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民主主義体制の下、英国王室が存続する理由は?

2023年02月04日 | 国際社会
2/3(金) 13:01配信


民主主義体制の下、英国王室が存続する理由は?


小室 輝久(明治大学 法学部 教授) 2022年9月8日に崩御されたイギリスのエリザベス女王に、最後のお別れをしようとする一般弔問に並ぶ英国国民の列は10km以上にも及びました。女王が、なぜ、国民からそれほどまでに慕われ、敬愛されたのか。イギリスの立憲君主制をあらためて考えてみましょう。


 ◇王室のアップデートによって形作られた立憲君主制 

君主とは、国家を統帥する最高の地位にある人であり、それが世襲制となれば、私たちは、独裁者のような絶対権力者をイメージしがちです。 

しかし、イギリスの王室は立憲君主制です。つまり、君主といえども憲法の制約下にあるということです。絶対君主制とはまったく異なる体制なのです。 

イギリスの王室が立憲君主制になるのは、長い歴史があります。まず、イギリスのイングランド地域を統一する王が現れるのは9世紀頃です。その後、1066年にウィリアム1世がノルマン朝を起こします。この王朝が現在のイギリス王室に繋がります。 

当初の歴代の国王たちはまさに絶対君主であり、権限をだれにも制約されることなく国を統治していました。 

ところが、1199年に王位に就いたジョン王は、貴族や諸侯、教会と権力争いとなり、その対立を終結させるために、1215年に彼らに特権を与えることを記した文書を公表します。それが、「マグナ・カルタ」と言われるものです。

 そこには、信仰を認め教会を保護することや、国王が国民にかける課税も一定のルールに従うことなどが記されています。 

また、39条には、イギリスの国民は裁判によらなければ処罰されないことが記されています。つまり、国王といえども国民を恣意的に処罰しないということであり、これは、現代のイギリス制定法集にも形を変えて残っています。 

要するに、ジョン王は自らの権限を制限し、それを貴族や諸侯、教会に配分することで対立を終結させ、彼らと共存する方策を選んだのです。 

ところが、1685年に即位したジェームズ2世は専制主義を復活させ、一部の法律を無効にしようとします。

しかし、やはり、教会や議会と対立し、結果、支持を失ったジェームズ2世は国外に逃亡し、1689年、娘のメアリーと夫のウィリアムが共同で即位します。

 このとき、議会が提出した権利宣言、すなわち、国王といえども議会が作った法律に従うなどの宣言を認めます。これが「権利章典」となります。 

このときの議会は、貴族や大地主などの地方の有力者で構成されたもので、国民の代表とはちょっと違いますが、ともかく、議会が王権を制限するという仕組みができあがるわけです。

 この一連の流れは血を流さずに進められたことから名誉革命と言われ、立憲君主制というイギリスならではの王室体制の基盤となります。 

名誉革命は、議会側から見れば、王権の制限を達成した革命ですが、王室側から見れば、王室を時代にあわせてアップデートさせ、存続を図ったとも言えます。 

例えば、フランス革命に見るように、絶対君主制にこだわった王室は時代にあわなくなり、結果的に途絶えることになります。

イギリスの王室が1000年に及ぶ歴史をもつ背景には、時代にあわせたアップデートがあったと言えるわけです。


◇国民に支持される努力を重ねたエリザベス女王 

イギリス王室のアップデートは過去のものだけではありません。在位70年に及んだエリザベス女王も国民に支持される努力を重ねました。例えば、1992年と1997年は王室の危機と言えるような年でした。 

1992年は、当時のチャールズ皇太子とダイアナ妃の別居、また、次男のアンドルー王子にも別居騒動が起きます。別居は離婚の準備と見なされるので、キリスト教の倫理感が強いイギリスでは非常にネガティブに捉えられます。 

さらに、女王の住居であるウィンザー城で火事が起こります。ところが、王子たちの離婚騒動でイメージの悪くなっていた王室が城の修理のために公費を使うことに批判が起こります。 

そうした国民の感情を察した女王は、城の修理費を王室自ら捻出するために、バッキンガム宮殿などを有料で一般公開します。この施策は、普段は見ることができない王宮内を見学できるということで、国民や観光客に歓迎されました。 

女王はこの年を「悲惨な年」と呼びましたが、5年後の1997年に、ダイアナ妃が交通事故で亡くなるという事件が起こります。このとき、イギリス国民は本当に深い悲しみに暮れます。 

ところが、ダイアナ妃はその前年に離婚が成立して王室の一員ではなくなっていたため、エリザベス女王は追悼のメッセージをなんら出さず、沈黙します。それが、国民の感情に寄り添わない姿勢と見なされ、激しい反発を招いたのです。 

実は、民主主義体制の中で、王室不要論は常に議論されてきましたが、このときは、それが最も激しくなりました。事態を重く受け止めた女王は、数日後にテレビに出て追悼メッセージを出します。 

こうした経験によって、王室は常に国民に寄り添い、国民の支持を得ることが重要であることを、エリザベス女王は強く認識したのではないかと思います。

 王室が以前から積極的に行っていた慈善団体やチャリティ活動の後援を、国民にもわかりやすく発信したり、活動に参加した際には人々と親しくふれあうことが増えていきました。 

また、王位継承のルールは、1701年に制定されて以来、男性優位でしたが、2013年に、性別に関係なく第一子が王位を継承するルールに変えました。この男女平等のルール改正も、現代社会のルールに沿った王室のアップデートと言うことができます。 

こうした様々な努力によって、エリザベス女王は国民に広く敬愛される存在になっていったと考えられます。


◇王室が存続する意味とは 実は、王室不要論は決して空論ではありません。

イギリスの国王は、カナダやオーストラリアをはじめ、世界16ヵ国の国家元首でもありましたが、それらの国では、常に、不要論があり、実際、2021年11月にカリブ海の島国バルバトスは共和制に移行しました。 

その結果、イギリス国王が国家元首の国は世界で15ヵ国に減ったのです。それは、イギリス国内でも起こる可能性のあることなのです。 

イギリスは不文憲法の国と言われます。憲法を、国会が制定する法律よりも上位に位置し、かつ、改正や修正が容易にはできないものと定義するならば、確かに、イギリスには憲法がありません。

 しかし、イギリスは、先に述べたマグナ・カルタや権利章典などの重要な法律や、慣習法の集合体を通じて、国民の権利を保障し、民主的な国制を維持する仕組みをつくってきました。 

つまり、憲法典はもたなくとも、制定法を含めた集合体を国王も議会も尊重し、遵守してきたという意味では、それらが憲法のように扱われてきたと言えます。立憲君主制も、こうした「憲法」の下にあるわけです。

 一方で、議会制定法は、日本を含めた他国で言う憲法よりも改正が容易なのは事実です。つまり、立憲君主制のイギリスでは、国民が王室を望まなければ、王室を廃止することは、非常に現実的なことのです。 

そういった意味では、イギリスで王室が存続してきたのは、王室自身による努力が大きかったということであり、そうした努力が今後も続けられなければ、王室は廃止される可能性があると思います。 

しかし、逆に言えば、なぜ、王室を存続させる意味があるのか。 

19世紀の思想家であり、ジャーナリストであったウォルター・バジョットは、議会政治の代表となる者を「政府首長」、国民統合の象徴となる国王を「国家首長」として分け、分けることには長所があると捉えています。 

例えば、大統領や首相という政府首長が、いかに善政を行っても、政治的な評価は分かれます。与党があり、野党があり、様々な価値観や利害を調整するのが政治であり、すべての人を完全に納得させることは政治には難しいからです。 

一方、国家首長である国王は、政治的な議論から離れた立場で国民のために活動を行うことができます。それによって国民統合の象徴となるのです。

 例えば、1971年に昭和天皇が訪英した際、エリザベス女王は、もう、お互いに仲良くしましょう、ということを言いました。 

まだ、第二次世界大戦の記憶が強く残る時代、日本に対して良くない感情をもつイギリス国民は多くいました。しかし、女王が日本の天皇に、仲良くしよう、と言ったことは非常に重要で影響力があります。これによって、イギリス人の日本を見る見方が変わっていくのです。 

このとき、ときの首相同士が同じことを言っても、逆に、反発する人が多く出たかもしれません。 

また、政治的立場でないがゆえに政治を動かすこともあります。南アフリカ共和国がアパルトヘイトを廃止した背景には、エリザベス女王がコモンウェルス(イギリスの旧植民地による政治連合)の問題として、人種差別に強くコミットしたことがあると言われています。 


つまり、王室には国家首長として、政府首長にはできない役割があることをイギリス王室はしっかり認識しているからこそ、その役割を担うためにも、アップデートを自ら怠らずに継続してきたのだと言えるわけです。

 新国王に就くチャールズ3世も、若い頃から、環境問題やリサイクル問題、有機農法などに強い関心をもち、1970年代から活動を続けていました。イギリス社会が高度経済成長期にあった当時、それは産業界からひんしゅくを買ったほどです。 

しかし、信念に基づいたその活動は、いまでは多くの国民に支持されています。 

国王の活動が、国民が必要と思うことにコミットしていると国民が感じられることが、民主主義体制の中の立憲君主制の存在価値なのだと言えると思います。

小室 輝久(明治大学 法学部 教授)

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木村正人在英国際ジャーナリスト2/3(金) 12:00


王室を維持できるのか、ウィリアム皇太子とキャサリン妃の責任は重い(写真:ロイター/アフロ)


■「王族の終わり」は始まっている


[ロンドン]メーガン夫人とともに英王室を離脱したヘンリー公爵=王位継承順位5位=の回想録『スペア(将来の君主に何かあった時の予備という意味)』は「王族の終わりの始まりになる恐れがある」と警鐘を鳴らすチャールズ国王の伝記作家でジャーナリストのキャサリン・メイヤー氏が2日、ロンドンの外国特派員協会(FPA)で記者会見した。

英誌エコノミストでキャリアをスタートさせたメイヤー氏はFPA会長を務めたこともある。2015年に発表した『チャールズ 国王の心』でチャールズ国王の生い立ちや両親との困難な関係、故ダイアナ元皇太子妃との結婚のほか、当時、皇太子だったチャールズ国王が主導する王室改革について書き、ベストセラーになった。英国女性平等党の共同創設者でもある。

「君主制が生き残る方法は外界と調和するよう分からないうちに進化し続けることだ。外界と同じではいけない。距離感や威厳が必要だが、外界と歩調を合わせる必要がある。チャールズにとっても大問題で、エリザベス女王が亡くなる前から考えてきた。彼がやろうとしていたことの1つが実際には口に出さずに自分の考えを表現する方法を見つけることだ」


■縮小する英連邦王国


君主にとって最も大切な仕事は君主制を維持すること。そのためには英国と英連邦王国の国民の支持が欠かせない。「チャールズが即位する前にカリブ海の島国バルバドスは女王の君主制を廃止して共和制に移行した。英連邦王国の多くが共和制に移行することを真剣に考えている。その数は現在の14カ国(英国を除く)から減っていくだろう」

オーストラリアは新紙幣にエリザベス女王の肖像画の代わりに先住民族を称えるデザインを採用する。チャールズ国王の肖像画は拒否された。植民地支配の負の遺産を一掃する動きが英連邦王国で広がっている。「非常に大きなことが進行中だ。王族の準備不足、君主制の機能不全は15年にチャールズの伝記を発表した時から進んでいる」とメイヤー氏は言う。


チャールズ国王の伝記作家キャサリン・メイヤー氏(筆者撮影)

「チャールズは新しいやり方を試行錯誤してきた。継承の時が近づくにつれ、彼は君主制を母(女王)とは違うやり方で使おうと考えるようになった。というのもチャールズは、自分は母のようにはなれないと分かっていたからだ。自分の在位はかなり短いとも思っていた。君主制は危機ではないにしろ、これまで以上の圧力にさらされていることに気付いていた」


■共和主義者にとって最大のチャンス到来


アフリカ系の血を引くメーガンは英王室が21世紀を生き残る上で財産になるはずだった。ウィリアム皇太子とキャサリン妃を支持するのは中年層でジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子になるとぐっと幼くなる。若者や非白人層にアピールするハリー(ヘンリー公爵の愛称)とメーガンはその間の年代を埋める可能性を秘めていたが、その夢は呆気なく潰えた。

この世代間ギャップが王室にとって命取りになるかもしれないのだ。

「チャールズはウィリアムとケイト(キャサリン妃の愛称)にスムーズに引き継ごうとしている。共和制への移行を唱える勢力が彼を弱点とみなしていることを知っている。共和主義者にとって最大のチャンス到来だ。英国の上院改革が全く進まないからと言って、君主制がいつまでも存続されるとは限らない」とメイヤー氏は指摘する。

「ポピュリズムと混乱の時代に、君主制を何とか維持できるか、それとも、ある種の衝撃的な拒絶反応が起きるのか。君主制が終わるとしたら、それはチャールズではなく、ウィリアムとケイトの代だろう。これは2人を批判しているのではなく、ただ、いろいろな意味でタイミングが悪いからだ」と語る。


■感情を殺すことを教えられた2人の王子


ハリーとメーガンだけでは君主制を崩壊させることはできないが、共和制に移行する世論に火をつけるという意味では非常に重要な要素になる。チャールズ国王が皇太子時代に集めていた寄付も植民地支配の負の遺産を引きずっている。使い道が正しければすべてが許される時代ではなくなった。王室にも透明性と説明責任が求められる。

チャールズ国王はすでに「小さな王室」を目指し、バッキンガム宮殿を1年中公開、王室の収入を公共の福祉に回す方針を打ち出す。ウクライナ戦争が悪化させたエネルギー価格の高騰とインフレによる生活費の危機で、華美な戴冠式には国民の怒りが向けられる恐れがある。そして「汚い金」が戦争の原資になっていることにも国民は気付き始めている。

メイヤー氏は王室でのウィリアム皇太子とヘンリー公爵の育てられ方にも注目する。自分の感情に触れるのではなく、有名私立校の教育方針も組み合わさり、感情を殺すことを教え込まれた。ダイアナ元妃は全く逆のことを2人の王子に語り、自分の生活体験を大切にするよう促した。過酷な体験をした2人はこうした葛藤と闘ってきた。


■「2人の王子はかなり怒りっぽい」


「私は2人と接触があるが、かなり怒りっぽい。ウィリアムは私がこれまでに会った中で最も辛抱強い人の1人だ。感情を決して表に出さない。ジャーナリストを心底嫌っている。ウィリアムとハリーとケイトがまだ3人組だった頃、ケンジントン宮殿に60人のジャーナリストを招いたことがある。用意されていたのは白ワインのボトル2本だけだった」という。

ハリーとメーガンの米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏とのインタビューに合わせてメーガンのスタッフに対するいじめ疑惑が噴出したことも金庫に入れていた『スペア』が流出したことも、メイヤー氏が『チャールズ 国王の心』を出版した際に味わった妨害工作を思い起こさせる。問題と向き合うのではなく告発者を貶めるのが王室の常套手段だ。

人種差別、女性蔑視、富に対する怒りが王室と王族に向けられる恐れがある。いくら改革を試みたところで英王室が支配と搾取で巨大な富を築き上げた不公平な制度であることに変わりはない。ハリーとメーガンの憤りに王室は何一つ答えていない。その大きな溝がメイヤー氏の指摘通り、将来ウィリアム皇太子とキャサリン妃をのみ込む可能性は否定できないだろう。

(おわり)

記事に関する報告

在英国際ジャーナリスト


在ロンドン国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。masakimu50@gmail.com

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ヘンリー王子夫妻が米コメディアンのパーティーにサプライズ出席 回顧録発売以降初の公の場

2023年02月04日 | 国際社会
[2023年2月3日16時24分]


ヘンリー王子とメーガン妃(19年6月撮影)


英王室のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が、米コメディアン、エレン・デジェネレスとパートナーの愛を再び誓い合うパーティーにサプライズ出席していたことが分かった。

2人が公の場にそろって姿を見せるのは、物議を醸した王子の回顧録「スペア」が先月10日に発売されて以降初めてで、女優ジェニファー・アニストンや歌手ケイティ・ペリーらセレブたちと共に会場で2人の姿が確認されたと、米ピープル誌などが伝えている。

人気司会者でもあるデジェネレスは、2008年に結婚した女優ポーシャ・デ・ロッシの50歳の誕生日会と称した「バウリニューアル」と呼ばれる改めて愛を誓い合う儀式を先月末にサプライズ開催し、その様子が2日にユーチューブで公開された。

5分ほどの動画は、ロッシがデジェネレスに内緒でウエディングドレス姿で会場に入り、驚かせるところから始まる。司会を務めるのはカーダシアン家の女帝クリス・ジェンナーで、動画の最後には2人の愛の再確認を見守るゲストの姿が映し出され、その中に一瞬だが王子と妃の姿が見える。


ゲストの中には女優グウィネス・パルトロウやコートニー・コックス、俳優オーランド・ブルームらの姿もあり、ハリウッドのトップセレブたちと交流を深めたようだ。

ちなみに、ヘンリー王子夫妻とデジェネレスは、カリフォルニア州サンタバーバラ郊外の高級住宅地モンテシートに暮らすご近所同士。過去には妃がデジェネレスの番組に出演したこともあり、親しい間柄として知られる。


一方で2人は、同じくご近所に住む大物司会者オプラ・ウィンフリーが先月末に開催した誕生日パーティーには姿を見せなかったことが話題になっている。

ウィンフリーは夫妻が王室離脱後初となるテレビインタビューの司会を務めたことでも知られ、親交が深いとされていただけに「欠席」か「招待されなかった」のかその理由が注目されている。

(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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ヘンリー王子が、息子アーチーと娘リリベットは母ダイアナ元妃のDNAを強く受け継いでいると明かした。2023年1月12日


Photo: Georges De Keerle/Getty Images


自叙伝『Spare(原題)』のプロモーションのため、アメリカのトーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に出演したヘンリー王子。

妻メーガン妃との間に生まれた3歳の息子アーチーと1歳半の娘リリベットが、ヘンリー王子と同じアイコニックな赤毛であるとコメントし、最強のDNAを持っているとユーモアたっぷりに明かした。


「ここにもう一枚、素敵な家族写真があります」と、ホストのコルベアは王子が2021年に公開したクリスマスカードの写真を披露。ヘンリー王子とメーガン妃、そして2人の子どもたちが写る一枚で、リリベットの誕生で4人家族になった王子夫妻が初めて公開した家族写真だった。


コルベルは、リリベットがエリザベス女王にちなんで名付けられたことに触れ、子どもたちを見てエリザベス女王やダイアナ元妃を思い出すことはありますか?と質問。するとヘンリー王子は、「間違いなく母です。この赤毛の遺伝子は最強です!」とコメント。コルベアも「見てください、2人とも立派なジンジャーヘッド(赤毛)です」と視聴者にアピールした。


ダイアナ元妃には3人のきょうだいがいるが、姉のジェーン・フェローズとセーラ・マッコーコデール、そして弟のチャールズ・スペンサーは3人とも赤毛だ。

ヘンリー王子にとっても赤毛はチャームポイントで、代名詞のように使われてきた。Netflixのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」でも、「家族は、赤毛の子がこんなに美しく知的な女性を連れてくるなんて信じられなかったようだ」と述懐している。

ヘンリー王子はこれに触れ、「スペンサーの遺伝子はものすごく強い。実際、メーガンと付き合い始めたばかりの頃は、赤毛の遺伝子は彼女の遺伝子に勝てるワケがないと思っていました。でも間違いでした!」とコメント。そしてこう加えた。「赤毛のみんな、頑張ろう!」

Text: Tae Terai

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アレクサ・チャンやシモーネ・ロシャなど、イギリスで活躍するアジア系の人々がバッキンガム宮殿に招待された。

 2023/02/03


Getty Images


チャールズ国王とカミラ王妃が2月1日、バッキンガム宮殿でイギリスで活動するアジア系のゲスト(通称、 ESEA) を招き、それぞれのコミュニティを称えるレセプションパーティーを開催した。


このイベントは旧正月期間中に行われたもので、政府や軍、ビジネス関係者のみならず、アートやファッション、医療、宗教、そしてチャリティ団体など、多岐にわたる分野で活躍する人々が招かれた。


ファッション界からは、シモーネ・ロシャと父のジョン・ロシャ、フーシャン・ツァン、エデリン・リー、レジーナ・ピョウ、ハン・チョン、ユードン・チョイなど多くのデザイナーが出席。

また、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(2022)の監督で俳優のウィル・シャープ、アレクサ・チャン、そしてUK版『ハーパーズ バザー』のフィーチャー・ディレクターのヘレナ・リーらも出席し、チャールズ国王とカミラ王妃、アン王女、エドワード王子と対面した。



King Charles meeting John and Simone RochaGetty Images


「宮殿でレセプションを催し、見逃されなちなアジア系のコミュニティーを讃えることは、その功績を認め、連帯感を表す象徴です。

この3年間は特にアジア系のコミュニティーにとっては大変でした。このレセプションで旧正月を祝うのは非常に意義深いことでした」と、ヘレナはイベントを振り返った。


ちょうど1年前、ヘレナはエッセイ集『East Side Voices(原題)』を出版した。この書籍は、イギリスにESEAが遺してきた文化的伝統に対する認知度を高めることを目的としたものだった。

彼女はまた、当時は皇太子だったチャールズ国王を交えた中国系や、東および東南アジア系コミュニティーを狙ったヘイトクライムについての討論会にも招かれた。

「メディアとアートの分野では進展が見られますが、社会全体からアジア系コミュニティーに対する否定的なイメージや擬物化をなくすには、まだまだやるべきことがあります」とも述べている。



チャールズ国王




Translation: Mitsuko Kanno from Harper's BAZAAR.com.uk





















ヘンリー王子の「初体験」告白は作り話 英人気男優「私は相手が誰か知っている」

2023年02月04日 | 国際社会

ヘンリー王子(ロイター)
2023年2月3日 19:52東スポWEB


 ヘンリー王子が回顧録「スペア」で、自身の初体験を赤裸々に明かしたことで、発売当初はお相手が誰だったのかを解き明かそうと騒動が巻き起こっていたが、英国人気男優が王子の告白を全面否定した。英メディアが報じた。


 異論を唱えたのは「アナザー・カントリー」、「恋に落ちたシェイクスピア」などのヒット作に出演した人気男優のルパート・エヴェレット。エヴェレットはテレグラフ紙に対し、王子の告白は全く真実ではなく、自分は関与した女性の身元を知っていると主張した。


 ヘンリー王子は「スペア」のなかで、17歳の時にパブの裏庭にある芝生の上で、年上の女性と初めて関係を持ったと明かして「私は若い種馬のように扱われ、私はすぐに彼女にまたがりました。

私の多くの過ちの1つは、非常ににぎやかなパブのすぐ後ろで〝それ〟を起こしてしまったことです。誰かが私たちを見たに違いありません」と告白している。


 しかしエヴェレットはそれは真実ではなく「王子の初体験の相手の女性が誰であるかを私は知っています。そして、それはパブの裏ではありませんでした。

同時にそれはこの国(英国)ではなかった。私は自分が知っていることは伏せておこうと思っています」と語るにとどめた。


 これまでも元モデルでヘンリー王子が23歳のときに関係を持っていたことで知られるスザンナ・ハーヴェイ、女優のエリザベス・ハーレイらが〝候補〟に挙げられ、いずれも当人たちから否定されているが、場所や国まで違うとなれば、完全なでっち上げとなり、相手を絞り込むのもより困難になる。

もっとも当初の〝お相手探し〟の熱狂も冷めており、もはや誰が相手でもどうでもいいというのが世間の本音かもしれない…。

夢と笑いと驚きを届ける総合エンターテインメイントメディア












メーガン妃(左)とヘンリー王子(ロイター)
2023年2月2日 14:11東スポWEB


 米国内でのヘンリー王子とメーガン妃の人気が急低下していることを受けて、王室評論家のキンジー・スコフィールド氏が「英国に戻れ」と通告した。英紙エクスプレス紙が伝えた。


 ヘンリー王子の回顧録「スペア」やネットフリックスのドキュメンタリーで話題を呼んだ夫妻だが、スコフィールド氏は米国人は2人のふざけた態度に飽きたとした上で「米国では2人は謝罪する必要があり、英国へ戻るべきだ。

彼らは面白い人間ではありませんし、エキサイティングな人でもありません。彼らの内面には何もありません」と痛烈な言葉を述べている。


 また最近の米国内の世論調査ではヘンリー王子の支持率は昨年12月のプラス38から、1月には実に45ポイントも低下してマイナス7という壊滅的な数字を示しているという。

「スペア」における「陰茎が凍傷になった」という下ネタや事実誤認、父チャールズ国王と兄ウィリアム皇太子のことを暴露しすぎたことが原因と見られている。


 スコフィールド氏は「彼らは何も提供していません。私たちが彼らについて共感したのは、英国王室との関係だった。今後は英国王室にもっと近づかなければならないと思います」と語っているが、それもまた困難な話。

急激な人気低下をヘンリー王子とメーガン妃はどう受け止めるのだろうか。

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文春オンライン1/13(金)16:00

〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉エリザベス女王が自費で調査した「メーガン妃のいじめ問題」 報告書が“非公表”になった本当の理由 から続く


 1月10日に発売されたイギリスのチャールズ国王の次男・ヘンリー王子の暴露本「スペア(Spare)」。王室との確執、妻・メーガン妃が王室で受けた“人種差別”、さらには自身の初体験に薬物摂取の過去まで…と、衝撃的すぎるその内容に、イギリスのみならず、世界各国で波紋が広がっている。

 昨年12月には自らプロデュースしたドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」でも“暴露”していたヘンリー王子。イギリス王室との“確執”とは、いったいどんなものなのか。長らく続く混乱を報じた 「週刊文春」 の記事を再公開する(初出:2022年12月22日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。


◆◆◆

 12月8日、英国王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃が自らプロデュースしたドキュメンタリー「ハリー&メーガン」(全6話)のうち3話分が米動画配信大手ネットフリックスで配信された(後半は15日配信)。米国では配信初日だけで少なくとも100万世帯近くが視聴し、英国では約80万世帯が視聴した。

 15時間以上のプライベート動画やメールを惜しみなく提供し、英国では「メグフリックス」(メーガンとネットフリックスを掛け合わせた造語)と揶揄される。

 配信番組でヘンリー王子は、メーガン妃への人種差別的な報道があっても王室からの指示は「『何も言うな』だった」と明かした。その上で、「自分の子供たちが混血であることを誇りに思っている」と語り、王室内の差別意識も批判したがチャールズ国王のことが念頭にあるという指摘もある。



世界中のイベントに夫婦で出席
「エリザベス女王を軽んじている」との批判が相次ぎ…

 一方、メーガン妃は、2017年にウィリアム皇太子夫妻と初めて会った時、「プライベートな空間なのに堅苦しく形式ばった態度を取られた(アメリカ的なハグを拒んだ)」と主張した。

さらに故エリザベス女王と初めて対面した際の「お辞儀」について触れた箇所は大問題になっている。

メーガン妃は、女王へのお辞儀は「中世風の演出をするレストラン」のショーのようだったと笑いながら振り返り、その様子を、仰々しく手を広げながら再現した。これに対し「女王を軽んじている」との批判が相次いだのだ。


ネットフリックスから200億円、自伝本で27億円…なぜこんなにお金が必要なのか

 すでに予告編公開の段階で、パパラッチに囲まれる夫妻の映像とされるものが「トランプ元大統領の弁護士を追うパパラッチの映像」だった等、複数の虚偽映像の使用も判明し、物議を醸し続ける配信番組。

 9日付の朝刊には「卑劣なヘンリー」(ザ・サン紙)などの見出しが並んだ。

 王室離脱直後に2人は制作会社「アーチウェル・プロダクションズ」を開設し、USウィークリーによれば、ネットフリックスと140億から200億円の独占契約を結んだという。

 王室への攻撃は止まるどころか、ヘンリー王子は自伝『スペア』を2023年1月に出版予定で、27億円を手にする。

 なぜこんなにお金が必要なのか。夫妻の警備費は年間で数億円とされ、米国の自宅が各所に知られセキュリティーの問題で引っ越しを検討中。新居の候補地のテニスコートや乗馬用の庭付き邸宅は、優に30億円を超える。

 王子は「愛する女性がまた特ダネ競争の餌食になるのを見るのは耐え難い」と配信番組で語ったが、夫妻で話題作りに奔走し続ける日々はまだ続きそうだ。

(近藤 奈香/週刊文春 2022年12月22日号)

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2023.02.03


エレン・デジェネレス(左)、ヘンリー王子とメーガン妃 photo : Alexi Lubomirski/Shutterstock, Shutterstock


ネットフリックスのドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」や、自伝本「スペア(Spare)」の出版などで世間を騒がせているヘンリー王子とメーガン妃。2人の一挙一動に注目が集まる中、先日セレブが大勢集まるパーティーに参加したようだ。


TMZによるとヘンリー王子とメーガン妃は先日、米人気司会者のエレン・デジェネレスの妻であるポーシャ・デ・ロッシの誕生日会に出席。

「誕生日会」とうたっていたこのパーティーだが、実はポーシャからエレンに対するサプライズとして「バウ・リニューアル」の会だったそう。

「バウ・リニューアル」とは、すでに結婚している夫婦が改めて誓いをもう一度立てることで、絆を深めるというセレモニーだ。

このパーティーの司会はクリス・ジェンナー。歌手のブランディ・カーライルが生歌を披露する中、ポーシャがウエディングドレスを着てエレンの前に登場すると、エレンは本当におどろいた表情を見せ「オーマイゴッド!」と叫んだ。

2008年に結婚した2人は、今回改めてゲストの前で誓いを立て、キスを交わした。



動画の最後には集まった大勢のゲストがチラリと映るのだが、その中にはなんとヘンリー王子とメーガン妃の姿も見られる。

メーガン妃とエレンの友情は以前より知られており、メーガン妃は過去にエレンの番組に出演したこともある。


さらに現在は、米カリフォルニアのモンテシートという一等地に暮らすご近所仲間でもあるメーガン妃とエレン。海の向こうに住むロイヤルファミリーとは確執が取り沙汰されているが、ご近所の友人とはうまくやっているようだ。




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