安政江戸大地震がどうして起きたかという、当時の江戸市民の面白いお話が残っています。
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これが、そのことを物語る絵です。
鯰の上に乗って、ナマズが暴れないように押さえつけて居られるのが鹿島大明神とその要石です。この鹿島大明神様だけにが唯一ナマズを押さえつける力を持っておいでなのです。だから、この神様が鹿島にいらっしゃる時は、ナマズたちは、決して、あばれることが出来ないのです。ということは、この世の中には地震が起こらないという仕組みになっていると云うのです。しかし、決して起きないはずの安政大地震が、10月2日に起きます。どうしてでしょうかね?????
その答えはです。それは、今度の地震が起きた日は十月二日です。この十月は、所謂、神無月です。鹿島大明神も、出雲大社に出向いていかなくてはなりませんから、留守をしていて鹿島にはいらっしゃらなかったのです。要石はあったのですが、留守番を、これまた、どうしてだか分からないのですが、恵比寿様にお願いして、出雲に出かけられています。でも、それをいいことに、大ナマズは、恵比寿様をからかうように暴れ出したのです。この恵比寿様でも、さしもの大ナマズの力は抑えきれなかったのだそうです。それをよい事に、このナマズは二日になって、大暴れしたのです。
こんな噂話が市中を飛び跳ねるように伝わります。すると、その話は、直に、絵に摺られて、市中へ出廻ります。誰がどこでどう作り出したのかわ分かりませんが、上を下への地震騒動の中でも、そのようなたわいもないと云ったら叱られるかもしれませんが、一か月が経過すると、こんなウェットに富んだ噂話が作られ売られるのです。それだけ人々の心には余裕があったわけではないでしょうが、何か面白い話題に、すぐに飛び付くというミイハー的な市民感覚を形成されていたのかもしれんね。それが江戸の活力だとは思いますが。少々のことでは、決して、へこたれない日本人の力だと云ってもいいのではないでしょうか。
東北地方の人々の、今回、世界から称賛された、あの粘り強い活力も、また、この江戸の活力と同じだったのではないかと思われます。日本人の良さではないでしょうか。改めて、「東北の人たちよ頑張れ」と、エールを送りたいものです。
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これが、そのことを物語る絵です。
鯰の上に乗って、ナマズが暴れないように押さえつけて居られるのが鹿島大明神とその要石です。この鹿島大明神様だけにが唯一ナマズを押さえつける力を持っておいでなのです。だから、この神様が鹿島にいらっしゃる時は、ナマズたちは、決して、あばれることが出来ないのです。ということは、この世の中には地震が起こらないという仕組みになっていると云うのです。しかし、決して起きないはずの安政大地震が、10月2日に起きます。どうしてでしょうかね?????
その答えはです。それは、今度の地震が起きた日は十月二日です。この十月は、所謂、神無月です。鹿島大明神も、出雲大社に出向いていかなくてはなりませんから、留守をしていて鹿島にはいらっしゃらなかったのです。要石はあったのですが、留守番を、これまた、どうしてだか分からないのですが、恵比寿様にお願いして、出雲に出かけられています。でも、それをいいことに、大ナマズは、恵比寿様をからかうように暴れ出したのです。この恵比寿様でも、さしもの大ナマズの力は抑えきれなかったのだそうです。それをよい事に、このナマズは二日になって、大暴れしたのです。
こんな噂話が市中を飛び跳ねるように伝わります。すると、その話は、直に、絵に摺られて、市中へ出廻ります。誰がどこでどう作り出したのかわ分かりませんが、上を下への地震騒動の中でも、そのようなたわいもないと云ったら叱られるかもしれませんが、一か月が経過すると、こんなウェットに富んだ噂話が作られ売られるのです。それだけ人々の心には余裕があったわけではないでしょうが、何か面白い話題に、すぐに飛び付くというミイハー的な市民感覚を形成されていたのかもしれんね。それが江戸の活力だとは思いますが。少々のことでは、決して、へこたれない日本人の力だと云ってもいいのではないでしょうか。
東北地方の人々の、今回、世界から称賛された、あの粘り強い活力も、また、この江戸の活力と同じだったのではないかと思われます。日本人の良さではないでしょうか。改めて、「東北の人たちよ頑張れ」と、エールを送りたいものです。