この1年ほどの間に 親しい人が相次いで亡くなった。
近頃は おめでたい話にトンと縁が無く、弔事の知らせばかりが届く気がする。
人生は無常、若いからといって油断は出来ない。
明日は我が身かも知れない。
死後はどうなるのか?
極楽か地獄か?
いやそれ以前に、あの世は存在するのか?
誰も行ってきた人がないので、永遠の謎である。
ところが、この難問に取り組んで 「あの世は存在する」 と主張する学者がいる。
福島国立大学で経営学を研究する 飯田 史彦教授 で 数々の本を書いておられる。
この類の本の殆どが霊能力者や運勢判断者などが書 いているが、れっきとした国立大学の経営学教授が書いた本という事で、
私は大いに興味をそそられ、 この本も読み、講演会も聞きに行った。
内容は、4~5才位までの幼児が前世の記憶を覚えているというもので、何人もの幼児の話を聞き取り 調査した結果として、
あの世が存在すると説明している。
この研究発表は1995年に学術論文として学会誌に発表されたものが反響が大きく問い合わせが絶えないので本として発行したものです。
更に、この本を読んだ横浜市の池川クリニックの医者が3,600名の親子にアンケート調査を行い45%の回答を得て、
その内33%の子供達が、生まれる以前の記憶を持つことが分かったというのである。
この調査に基づく子供達の前世記憶を語るビデオ上映会が最近 新居浜市でも開かれたが、全国で勉強会が開かれているようである。
私は多くの人に この本を勧め、息子のお嫁さん達にも勧めたが、一人お嫁さんからの感想は、
「この本は私に これからの生きる目的や 物事の考え方をプラスにする、とってもいい本に出会えたと思います。
最初 手にした時 読みきれるかと思いましたが、気がつけば涙をこぼし、2日間で読み切ってしまいました。
私の この入院も 今の私に必要だったから与えられたものだと思うし、子宝に恵まれたのも、きっと大きな意味があると思い、
とても幸せなことだと感じています。」
今のところ 私の孫の中には 前世記憶を持つ子供はいなかったようであるが、今年生まれた孫が話せるようになれば 聞いてみたいと思う。
赤ん坊の瞳を見ていると、深い瞳の中に
「私は何でもお見通しよ」
と語りかけているように思えるのである。
この幼児の記憶は、小学校へ入学するとなくなるという。
今年生まれた孫が 早くしゃべれるようになるのが待ち遠しい!
"ワクワク” である。
寺川勲雄