AKASO V50Xは1万円台で買えるアクションカメラで4K対応の動画記録と20M画素の静止画記録をうたっています。
このカメラの静止画記録設定にJPEG+DNGの項目があったので、試してみました。
DNG (Digital Negative) はAdobe社が提唱する画像ファイル形式で、基本的にはセンサー出力にあまり手を加えず、圧縮もせずに記録することで高度な後工程に対応できるようにしたものです。
ということでV50Xで撮影したDNGファイルをAdobe Photoshopで開いてみました。
簡単なテストを行っただけですが、歪み補正の有無と視覚設置 (画角) の設定にかかわらず歪み補正なしのウルトラワイドで撮影がされ、画素数の設定にかかわらず3776x2824ドットの約1000万画素で撮影された画像がDNGファイルには記録されていました。
この結果からV50XのDNGファイルはセンサー出力にあまり手を入れずに出力したものになっていると考えられます。
ところで、V50Xは静止画出力として5120x3840 (20M)、4000x3000 (12M)、3264x2448 (8M)、2592x1944 (5M)、2048x1536 (3M) の5種類が選べますが、DNG出力画素数を考慮すると20Mと12Mは表記通りの画素数を期待できないと思われます。
特に歪み補正を有効にした場合や視覚設置をスーパーワイド以外に変更した場合には撮影できる範囲が狭くなるため、有効画素数が小さくなり、8Mでの出力も難しい場合が出てくると思われます。
また、4K映像は横3840ドットになりますので、これもDNG画素数から見て無理があると思われ、特に電子手振れ補正を使用した場合にはより荒い映像になってしまうと考えられます。
以上、DNG出力から考えた場合、このカメラは静止画では5M画素以下、動画ではフルHD以下で使用するのが適当という結論となります。
それはそれとして、DNGファイルの色温度設定が2500Kになっているのはちょっと勘弁してほしいところです。
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