プラネックス製のモバイルルーター (CQW-MRB) をちょっと前に購入して使用していたのですが、ちょっとした問題がありました。
それは、電池が思ったよりももたないこと。
カタログ仕様では約2時間使えるということになっていますが、イーモバイルのD31HWとの組み合わせで使ってみると1時間ちょっとのところでルーターが落ちてしまい、再起動による再接続が始まります。
この組み合わせでは接続に2から3分かかるため、通信中にルーターが落ちると多少イライラしてしまいます。
さらに、再起動後は30分程度で再起動に入り、その間隔がだんだん短くなるという動きをします。
たぶん、トータルでは2時間ぐらい使えているのでしょうけれども、現実的には1時間ちょっとしか電池が持たないという使い勝手です。
原因のひとつはD31HWの消費電力が2ワットから3ワットと大きいことにあるのだと思います。
対策として、外部バッテリーを購入することにしました。
外部バッテリーといえば、最近はサンヨーのエネループモバイルブースターが流行りなのですが、1アンペア出力の新型が出たばかりのせいか入手できず、代わりにダイヤテックのPowerBank slim 3.0というのを買ってみました。
5V1.2A出力で、容量が3.7V4400mAhですから、フル出力の単純計算で2時間半以上、1A出力であれば3時間以上、といっても内部での電力損失がありますから額面通りとはいかないまでもモバイルブースターとそれほど変わらない性能があるはずの外部バッテリーです。
で、CQW-MRBにつないで使ってみると、これが使えないのです。
CQW-MRBの電源オフ状態では充電ランプが点灯し、きちんと充電されているようなのですが、電源オンで使おうとするとバッテリー単独で使っているより早く再起動に入ってしまうくらいの感じです。
で、外部バッテリーが空になっているかというと、外部バッテリーは余裕の状態です。
これはどういうことということで、ちょっと調べてみると以下のページがヒットしました。
http://satoweb.net/2009/12/cqw-mrb-2.html
このページによると、CQW-MRBの電源コネクタはmini USB Bと同じ形ですが、mini USB BコネクタのIDピンにACアダプターの5Vがつながっているつくりになっているそうです。
どうやら、最大500mAというUSBの規格ではモバイルルータを駆動できない (USB通信アダプターだけで500mAを使ってしまいますので、当然モバイルルータ全体としてはそれ以上の電力が必要です) ため、mini USB Bコネクタの電源ピンはそれほど電力を必要としない充電用として、動作用電源は別に (事実上の未使用ピンである) IDピンに割り振っているようです。
確かにACアダプターの銘板を見るとコネクタの1ピンと4ピンに5Vが接続されています。
で、上のページにあるようにmini USBケーブルを工作して何とかしようかと考えました。
その辺で安いUSBケーブルを買ってきて、ばらして1ピンと4ピンをはんだ付けするだけだから簡単と思って、実際にケーブルを買ってきてばらしてみました。
結果は壊滅的。
普通に売っているUSBケーブルはコネクタ部分が樹脂モールドされていて、ばらすこと自体ができない構造でした。
実際のところ、ケーブルとコネクタをはんだ付けしてある部分までモールドした樹脂が回りこんでいて、コネクタピンを見ることさえできませんでした。
仕方ないので、どうしようかと調べたところヒットしたのが以下のページです。
http://kimukimu.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27
先ほどのページがUSBケーブルを細工して1ピンと4ピンをショートしようというのに対して、こちらはCQW-MRB自体を細工して受け側で1ピンと4ピンをショートしようというものです。
やっぱりこっちだということでトライしてみた結果がこんな感じです。
上が改造前の写真、下が改造後の写真です。
一応、ACアダプタをさして、該当するピン間がACアダプタ接続時だけショートされることを確認したうえで改造を行いました。
改造後、外部バッテリーを接続してCQW-MRBの内蔵バッテリーをはずした状態で電源を入れるときちんと動作することが確認でき、とりあえず外部バッテリーが利用できるようになったことは確認しました。
実際の運用は明日試してみるつもりです。
ということで、今日はこの辺で。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます