゆくのです。
人をあやめると言うのは正気では出来ないはずで、戦に駆り出され、真田幸村と言う男をとらねばならない場面に彼らは必死になっています。
かたや幸村公は幸村公の立場で己に向けられる刃に対峙しており、死んでいった十勇士達のためにも最後まで”生”にしがみつくように戦います。
舞台の上には愛があり、生々しい"死"があり、全てが呼吸している事をこの舞台は教えてくれます。
見所はほんとに沢山あります。
舞台には沢山の魅力ある人達が登場します。
舞台のどこを観ていても楽しかったです。
観劇を迷っている方がいたとしたら、是非是非、観て下さい!!
損はさせませんっ