I LOVE シュナウザー Vol. 2 を見て感じました。
私が40年ほど前に共に暮らしていた頃のミニチュア・シュナウザーは
日本における草創期と言える時代の個体でした。
その頃の彼らは、今のドッグショー会場をにぎわせている様な個体ではありませんでした。
毛量や毛質は、今にして思えばショードッグからは程遠い個体でした。
しかし、何か違うものがあったんです。
キラリと光る何かが ・・・
物怖じしないフレンドリーな性格や、スッと伸びた背線云々 ・・・
叔父が厳選してきた個体であったからでもあるのでしょうが、しっかりした骨格と筋肉質な体は
今の様に洗練されてはいませんでしたが、お手入れを丁寧にすれば小型ながら素敵なものでした。
その後、ミニチュア・シュナウザーから遠ざかっていた私には、
当時のイメージが頭に焼きついたままとなっています。
ただ、カラーに関してはS&Pしか見ておりませんでしたので
ちぃ君 & もっ君 の両親を見た時の驚きは今でも忘れられません。
私は、ミニチュア・シュナウザーはこういうものだと思っておりましたが ・・・
最近のそれはどうも違ってきているようでございます。
この数十年、ミニチュア・シュナウザーの品種改良が進むとともに
安易な無作為の優良血統同士の交配の結果か、手近な血統同士の交配か
はたまた極端なペット化のせいなのか ・・・
本来のミニチュア・シュナウザーからは、かけ離れてしまった体形の個体が気になるこのごろです。
骨格に異常があるかのような背線
姿勢のせいでしょうか、他の犬種と見紛うほどの異様に長い足、下げたままの尻尾、
巻き上がり過ぎた腹部 etc. ・・・
計画性の無い交配繁殖のせいなのか、育て方のせいなのか ・・・
神経質すぎる体重のコントロールやアレルギーなどに対する食事制限のせいなのか ・・・
力強さも無く均整を欠いたアンバランスな体形の個体を見受けます。
また、日々緊張感のない生活もそうした体型の個体を増やす原因になっているのかもしれません。
溺愛するあまりに運動不足の日常や閉塞傾向の生活環境に彼らを陥れてしまう事は
肉体的にも精神的にも彼らに知らず知らずのうちにストレスを与えてしまうものと思われます。
彼らに絶えずいろいろな刺激を与えてあげる事も大切な育て方の一つではないかと思います。
彼らを素敵なミニチュア・シュナウザーにするのは私たちの考え方次第だと思うのです。
本来の彼らの姿 ( スタンダード ) を良く記憶にとどめて、その姿に近づけていく努力をしましょう。
その上に新たなスタイルを構築していく事が種の保存の意味からも重要な事だと思います。
古くからのブリーダーの方々は、今の現状をどう思われておられるのでしょうか ?
また、なられて間もないブリーダーの方々は、どう思われておられるのでしょうか ?
ミニチュア・シュナウザーが多くの方々に愛されている事はいいけれど今の彼らを見ていると
これからの世代の彼らがとても気になります。
本来の彼らの特長・姿が人々の記憶の中で次第に希薄になって行くようで ・・・
厳格ではならないはずのミニチュア・シュナウザーのスタンダードが次第に希薄になって行くようで ・・・
ミニチュア・シュナウザーが多くの方々に愛されている事はいいけれど ・・・
ハイ !
blogランキングに登録しております。 よろしければ ・・・
にほんブログ村 ポチッと一押し よろしくお願い致します。
こちらも
ポチッと一押し よろしくお願い致します。
by ちぃ君 & もっ君 の パパ