leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

麻鈴ちゃん。

2019-10-24 00:23:54 | お芝居・テレビ
凄いもんだなと思ったんですよ。

やっぱり、根本が違うのかもしれないなと。



物語は思っていたより人の運命や宿命が欲望や悲劇と相まって結構なドロドロ具合。

これ、どうやって救われるの?と思う程。救いがどこであるの?と。


「登場人物の多くが負のオーラを漂わせる中、一服の清涼剤のような存在である。」
プログラムより。


いや、ほんとそれ。


小ぶりで可愛らしく咲いてる花・・・にしか見えなかったよ!!!!




東京公演千秋楽と言う事で、カーテンコール中に出演者一同から一言がありました。

いやぁ~驚いた!!!15歳とは思えないくらい、とってもしっかりした事を言うし、なんだろ、度胸があるのかなぁ。

さくら学院の元メンバー。日高麻鈴さん。舞台・里見八犬伝に出演中。

八犬士の若いにぃちゃんはひとまずは中野ゼロでの公演を終えた解放感で観客に何だかやらせたりはしゃいでいたけれど、麻鈴さんはとても素敵な言葉で話した。

アタシが一番感動したのは、彼女は”ぬい”と言う少女を演じているので「ぬいとして観客の皆さんの前で演技している時間がとても幸せな時間です。残りの公演もぬいとして生きたい。」と言う言葉を言ってくれた時。

横並びに並んだ出演者の中でも、一番彼女は小さい。

だけど、観客と共に自分の存在がある事を我々に伝えてくれたのは、そんな一番小柄で歳の若い彼女だけでした。

アタシは観客席でうなった。そして流石、さ学だと思った。

他の出演者の方々には申し訳ないが、あの日のコメントの中で一番心に残った。15歳の女の子とは思えない立派な言葉だった。



勿論、この舞台は素晴らしい。派手な立ち回りが随所で見られるし、セットも目まぐるしく変化する。

しかし、舞台初出演と言う役者もいるため(アタシの推しは舞台経験豊富な為ほぼ完璧だが)、大事なところで何を言っているのか聞き取れなかったり、殺陣に切れがない時もある。


でも、麻鈴さんにいたってはおかしな所などひとつもない。

自分の表現するべき事をきっちりと表現している。難しい立ち回りや長い出演時間が無い代わりに、”ぬい”と言う少女を完璧に生きている。


流石。としか言いようがない。

流石、アメリカ・ロサンジェルス THE FORUMをSOLD OUTさせ圧巻のステージを見せたBABYMETALの後輩です。

流石、全米ビルボード初登場13位をマークしたBABYMETALを先輩に持つさくら学院卒業生です。

流石、流石のさくら学院。


彼女達は皆何かの達人の様な気がする。だけどちっとも自分を特別だと思ってない。

そんなところが凄いんだと思う。


終演後の観客でごった返すロビーで、BABYMETALのロゴを背負う背中が見えた気がした。

麻鈴さんを応援に来たんですね。




舞台はこれから地方公演を経て、11月30日より明治座で東京凱旋公演が始まります。

出演者の方々がどんな風に鍛えられ、進化して帰還するのか楽しみです。



麻鈴ちゃんにも会いに行くからね。
























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