leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

メタルギャラクシーと言う極楽浄土。

2019-06-26 23:07:41 | music
自分の寿命がいつまでなのか、誰にも分からない。

今生の自分の人生がどこで終わりを迎えるのかなんてまったくもって分からない。

明日かもしれない。何十年も先かも知れない。

この世に別れを告げたなら、自分は極楽浄土へと旅立てるのだろうか。


祖父母の眠る墓のある寺には、何故か閻魔大王の像があった。

子供の頃の自分にとってはとても恐ろしい像だった。

少し高い位置に設置されている閻魔大王は、大きくて怖い顔をしていていつもアタシを見下ろしていた。

でもなぜかお墓参りに行くと、その像を見ずにはいられなかった。

閻魔様に会わずして帰る事など一度もなかった。


「閻魔様の前で嘘をつくと舌を抜かれんだよ。」



いつもながら閻魔大王を見上げるアタシに、親戚のだれかが言った。

鳥肌が立つ程ぞっとしたのを覚えている。



悪い事をしなければ、閻魔様の前で嘘をつく必要もないし、天国へ行ける。

天国へ行きたい。

小さな頃のアタシは、強くそう思った。





美しい天女達の舞を見るよう。



「DARK NIGHT CARNIVAL」と言うタイトルがついているけれど、何だか天国に居る様な気分になった。

だがしかし、天女達は力強く躍動感に満ち溢れ、見ているこちらの心を熱くする。






地獄行きのエレベーターがあるらしい。地下二千階まで真っ逆さまらしい。

でも、そのエレベーターには天女の様に美しいエレベーターガールが乗っていて案内してくれるらしい。






いやいやダメだよ。彼女達に会いたいからって閻魔様の前で嘘をついたら舌を抜かれてしまうよ。

そしたら、エレベーターガールとは何も話せないんだよ。



やっぱり極楽浄土へ行かなければ。

別名をメタルギャラクシーと言って毎晩のようにライブがある。






あの人もきっと毎晩ライブしているね。



アタシも行きたい。

だから悪い事をしないでいよう。




なんて美しい。

なんて慈しみ深い瞳。

メタルギャラクシーへと誘う天女。




明後日。