理想国家日本の条件 さんより転載です。
神風特攻隊員たちの遺書
特攻隊員の遺言―後世の日本人に託された祈り―
「後に続くを信ず」
[HRPニュースファイル728]転載
間もなく、終戦より68回目の8月15日を迎えます。
私たちは戦争に殉じた英霊の方々を追悼すると共に、日本の更なる繁栄を
築き、世界の平和に貢献することをお誓い申し上げます。
◆特攻隊員の遺書
昭和20年、大東亜戦争は4年目に入り、日本はいよいよ戦闘機を飛ばす燃料も
無くなりかけました。
そこで鎌倉時代、神風が元寇を打ち払ったように、神風の到来を若者に託す
「神風特別攻撃隊(特攻隊)」を組織しました。
「特別攻撃」の「特別」の意味は、「決死」ではなく「必死」の攻撃
(「自らが絶対に死ぬ攻撃」)のことです。
若い生命が片道燃料の戦闘機に爆弾を積んで敵艦めがけて体当たりしていく、
それが「特攻」です。その数はおよそ2300の御霊に及びました。
以下、若き特攻隊員の遺書、辞世の句を紹介させて頂きます。
【18歳で熾烈な対空砲火を巧みにぬって慶良間列島付近の輸送船に体当たりした
大橋茂伍長の最後の便り(抜粋)】
「お父さん、お母さん、喜んで下さい。祖国日本興亡のとき、
茂も待望の大命を拝しました。
心身ともに健康で、任務につく日を楽しみに、日本男児と、大橋家に、
父と母の子供と生まれた喜びを胸に抱いて、後に続く生き残った青年が、
戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される、立派な、文化国家を再建
してくれる事を信じて、茂は、たくましく死んで行きます。《中略》
親より先に死んで、親孝行出来ない事をお許し下さい。
お父さん、お母さん、長生きして下さい。お世話になった皆様方に、
宜敷お伝え下さい。この便りが最後になります。」
【30歳で沖縄の敵艦に突入した澁谷健一大尉の辞世】
「わがあとに 続かんものは数多し 固く信じて特攻は征く」
◆「後に続く者を信ず」とは
戦争の最中にあって、その遺書の多くは、父母や妻子に当てた愛情溢れる
文面に満ちています。
また、中には、私たち後世の日本人に宛てた「後に続く者を信ず」
という言葉が見られます。
「後に続く者を信ず」とは、自分達のように敵艦隊に体当たりする者が
次々に出てきてほしいという意味ではありません。
その意味するところは、大橋茂伍長の「後に続く生き残った青年が、
戦争のない平和で、豊かな、世界から尊敬される、立派な、文化国家を再建
してくれる事を信じて…」という言葉に表されています。
◆特攻は統率の外道
「特攻」はいかなる意味を持っていたのか。それは「特攻隊」の生みの親で
あり、若者を次々に死地に送り続けた大西瀧治郎中将の生き様から
明らかになります。
大西中将は、「特攻は統率の外道」であり、
「わが声価は、棺を覆うて定まらず。百年ののち、知己またなからん」
という痛切な言葉を残しています。
すなわち、「自分が死んだ後、その評価は百年経って棺をあばいても
定まらない。『特攻』は、天をも畏れぬ暴挙であり、統率の外道である。
絶対に死ぬ特攻に若者を送った私の真意は誰も理解できないだろう」
という意味です。
◆特攻の思想
大西中将が何度目かの特攻機を上空に見送った直後、記者が尋ねました。
「特攻隊で戦況が挽回できるのですか?」と。
大西中将は人気のない草原に記者を連れ出し、光る目で答えました。
「日本が滅びるかどうかの瀬戸際にきて、この戦争は勝てぬかもしれぬ。
しかし青年たちが国難に殉じて、いかに戦ったかという歴史を記憶する限り、
日本と日本人は滅びない。」
特攻で戦争には勝てない。
勝てないけれども、しかし、後世の日本は負けない。
国難にあって、多くの若者が「絶対に死ぬ」と分かっている特攻機に片道燃料
で乗り、敵艦に体当たりしていった。――その歴史を後世の日本人が記憶する
ならば、「日本を守る精神」は再び復活する。
それが大西中将の「特攻の思想」であったのです。
大西中将は、8月15日の翌日未明、「若いもんは生きて日本をつくれ!」
という言葉を最後に、自らの命を絶ちました。
その遺書には、「死を以って部下と遺族に謝し」、最後に後世の日本の若者へ
宛てたメッセージで締めくくっています。
「諸子は国の宝なり。平時に処し猶(なお)克(よ)く特攻精神を堅持し
日本民族の福祉と、世界人類の為最善を尽くせよ…」
(現代語訳:子供達は国の宝である。いかなる時も「特攻精神」を堅持し、
日本国民の幸福と世界のために最善を尽くしなさい。)
◆後に続く我らの使命
戦後の高度経済成長は、まさに
戦中派世代の方々の努力の上に築かれました。
しかし、その豊かさを次の私たちの世代が食いつぶしているようでは
申し訳が立ちません。
毎年三万人が自殺し、学校ではいじめが問題となり、近隣諸国による
日本侵略を座して待っている――
そんな日本をつくるために、
特攻隊の英霊達は命を捧げたのではありません。
日本の物的再建は達成されても、しかし未だ「心の廃墟」から
日本は立ち上がってはいません。
自国の歴史を忘れた国は滅びます。
「心の廃墟」から精神的柱を再建するためには、日本に連綿と流れてきた
「歴史」に対する誇りを取り戻し、英霊への感謝と報恩を忘れてはなりません。
そして立派な日本を創り、世界に貢献する努力をしていくことが、
特攻隊の「後に続く我らの使命」であるのです。
(文責・政務調査会・佐々木勝浩)
【参考・お勧め書籍】
『日本への遺書』田形竹尾著/日新報道
『特攻の思想 大西瀧治郎伝』草柳大蔵著/グラフ社
『神風特別攻撃隊の記録』猪口力平・中島正共著/雪華社
『高貴なる敗北』アイヴァン・モリス著/斎藤和明(翻訳)/中央公論社
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世田谷観音寺. (特攻平和観音). 東京都世田谷区
http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/0815-2setagaya.htm
本堂の欄干に飾られた特攻戦没者の肖像画
本堂左の特攻観音堂には、本尊の特攻観音として
大和法隆寺の夢たがえ観音を模作した2体が安置され、
太平洋戦争で散った特攻隊員4704名の霊が祀られている。
また、阿弥陀堂は金閣を模した3階建で、
富山より移築したむので、阿弥陀、羅漢、韋駄天、地蔵などを配る。
(せたがや社寺と史跡より)
日本に誇りを取り戻す(`〇ω〇´)