メーガン妃の異母姉サマンサ・マークルが妃を名誉毀損で訴えている。妃の弁護士がアメリカ合衆国憲法修正第1条を持ち出し、批判や失笑を買っている。
By Yoko Nagasaka
2023/02/23
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)Chris JacksonGetty Images
メーガン妃と不仲なことで知られる異母姉のサマンサ・マークル。彼女は現在、2021年にメーガン妃とヘンリー王子がオプラ・ウィンフリーのインタビューで発言したことが名誉毀損にあたるとして妃を提訴している。
ざっくりまとめると妃がサマンサのことを「知らない人」「最後に会ったのは18、19年前。その前も10年前」と発言したことで自分の発言や著作の信憑性が失われたというのがサマンサの主張である。
また妃が「金銭的に苦労して大学を卒業した」と発言したことにも「嘘だ。私たちの父が出した」と反論している。
この裁判でメーガン妃の弁護士が表現の自由を保障したアメリカ合衆国憲法修正第1条を弁護材料に出し、反論していることが明らかになった。
新聞「エクスプレス」が報じている。妃の弁護士は「妃が批判したり意見を言ったりする権利は修正第1条で認められている」と主張している。
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)Chris JacksonGetty Images
これに対してアメリカマスコミや王室評論家たちが反応。理由はヘンリー王子が2021年 5月にこの修正第1条を「愚かだ」と発言していたから。
俳優のダックス・シェパードのポッドキャストに出演した王子はパパラッチに対する不快感を露わに。そこから話が報道の自由に及ぶと「修正第1条については私もちょっと理解している。だから言いたいことは他にもたくさんあるがあれはクレイジーで愚かだ」。
発言した当時、アメリカでは合衆国憲法の根幹を否定しているとして騒ぎになった。イギリスでもアメリカの政治について発言した王子を懸念する声が出ていた。
妃の弁護士が修正第1条を弁護に使ったことに王室評論家のクリストファー・アンダーソンは冷たい反応を見せた。
「自分が”クレイジーで愚か”と呼んだ第1条の権利を妻の弁護士が法廷で行使しているのを王子が見ている図は皮肉を通り越している」とコメントしている。
「ひどい偽善者だ。こう言うのは表現の自由で保障されている」。裁判はまだこれから却下される可能性もある。これからの進展にも注目が集まりそう。
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メーガン妃が独身時代に運営していたブログ「The Tig」の再開を発表するのではないかという報道が浮上している。
By Yoko Nagasaka
2023/02/06
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)PoolGetty Images
女優時代にブログ「The Tig」を運営、料理のレシピやファッション、ウェルネス、日常生活のあれこれについて綴っていたメーガン妃。ヘンリー王子との婚約を発表する約半年前の2017年4月に閉鎖し、今に至っている。
しかし「The Tig」の商標は今も妃のもの。2022年2月に妃のビジネスマネージャーが更新手続きをしていると新聞「エクスプレス」が伝えている。
妃がこのブログを間もなく再開するのではないかとロイヤルコメンテーターでポッドキャスターのキンゼイ・スコフィールドが語っている。同紙によるとスコフィールドは「『The Tig』はロイヤルよりもインフルエンサーになりたいという妃の究極の目標にぴったり合っている」と分析。
さらに「2月14日(火)にリローンチを発表するのではないかと囁かれている」と具体的な数字も出している。2月14日は妃と王子が第2子リリベットの妊娠を発表した思い出の日。またダイアナ元妃もヘンリー王子の妊娠をこの日に発表している。思い入れのあるブログに関して発表するならこの日だとスコフィールドは語っている。
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)Kevin MazurGetty Images
スコフィールドは「王子と妃はこれまでのプロジェクトで、妃が王子のためにすべてを諦めたと繰り返し語ってきた」とコメント、「ブログは彼女自身のアイデンティティを取り戻すための手段だろう。
妃は自分が『ヘンリー王子の連れ』以上の存在であることを伝えようとしている」と語っている。妃は「王子の妻」「王子の同伴者」の枠に収まらないことを示したいと考えているとスコフィールドは見ている。
妃はグウィネス・パルトロウの「Goop」に触発されて「The Tig」を作ったと言われている。「Goop」は今や人気ブランドに成長、ライフスタイルビジネス界を牽引している。
女優から公爵夫人になった今、妃が「The Tig」を「Goop」を超える存在に育てられるのか、注目したいもの。
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2/21(火) 15:38配信
ヘンリー王子夫妻が戴冠式出席!?(写真:ゲッティ)
5月6日に行われる、イギリス・チャールズ国王の戴冠式。度重なる王室批判で「出席することは不可能」とさえ言われたヘンリー王子とメーガン妃ですが、なんと国王自ら、息子夫婦の出席を“熱望”しているという報道が…そのワケとは?英国王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんと、デーブ・スペクターさんが徹底解説します。
王室メンバーの“好感度”下落「国民が求めるのは理想の家庭像」
王室メンバーの好感度調査 (調査:イプソス・モリ/写真:ゲッティ)
ヘンリー王子の「回顧録」発売後、イギリス国内で行った王室メンバーの好感度調査では、ヘンリー王子は「好感」が23%、メーガン妃はわずか19%と低い数字になりました。
これは夫妻以外の王室メンバーにも影響していて、ウィリアム皇太子は2022年12月と比べて-8%の61%、キャサリン妃は-7%の60%、チャールズ国王は-3%の51%と、軒並み好感度が下がったということです。
デーブ・スペクターさん
デーブ・スペクターさんによると「『回顧録』に書かれた一方的な意見を“真に受けた”人々もいたということだろう。『仲の悪い家族が好き』という人はほとんどいない。そのため好感度が下がってしまったのではないか」ということです。 (デーブ・スペクターさん)
「ウィリアム皇太子やキャサリン妃は、それでも結構余裕ですね。これは騒ぎになった本が出て、そのリアクションで暫定的に下がっているだけではないかという気がします」
ジャーナリスト 多賀幹子さん
Q.イギリスでは王室メンバーの好感度を調査するのですね?
(多賀幹子さん) 「もう恒例になっています。何かがあると必ずこういう調査をやることで、国民の気持ちが反映されるのだと言えると思います」
Q.「回顧録」が出て、お家騒動みたいになってしまいましたね?
(多賀さん) 「そうですね。ウィリアム王子は好感度が下がっても一番高いですが、ヘンリー王子に向かって身体的な暴力を振るったというような生々しい描写がありましたので、その辺が効いたかなと思います。
デーブさんがおっしゃったように、やはり皆さん『仲の良い王室』を理想としていて、理想の家庭像を求めていると思います」
戴冠式出席を熱望か?チャールズ国王の思惑
チャールズ国王がインタビュー番組に出演?
「回顧録」出版後、王室批判が集まったため、BBCとバッキンガム宮殿がチャールズ国王のインタビュー番組の出演について交渉中だということです。
王室の側近は「夫妻の相次ぐ扇動的な主張に、国王が言い分を伝えるために、このインタビューを使う可能性がある」としていて、関係筋によると、チャールズ国王はオファーを熟考されているということです。
Q.戴冠式を前に“反論する”というのは難しいのではないでしょうか?
(多賀さん) 「そうですね。国王として戴冠式前に『こういう国王としてやっていきます』と、国民に対して抱負を述べるようなスピーチをやるはずですが、そのスピーチの中でヘンリー王子とメーガン妃に全く触れないわけにはいかないので、その中の一つとして、ヘンリー王子に触れるというようなことになるのではないかと言われています。
ヘンリー王子とメーガン妃に対する対抗のスピーチというのは厳しいので、そのような国王のスピーチの一つということになると思います」 関係筋によると、チャールズ国王は夫妻の戴冠式出席を熱望していて、カンタベリー大主教にヘンリー王子夫妻の出席のため、仲介を依頼したのではないかということです。
カンタベリー大主教は女王死去の際も、この2人の出席を仲介していたということです。また、夫妻には目立つ席を用意し、剥奪されたといわれる今後の称号を保持させるなどの厚遇を用意しているという報道もされています。
Q.息子に「出てくれ」と直接言うのではなく、カンタベリー大主教を通さなくては言えないというのはギクシャクしていますよね?
(デーブさん) 「直接言えるならそれに越したことはないんですが、立場もあって色んなことを言われてしまっているから、仲裁役が必要なのだと思います。
恐らくチャールズ国王は『家族はまとまったままですよ。大丈夫ですよ』とアピールしたいのですが、ヘンリー王子とメーガン妃まで来たら、何をするか予測がつかないから、国民はあんまり望んでいないのです。
そこで一番いいのは、呼ぶだけ呼んどいて向こうが断ることです。一応招待したけれども、夫妻も行ったらブーイングされる、あるいは息子の誕生日だとか、色々な理由があって『行かない』となれば完璧です」
チャールズ国王が夫妻の出席を熱望するのは、世論調査が理由ではないかといわれています。1月27日にイギリスで行われた「ヘンリー王子夫妻を戴冠式に招待すべきかどうか」という世論調査には、全体の60%が「招待すべきだ」と返答しています。
中でも18歳~34歳の若者は、74%が「招待すべきだ」としているということです。調査会社は「和解を望む声があることを示唆している」としています。
(多賀さん) 「若い方というのは、二人がどのような顔をして来るか、どのような様子で来るか、その姿を見たいというのもあるでしょう。王室というのは大変な権威ですから、それに向かって歯向かった、きちんと物を言う二人の姿を見たいと。若い人には『権威に挑戦する人』ということで、人気があるんです。
ところが、ずっと王室と共に歩んできた高齢者になると、『ずいぶんひどいことを言っているじゃないか』という怒りや、『よくもまあ来られるもんだ』というような意見が聞こえてくるわけです」
関係筋によると、チャールズ国王は「ヘンリー王子夫妻が戴冠式に欠席することのほうが、出席することよりも注目を集めてしまうと考えている」ということです。しかし、ウィリアム皇太子は「自分たちの宣伝に利用する恐れがある」とヘンリー王子の出席には難色を示していて、国王とは意見が分かれている状態です。
Q.ウィリアム皇太子としては、また「こういう会話をしました」などと暴露される可能性がありますよね?
(デーブさん) 「イギリスのある人は『探知機で録音機があるかどうか身体検査をしたほうがいい。それぐらい信用できない』と言っていました。今まではメーガン妃が悪者でしたが、先日出た本『スペア』のせいでヘンリー王子も今、相当嫌がられています。
王室全体に泥を塗っているわけですから、本当はあんまり来て欲しくはないですが、国王の息子であることに変わりがないので。それと戴冠式は王族が開催するものではなく、国家がやる行事です。
ほかのVIPもたくさん来ますので、ヘンリー王子夫妻は『これはおいしい』と思って行きたい半面、夫婦も出席したエリザベス女王の70周年やお葬式のときには、シカトされたりと、かなり扱いが冷たかったんです。
ああいうときはあまりブーイングは起きませんが、今回こそブーイングされるのではないかなど、色んな心配、不安材料が二人にはあるわけです。あんなことを言っておいて、それでも行くのか、というポリシーがないようにも思われるし。本当は『行きたいようで、行きたくない』のではないかと思います」
Q.へンリー王子夫妻がバルコニーに立つ姿というのは見られるのでしょうか?呼ぶだけ呼んでおいて、バルコニーには立たせないこともあり得るのでしょうか?
(デーブさん) 「基本的に働く王族“ワーキングロイヤル”しかバルコニーには立たないし、アンドルー王子も立たないので、言い訳は成り立ちます。『実際に公務やっている人たちのみバルコニーに立つ』というのを、エリザベス女王が決めたんです。
もう一つ神経を使うのは、座席です。ウィリアム皇太子と確執がありますので、なるべく目線が合わないように、また同じアングルで2人ともが入るようなポジションは避けたいんです。
『あっ、見ている』『いや、見ていない』『目を合わせた』『不機嫌』そういうのをみんな見ますから。もし来た場合は、それも大変です」
“秘密作戦”で息子の誕生日祝いも⁉ 2人の出席はあるのか
戴冠式と息子の誕生日、両立の“秘策”
戴冠式のある5月6日は、ヘンリー王子夫妻の息子・アーチー君の誕生日です。戴冠式に出席すると、アーチー君の誕生日会はどうなるのか?という勝手な心配をした報道がありますが、関係筋によると、ヘンリー王子が両方に参加する“秘策”を提示するのではないかと明かしています。
戴冠式はイギリス・ロンドンで午前中に行われます。アメリカ・カルフォルニアとの時差は8時間あるため、ヘンリー王子が単身出席してイギリスからとんぼ返りすれば、移動に約10時間かかったとしても、誕生日ディナーには間に合うのではないかというものです。
(多賀さん) 「今度の戴冠式は慌ただしいですね。前回はジョージ6世が亡くなったときから16か月の間を開けて女王の戴冠式をやりましたが、今度はエリザベス女王が亡くなってから僅か8か月ということで、半分になっています。
もう何もかも慌ただしいというか、どんどんやりましょうという感じで、ヘンリー王子のことも意外と目立たないかもしれません」
しかし、1月13日付「デイリー・ミラー」紙のタイトルには、「ヘンリー王子、メーガン妃、2人そろって戴冠式出席予定」とあり、王室と親しい人物が「王室メンバーに『ヘンリー王子とメーガン妃の二人は、間違いなく戴冠式に出席する』と言われた」という証言を報道しています。
Q.ヘンリー王子とメーガン妃は、戴冠式に来ると思われますか?
(多賀さん) 「まず間違いなく来ると思います。『王室関係者である』ということは、アメリカで大変高く売れますので、絶対来ると思います」
(デーブさん) 「いや、私はヘンリー王子1人か、もしくは2人とも行かないのではないか、という気がしますね」
(「情報ライブミヤネ屋」 2023年2月17日放送)
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