leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

メタルがあれば大丈夫。

2018-10-30 01:22:47 | music
バンドの背面にある3枚のスクリーンに、BABYMETALのライブではおなじみの女性の声での通称”紙芝居”が流れた。



3機の宇宙をゆく戦闘機にはそれぞれのバンドのロゴが描いてある。

三角形の連帯を組んで、銀河をゆく。



女性のナレーションがこう言った。


「さあ、生まれ変わろう。メタルがあれば大丈夫。」




そして暗がりから「META!メタ太郎」のドラムが響くと歓声が上がった。




BABYMETALのアルバムでこの曲を聴く時、いつも頭に浮かぶ光景があります。

屈強な男達が漕ぎ手をつとめる船に若い男が乗ろうとするけれど、「お前にはつとまらない」と追い払われてしまう。

しかし青年はあきらめず、港から今まさに船出をしようとする船に乗りたくて何度も何度も頼み込んで、「そんなに言うなら。」と乗せてもらう。

船は高い波にのまれそうになり、吹き付ける風や嵐に翻弄されながらも旅を続ける。

船の船首には異国の顔をした女神の像があった。

旅が続き、船の乗組員にも疲れが出始めるが、ある朝、霧の中からいくつもの船が姿を現す。

その船首にはすべて青年の乗る船と同じ女神像があった。

広い海の上にあちらからこちらから船が集結し、一方向へ向かう。

空は暗くなり、雷鳴を轟かせ、海は一層荒れて旅は困難を極める。

でも、男達は決してあきらめない。

お互いを鼓舞し合い、荒れ狂う海を渡って行った。


そして沢山の船の行きつく先で、月明かりの下に船首の女神像と同じ顔の女性がいるのを青年は見る。

旅はその女神の元へと向かう旅であった。



「メタ太郎」とは「ウルトラマンタロウ」から来ていると言われているので、おおよそこんな絵面は浮かばないと思うけれども、なんだかアタシはいつもこんな映像を想像しています。勿論、女神はBABYMETALの女の子達。いつも皆で歌う♪oh~oh~oh~♪のところで船が次々と合流するのを上空から見ている視点で浮かんで来るのです。


藤岡さんが旅立ち、YUIMETALが離れ、BABYMETALは激動の時期を生き抜こうとしています。

生まれ変わって強くなる。

もっと強くなる。

皆で力を合わせて。


「お前なんかもう可愛くないから嫌だ」と言う言葉が書かれた石を沢山投げつけられて、彼女達は傷ついています。

でも、様々な力を借りて立ち上がって闘おうとしています。

それはBABYMETALを続けることがチームを離れた彼女との約束だからなんじゃないかとアタシは思います。




メタルがあれば大丈夫。


なんて可愛らしくて、力強い言葉でしょう。

BABYMETALらしいとアタシは思います。

銀河から来たバンドとヴァイキングの国から来たバンドが大きな力を貸してくれました。

素敵な夜でした。


明日から神戸2公演。

素敵な夜になりますように。













































最新の画像もっと見る