たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

笑いと効能 <笑う門には免疫力UP>を読みながら

2019-01-18 | 心のやすらぎ・豊かさ

190118 笑いと効能 <笑う門には免疫力UP>を読みながら

 

関東で長く生活していたためか、関東の笑い芸に親しみすぎたのでしょう。当地にやってきて関西系のTVで登場するお笑い番組になかなかついていくことができないでいました。たぶんいまもしっくりこないですが、それでも少し気持ち的には慣れてきたかなという感じはあります。

 

私自身、そもそも藤山寛美(もうこの名前もすぐに文字変換できないのですね!)の話術、芸にぞっこんでしたので、幼いころから上方喜劇に親しんでいたはずです。上京後はそれほど見る機会がなくなり(TVを見ていませんでした)、寛美の笑いの芸術をみることもなくなり、いつの間にか彼が亡くなっていました。最近評判の関西のお笑いは、寛美のそれとは異質のもので、笑えてもしっくりこないものでした。さすが娘の藤山直美さんの芸は魅了されますが、滅多にお目にかかれません。

 

とはいえ笑いの芸は多様であってよいと思うのです。私がある一定の笑いの芸にこだわること自体、精神的にも人と協調する意味でも、いい笑いができていないのではと最近思うようになりました。笑いが健康に役立つ、病気の回復に役立つといった知識が普及してきて、私も自然と考え方が変わってきたように思います。

 

さてそんなとき、今朝の毎日記事<くらしナビ・ライフスタイル笑う門には免疫力UP 大阪国際がんセンター、患者対象に研究 気分や痛みも改善、院内寄席で実証>では、その効能ある笑いを実践している病院を紹介しています。

 

最初に紹介された桂文珍さんは有名ですし、話芸もしっかりしている落語家ですので、落ち着いた笑いを提供してくれるでしょうね。

 

< 「笑い」が、がん患者の免疫に与える影響を調べるユニークな研究が大阪国際がんセンター(大阪市)で行われている。研究では、患者に落語や漫才を楽しんでもらい、体調を調べる。患者の血液を検査すると、免疫力を高める物質を分泌する能力が向上していたことが判明。笑って気持ちが明るくなることで免疫によい効果があるという。どんな研究なのか、現場を訪ねた。【御園生枝里】>

 

ここではがん患者の免疫力アップに笑いが効果あるかを研究しているそうです。ただ、笑いは長寿や健康全般へのよい影響を与えるとか、あるいは認知症になりにくい、なっても症状の進行を抑えるとか、基本、免疫力をアップするという多様な効能があるといわれていますね。

 

患者さんも紹介されています。

<大阪府大東市の長崎愛子さん(65)は昨年4月に肺腺がんと診断された。「病気になって、少しでも研究の役に立てたらと思って協力した。こんなにおなかの底から笑うことはなく、自分の体が元気になった気がして、笑うのは大切だと実感した」と笑みを浮かべた。>

 

がん患者として入院したりしていると、全体に暗い感じになりがちですね。お見舞いに行ってもなかなか笑顔を見せられません。でもそいういった入院状況は決してがん症状にプラスになるはずがないですね。

 

余命数ヶ月を宣告された見知らぬ患者同士がその最後を二人が共通する最後の願い事を叶える旅をする映画『最高の人生の見つけ方』は、必ずしも笑いを提供してもらうものでありませんが、治療よりもそれぞれの思い通りに生きることで、最高の笑いと喜びを達成する物語です。余命はこのことで延びたわけではないようですが、単に延命するのではなく、人生の生きがいを感じることができたことに多くの感動を与えたのではと思うのです。むろんもう一人の大富豪という設定からありえないような巨額の金を使っての旅となりましたが、そこまでしなくても普通の旅ないしはチャレンジでも同じに近いことを得るのではと思うのです。

 

こういった映画の背景には、医師側の気づきもあるでしょう。

<<宮代勲・大阪国際がんセンターがん対策センター所長は「がん経験者が増え、治療中のみならず、診断を受けた時から治療後まで、社会的、精神的な支援の需要が高まっている。どう生きたいかは人それぞれで、自分らしく生きるためには、楽しみも必要では」と話す。>

 

医療というのは一定の有用性があるとともに、まだまだ限界があると思うのです。人間が原始以来保有してきた免疫力という自分自身の回復力を養い、高めることが医療以上に必要な場面が少なくないと思うのです。他方で、医療と言っても東洋医学が最近では見直されてきていると思うのですが、2000年を越える蓄積はその点では学ぶものがあるように思うのです。

 

ともかく笑いの多様な効能は、自ら生み出すことができればいいのですが、他人のしかもプロの話芸で生まれれば、楽ですね。今後もそういった提供を期待したいと思います。これはガン患者を治療する病院だけでなく、介護老人保健施設などでもぜひ採用してもらいたい一つです。

 

今日はこのへんでおしまい。また明日。


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