Baby Metal のファンの方々はメイトと言いますね。
さくら学院のファンの方々は父兄と言うのですね。
昨年の話になるけれど、里見八犬伝と言う舞台を観に行ったんです。
その舞台に、日高麻鈴さんと言うさくら学院を卒業したばかりの16 歳の女の子が出演していました。
麻鈴ちゃんは八犬士の1人の兄妹の役でした。
この舞台は若手俳優の登竜門と言うか、何度も再演を重ねている舞台で歴代の八犬士を演じた俳優達は、その後テレビや映画の世界で有名になっているらしいのです。
アタシは芝居の下手な勘違いしたイケメン俳優が嫌いなので、推し意外の八犬士はあまり興味がありませんでした。
でも、舞台と言うのは不思議な物で、あれも毎日が修行であり観客との旅であり、この役者は芝居が下手だなぁ、セリフ聞き取りづらいなぁ、なんて思っても千秋楽に向かうに連れて様になって行く物なんです。
チャラチャラしたそこら辺のにぃちゃんみたいな顔が、きちんとその役の顔になるんですね。
でも、そんな中でも麻鈴ちゃんは早い段階から役はほぼ完璧に近い形だったような気がするんです。
物語は陰惨でどの出演者にも影がつきまとい暗い感じ。
麻鈴ちゃんの役はその中で、健気に可愛らしく咲く花の様でした。謂わば暗闇の中の救済です。
暗い話の雰囲気そのままに、彼女の役の少女はお芝居半ばで弟と共に殺されて命を落としてしまいますが、観客の誰もが彼女の事を最後まで覚えていました。
さて、そんな舞台の千秋楽を観に行った時の事。
アタシの隣の席の人は若くはない男性でした。
舞台が始まってから父兄さんの麻鈴ちゃんに関するツィートを見かけていたので、アタシはその人を父兄さんだと思いました。
若い役者が沢山出る舞台なので、女性の観客が多かったのですが、男性も思うよりいたんです。
内心、「麻鈴ちゃん、素晴らしいッスよねぇー。」なんて思いながら千秋楽の舞台を観ていました。
そして終演し、出演者1人1人が一言づつ挨拶をしたんです。
麻鈴ちゃんの番に来た時、アタシはもう食いぎみで拍手したものですよ。
そしてコメントの途中で感極まって涙声になってしまう麻鈴ちゃんに、こちらまでうるうる😭😭😭😭😭。
だがしかし、隣の男性からは何らたぎる物を感じない...。
あれぇ、随分クールな父兄さんだなぁ~などと思いふと、その男性の手元を見たのです。
男性の手にあったのは、缶バッチ。それは八犬士のバッチがランダムで封入された公式グッズ。
外からは中身が分からない為、誰のバッヂが入っているか開けてみないと分からない。
何なら、麻鈴ちゃんの挨拶の時に開けようとしていた形跡が。
おいおいオイー!!
父兄さんじやないんかァァァーーいッ!!!!
Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)
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そう言や、八犬士のにぃちゃんがコメントし出したら、乙女みたいに急にたぎり出したっけかな。
人は見かけで判断したらいけないって分かってたつもりだけど、これはかなりのトラップだと思ったわけですよ。
難しいだろ、だって!
長らく生きてるけど初めての経験だったなー。
いやァ、イケメン俳優推しだとはねー。