朝のルーブル美術館入り口
ルーブル美術館を抜け、モネのオランジェリー美術館に行く。
オランジェリーまでの道は、静かで人もほとんどいないが、
すぐ横のコンコルド広場は、日曜日から続くデモへの厳戒体制がひかれているようで、警察車両が集結している。
オランジェリーや町中は、まるっきりその緊張感はないが。
オランジェリー美術館の中では、小学校1年生くらいと3年生くらいの子供たちが、絵の鑑賞を学芸員から学んでいた。
モネの睡蓮だけでなく、ピカソ、ルノアール、セザンヌ、マチス、ユトリロ、モディリアーニなどの作品を所有しているオランジェリー。
その中で、あんな小さな子供たちがそれらの作品の鑑賞の仕方を学んでいるのだから、文化に対する深さを感じる。
以前来たときも、スペインでも同様の光景を見た。
日本の学校教育では、ほとんど見られない。
興味深いのは、引率に教師だけでなく、保護者が2、3人ついていること。何かあったら学校の責任ではなく、保護者の責任になるらしい。自己の非を認めることが少ないお国がらかもしれないと思う。
バリの冬
お昼は、娘待望の生牡蠣を食べるため、ガイドブックには載っていない評判の店に出かけた。
知る人ぞ知る店らしい。フランス西海岸の牡蠣だけを取り扱っているとのこと。
小さな牡蠣だけの店。
「ユイトル リー レジス」
一人前 生牡蠣12個とパンとグラス白ワインとコーヒーで34€。
なかなかいい値段だ。
私は、お腹の調子があまりよくなくて、6個に止めておいた。
娘は、私の残りまで食べて大満足。白ワインもすすんでいた。
明日も来たいくらいだと。
後味がミルクのようだった。新鮮な牡蠣だけにお腹の調子を恨んだ。
面白いのは、客は私たちだけだったが、15人入れば満席になる小さな店で、壁掛けの掛け替え工事が行われていたことだ。
手際があまりよくないように思われ私たちが食べるまで続いた。
日本では決してあり得ない光景だと思いつつ、生牡蠣の美味しさに負けた。
あまり愛想の良くないと思われたおかみさんが、店を出るときになって初めて何回も謝ってくれた。
娘いわく、私たちが文句を言う敵意のある客ではないと判断したので、謝ってくれた。と。フランスでは、そういう見方をするよと。
私たちは、その壁掛けの手際の悪さにあきれて笑っていたからか。あまり上手な工事とは思えず、私でもできるかなと思っていたから。
その後、おきまりの買い物へ。
ワインや紅茶だが、一番の買い物は、孫の服だった。以前とは大違い。
デパートのウインドーは、子供たちも大人も楽しめるChristmasの動くしかけのディスプレイである。
日本のデパートもまねしたらいいのに。
帰りは、デモの厳戒体制のため、バスが決まりのコースを来なかったので、苦労したが、娘の経が生きた。