ヘンリー王子とメーガン妃がチャールズ国王の戴冠式に出席するのかどうかがイギリスマスコミを賑わせている。ある関係者がヘンリー王子の姿勢が変わらないことを証言した。
By Yoko Nagasaka
2023/02/15
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ヘンリー王子(Prince Henry)Chris JacksonGetty Images
今年初めに回顧録『SPARE(原題)』を出版したヘンリー王子。宣伝のために英米の放送局のインタビューに答えていた。その中で戴冠式に出席するのかと聞かれると「式までにいろいろなことが起きるかもしれない」「ドアは常に開いている。ボールは彼らのコートにある」。
王子ではなく、王室やロイヤルファミリー側が動きを決めるべきだと語った。「話し合うべきことはたくさんある。私は彼らに腰を据えて話して欲しいと願っている。この6年間にも、それ以前にも様々なことがあったから」。王室との話し合いを求めていると示唆していた。
王室関係者は今週、王子の姿勢はこう発言したときから変わっていないと証言した。
新聞「ミラー」に「王子の立場は明確で、揺らいでいない。エリザベス女王のプラチナジュビリーや葬儀のときのように有害でストレスフルな雰囲気になると思えば戴冠式に来るつもりはないだろう」と語っている。
「王子は家族と和解したいと思っている。それは彼が決めることだが今のところ(家族との関係は)何も変わっていない」。
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ウィリアム皇太子(William, the Prince of Wales)、ヘンリー王子(Prince Henry)Chris JacksonGetty Images
王室は戴冠式後、バルコニーに登場して国民に手を振るのは「公務を行うロイヤルとその家族だけ」にする予定だと見られている。
これは昨年のプラチナジュビリーのトゥルーピング・ザ・カラーと同じ。ということは王子にとって「有害でストレスフルな雰囲気」になる可能性も大。
王子の出席を望んでいるというチャールズ国王や、国王よりも王子に対して怒りを感じ厳しい態度を取っているというウィリアム皇太子がどう動くのか注目が集まっている。
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2/15(水) 20:02配信
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Getty Images
5月6日(土)に開催されるチャールズ国王の戴冠式。カミラ王妃も国王と並んで戴冠するが、王妃が着用する冠が決定した。王室によると1911年に行われた国王ジョージ5世の戴冠式で妻のメアリー王妃が被ったものを用いる。ちなみにメアリー王妃はエリザベス女王の祖母に当たる。
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報道によると戴冠式で王妃のために新しい冠を作らず、既存のものを使うのは18世紀以来初めて。王室によると1727年に行われた国王ジョージ2世の戴冠式で、妻キャロライン王妃が17世紀の君主である国王ジェームズ2世の妻メアリー・オブ・モデナの冠を着用した。
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ただこのメアリー王妃の冠にはあるいわくが。2,200個のダイヤモンドがついているが、中央のひときわ大きいものはインドで発見されたと言われる世界最古のダイヤモンド「コ・イ・ヌール」。かつては約186カラット、現在は約105カラットあり世界最大とも。19世紀にイギリス東インド会社の手に渡り英国王室が所有するようになった。インドはイギリスから独立後、返還を求めているが実現していない。
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今回戴冠式で用いるに当たり王室はこの「コ・イ・ヌール」を外し、王室が所有している3つのダイヤモンド「カリナンⅢ」「カリナンⅣ」「カリナンⅤ」を配することを決めた。
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「カリナンⅢ」と「カリナンⅤ」はもともとこのメアリー王妃の冠についていたが、エリザベス女王は冠から外してブローチとして愛用していた。「コ・イ・ヌール」を女王のお気に入りのダイヤモンドに替えることで、国際問題になるのを避けつつ女王への敬意を表明すると見られている。
この3つのダイヤモンドもそれぞれ94.4カラット、63.6カラット、18.8カラットとなかなか巨大。冠がどう生まれ変わるのか当日はカミラ王妃の頭上にも注目したい。
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最終更新:2/15(水) 20:02ELLE DIGITAL
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2月14日、ロンドン中心部のトラファルガー広場でサディク・カーン・ロンドン市長(右)の挨拶を受けるチャールズ3世英国王(左)。国王は臨時のシリア人コミュニティテント「シリアの家」を正式に立ち上げ、シリア人ディアスポラのコミュニティの人々を訪ねた。
- チャールズ国王はウエストロンドン・トルコ・ボランティアを訪問し、慈善活動家らと握手を交わし、話をした。
- 国王はまた、ロンドン中心部のトラファルガー広場に臨時のシリア人コミュニティテント「シリアの家」を正式に立ち上げた。
ロンドン:火曜日、チャールズ英国王はロンドンでトルコとシリアのディアスポラのボランティアと面会し、支持を表明した。先日のトルコとシリア北西部の地震では、37,000人以上が死亡し、数千人が住居を失っている。
チャールズ国王はウエストロンドン・トルコ・ボランティア(WLTV)を訪問し、地震救援活動の一環としてスカーフ、毛布、ジャンパー、ビスケットの荷造りを行っていた事前活動家らと握手を交わし、話をした。
国王はまた、ロンドン中心部のトラファルガー広場に臨時のシリア人コミュニティテント「シリアの家」を正式に立ち上げ、現地でサディク・カーン・ロンドン市長らと面会した。
英国は2月6日に起きた災害の緊急対応として76人の捜索救助の専門家チームと備品を配備し、続けてテントや毛布などの物資をはじめ、さらなる支援を開始した。現在までの死者数の合計は37,000人を超えている。
震災後、チャールズ国王は「大切な人を亡くされた方々に心よりお悔やみを申し上げます」と述べた。
英国の15の救援慈善団体を代表する災害緊急委員会(DEC)も寄付を呼びかけており、これまでに王室からの「寛大な寄付」を含め、6,000万ポンド(7,300万ドル)が集まったと発表している。(1ドル = 0.8218ポンド)
ロイター
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メーガン妃と同様、女優出身でロイヤルと結婚したソフィー・ウィンクルマンことレディ・フレデリック・ウィンザー。人気ドラマの新シーズンに出演することが明らかになった。
By ELLEgirl編集部2023/02/15
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フレデリック・ウィンザー卿(Lord Frederick Windsor)、レディ・フレデリック・ウィンザー(Lady Frederick Windsor)Karwai TangGetty Images
イギリス出身で女優として活躍していたソフィー・ウィンクルマン。2009年にフレデリック・ウィンザー卿と結婚しレディ・ウィンザーになった。フレデリック・ウィンザー卿はエリザベス女王の従兄弟に当たるマイケル・オブ・ケント王子の息子である。
レディ・ウィンザーは結婚前アシュトン・カッチャー版の「チャーリー・シーンのハーパー☆ボーイズ」などに出演していたがロイヤルになってからも芸能活動を継続。
最近、最近新作ドラマ「ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街」のシーズン2に出演することが決定した。
このドラマは19世紀のロンドンの高級住宅地ベルグレービアを舞台に貴族と新興の富裕層の愛憎渦巻く人間模様を描いた歴史もの。
大ヒットドラマ「ダウントン・アビー」のクリエイター、ジュリアン・フェローズの書いた小説を原作にしている。フェローズは脚本と製作総指揮も担当、他にも「ダウントン〜」のスタッフが多数参加している。
レディ・ウィンザーは主要キャラクターの1人、貴族のレディ・ロチェスターを演じる。新聞「デイリーメール」が報じている。
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レディ・フレデリック・ウィンザー(Lady Frederick Windsor)、フレデリック・ウィンザー卿(Lord Frederick Windsor)Samir HusseinGetty Images
このキャスティングが報じられるとイギリスマスコミが大きく反応。新聞「エクスプレス」はNetflixのドキュメンタリー作品「ハリー&メーガン」でハリー王子とメーガン妃が言っていたことをイギリスマスコミは改めて指摘している。
ドキュメンタリーで王子はメーガン妃をロイヤルファミリーに紹介されたときのことを振り返り「どうしたらいいのかわからないと思った人もいたようだ。
彼らは僕がこんなに美しく知的な女性を射止めたことに驚いていた」「でもアメリカの女優であるという事実が彼らの判断を曇らせた。彼女はアメリカの女優だ、結婚は続かないって思ったんだ」と語っていた。
妃も「私が女優であることが一番の問題だった。面白いほどだった。(王室は)ハリウッドやそれに関連するものをステレオタイプ化した」。ハリウッドの女優であることが理由で偏見を持たれたと指摘していた。
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メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ハリー王子(Prince Harry)Mike CoppolaGetty Images
今回のニュースで同紙を初めとするイギリスマスコミは、レディ・ウィンザーがハリウッド女優でありつつ英国王室といい関係を築いていることを思い出したよう。
ハリー王子はフレデリック・ウィンザー卿と異なり高位のロイヤルだった、メーガン妃は人種差別についても指摘していた、という違いはあれど、ロイヤルファミリーが女優という妃の職業に偏見を持っていたという王子と妃の主張の信憑性に疑問を投げかけている。
ちなみにフェローズはレディ・ウィンザーの起用について「監督のジョン・アレクサンダーが彼女を抜擢した」とコメントしつつ「彼女と一緒に仕事ができてとても幸運だ」と話している。
本物のレディがレディを演じるのを見られるチャンスはなかなかない。シーズン2の完成を楽しみに待ちたい。
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