白いミニチュア・シュナウザー ちぃ君 ( CALL ME JOE ) と共に

白いミニチュア・シュナウザーちぃ君のパパとママが綴るちぃ君の日記

安易なおすすめから・・・彼らの幸せを考える。

2009年11月01日 | その他
 






ペットフェアなるものを覗いてみました

そこはペットフェアとは名ばかりの生体市場といわれるようなところでした。

訪れている方々は手に手に仔犬たちを抱きかかえティーカップだのトイだの

あの子がいいこの子がいいと見定めておられました

ホームセンターのペットコーナーとは比べ物にならないほど如何わしい会場は

仔犬たちにとって良い環境とは言い難い状況でした。

そんな中のある会話です。



女の子も男の子も避妊手術や去勢手術をうければ飼いやすいですよ。

手も掛らなくなるし困らされることもなくなるし云々

女の子は不妊手術を受ければ汚すこともないし

男の子は去勢手術を受ければおとなしくなるしいいですよ・・・



何という安易なおすすめ

こんな場所に来るのではなかった ・・・

何かペット用品でいいものがないかと思って見に行ってみましたが

何も見ずに会場を飛び出していつものホームセンターのペット用品売り場で

ペットシーツにウンチ袋をカートに山積みに買い込んだ今日の私です。

何が汚すから避妊手術だ

何が性格が大人しくなるからやマーキングをしなくなるから去勢手術だ

何が可哀そうな子を増やさないためにだ

何が長生きさせるためにだ

持って生まれた寿命(さだめ)を人間様が加減する・・・

はたして彼らにとっての幸せとは何なのか?

長寿もめでたい事だけれど

頭の中の消しゴムに楽しかった記憶を消されてしまった彼らが幸せなのだろうか?

私たちの自己満足と彼らの幸せを比べれば

ついさっきまで元気でいたのに・・・

何で逝っちゃったの・・・

私は思います。

彼らの鮮明な記憶が残っているうちに

楽しい幸せが記憶が残っているうちにお別れできることこそ

幸せな生涯と言えるのではないのでしょうか。

私は最近になってこのように思うようになりました。

彼らの本当の喜びとは何か、幸せとは何か

それは常に私たちと肌を触れ合い同じ時間を同じ空間を共有している事

好きなものを食べ、遊び、私たちと肌を触れ合いお昼寝をする

彼らに何もしてあげる事が出来なかったではなく

彼らと一緒に何をしたかが大切なのだと思う

よく吠えるから、ご近所の迷惑になるからと泣く泣く声帯の手術を受けると

避妊手術や去勢手術を肯定される方々からそれは虐待だとのご批判を受けた方が

どこにその違いがあるのかといわれておりました。

常に生活する範囲の中で支障をきたさないための最良の選択

その事を決断する事によって常に彼らと暮らす事が可能になるのならば

それが最良の選択。

ストレスをため込む生活からの解放が彼らにとっての最良の選択。

鳴く事吠える事を日頃の生活の中で抑制されること

それよりも声は出なくとも吠える行為を抑制されずにできる事の方が

彼らにとっていかにストレスの無い生活となる事か・・・最良の選択

自然の営み恵みを一度人為的に奪われた彼らに自らの子孫を残す術はありません。

命と引き換えに・・・とは人が後から付けた理由にすぎません。

どのような選択も事情にかなった選択ならば最良の選択となるはずなのですが・・・。

人の見識には各々に差があることが現実の問題なのです。

立場による違いは選択による結果を正反対のものとするでしょう。

獣医師の中でもその判断は分かれます

基本的に自然の治癒力に任せ最小限の治療を試みる獣医師から

積極的に様々な手法を駆使して治療を試みる獣医師まで多種多様です。

平均寿命に関する統計学的見地から行われる疫学調査の結果を示し

避妊手術や去勢手術を積極的に勧める獣医師。

疫学調査の結果を示しその有効性を説明しながらもあえて処置を勧めない獣医師。

そこには常に双方に存在するリスクの問題があります。

手術をしなかった場合のリスク、手術をした場合のリスク。

手術をしなかった場合の平均寿命、疾病率云々

手術をした場合の術中死亡率、術直後の死亡率、手術予後の問題云々

どちらのリスクを取るのかは、私たちにゆだねられています。

共に暮らす環境の条件でその判断選択は違います

どうか安易なおすすめをうのみにされないでほしいと思います。

そう長くはないけれど時間はあるはずです。

悩んでください、考えてください。

彼らが味わう痛みの分以上に・・・そして、結論が出たら決して後悔しないでください。

彼らに結論を拒否す術はないのです。




ここで今一度考えていただきたいことは、

会うは別れの始まり、別れは新たな出会いの始まりということです。

私は、三十数年の長いペットロスを経験しました。

ほんの数年という彼らとの生活の突然の終わりに家族全員がショックを受け

長く暗いペットロスの沼へ頭の先まで浸かっておりました。

その後、ちぃ君を迎えることとなり現在に至りますが・・・

今になって気付かされた事は、もっと早く新たな出会いをすべきだったと云う事です。

もっといろいろしてあげたかった、ああしてあげたかった、こうしてあげたかった云々

そういった思いにとらわれず、これでいいのだ。

これで良かったのだと思われる事こそ私たちを新たな出会いへと導いてくれるのではないのでしょうか。

彼らは、今、この時が充足さてている事が一番の幸せなのです。

今、この時を彼らと精いっぱい過ごしてあげる事が彼らの幸せと思ってください。

彼らには過去の幸せよりも未来の幸せよりも今の幸せが大切なのです。

彼らがどう感じて暮らせたかが大切だと思います。

楽しい毎日を皆様が彼らと共に過ごす事が出来る事を願って止みません。



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6 コメント

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難しい (清人瑠李)
2009-11-01 23:53:48
問題ですね
避妊・去勢手術は・・・
オイラもmilchの去勢手術
いまだに迷っている問題です。
ココまで来たら
オイラ2号さんのやらないと言う意見に
(理由は自分が痛い目にあう気がして嫌だ!らしい)
従おうかなとも思っています。
長生きさせてやろうっと言うのは
オイラ達 人間側の勝手な考えからのものであって
決してわんこう達がそうしてくれと
言っている訳ではないし・・・

ちなみにティーカップは
種類として存在するものではないらしいです。
店側の売る戦略として
トイより小さくて可愛いというイメージとして
ティーカップと言っているだけみたいです。
返信する
清人瑠李さんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2009-11-02 09:43:40
M・シュナは特にデリケートです。
断尾に始まり断耳、被毛のストリッピングなど
動物愛護の精神から疑問を投げかけられる場合が多いのです。
他の犬種にもこういう問題を抱えているものもありますが
M・シュナは特に思い悩む事が多い犬種と思います。
しかし、とても利発で家族に従順であり比較的おとなしい性格はとても魅力的な犬種であることは間違いないと思っております。
手術に対するリスクの大きさにあまりにも無頓着な風潮には閉口せざるをえません。
麻酔薬の危険性及び術後の予後の問題は、なかなか表には出てこない問題です。
人の場合手術の説明をうけ承諾書を交わしますが、本来動物に関しても人と同様の危険性が潜んでいるのです。
医療が進んだ現代においても絶対はあり得ません。
では、どうするのか・・・
たしかにとても難しい問題です。
私たちの場合は、自然の摂理、彼らが『命を司る神様』から与えられた命の砂時計に定められた
寿命(さだめ)に従う事と結論とする事に致して居ります。
病になった時は、それに懸命に看病することで対応することと心に誓っております。
一緒にいてあげられる時間をできるだけ作るようにし
彼らと共に同じ空間にいる時間をできるだけ楽しくしてあげたいと思っております。
それが長かろうと短かろうと充実した時間を作りたいと思っております。
私たちのすぐ傍で安心してお昼寝している時間も彼らには幸せな時間なのです。
ご近所にご迷惑になるような事のない限りできるだけ彼らの体には・・・と思っております。
もう、断耳をする時期は過ぎてしまいましたが悩んだ事もありました。
断耳の立ち耳の凛々しさに今でも憧れておりますが神様はそれをお許しくださいませんでした。
時という制約を私たちに課せられて・・・
今ではそれを感謝しております。
いつ訪れるかわからぬ次の出会いまでお預けです。
どの仔でも、私たちでも痛いのは嫌ですからね~。
こう思いながら矛盾を抱えて悩み続ける私です。
ハイ
返信する
Unknown (toreviママ)
2009-11-02 14:02:11
何年か前に「ペットフェア」に行きました。
確かに生体市場で、チビさん達のおみやげを買おうと思っていたのですが、
私もすぐに帰りました。
ローンの受け付けのテーブルが一杯で長い列ができてました・・・
行かなきゃよかったと思いました。

断耳は確かに悩みます。。。
あ~3頭目が欲しい・・・
ずいぶん前から、考えているのですが、
なかなかふみきれません。
縁とタイミングにまかせています
返信する
toreviママさんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2009-11-02 15:44:40
乗りのいい音楽(若者たちの好みそうな)が流れる会場で
落ち着かないワン達を見た時これがあの・・・
行って初めてわかりました。
すぐに出口へ向かう自分が情けなくなってしまいました。
若い売り子さん達の軽いノリの説明に真剣に聞き入る方たち。
それを横目で見ながら出口へ急ぐ私
止めたいけれど止められないもどかしさ
止めても残された仔たちはどうなるのか・・・
新たな飼い主さんが見つかればよいのですが
そうでなければ・・・
私はできるだけ信頼できるブリーダーさんから直接譲っていただく事を
事あるごとにお話しさせていただいています。
私の場合幸運にもネット上でラグタイムにたどり着く事が出来ました。
直接彼らを見て決める事が出来ない場合何をもって最終決定をするのか
やはり、メールのやり取りと電話で直接お話を伺うことが重要ではないかという事になります。
直接彼らを見ることも大事でしょうがその背景となるブリーダーさんを知ることが最も重要な事だと思っております。
事あるごとにお話を伺い納得した上で彼らを迎え入れる事が大切だと思っております。
ですから、ほんの数日間の開催期間で出店してくる「ペットフェア」のありかたは
迎え入れの準備も十分にできない不幸な状況としか言いようがありません。
今回実際に見に行って考え込んでしまいました。

三頭目のお話いいですね。
女の子でしょうか?男の子でしょうか?
出会いを待つのも楽しみのうちですね。
私も、いつかはと思っております。
S&Pに帰るんです。
白もしっかりやっていこうと思っていますよ。
日常生活のお手入れの基本は白が一番気が抜けませんからね。
良縁に恵まれます事を静岡の地より願っております。
ハイ  
返信する
涼も・・ (Ryoママ)
2009-11-02 16:10:00
ペットフェアでは散々な想いをされたようですね。去勢手術は私も凄く悩んでいて、特に体が小さいので色んなリスクとか考えちゃいます。
ノーリスクなんてありませんしね、、。
変な話マーキングしたいお年頃になったら困る場所ではマナーバンドでokじゃないかと思ってるくらいで・・正直今はこのままで・・という考えかな。涼もペットフェアではないけれど、ショップで食も細いし寝てばかりの低血糖持ちでとても他の子のように元気そうには見えない状態で、セール品として売られていた子なんです。もしも買い手が居なかったら??と思うと恐ろしいです。
返信する
Ryoママさんへ (ちぃ君&もっ君のパパ)
2009-11-02 22:58:32
入口をはいった瞬間
来る場所を間違えたと思いました。
音と臭いと・・・
どんな管理をされているのだろう?疑問符が無数に頭の中に浮かびました。
この仔たちの未来が明るい方向へ進んで行く事を願わずにはいられませんでした。

去勢や避妊手術についてはとてもデリケートでリスキーな問題です。
状況に応じた方法を私たちが考えて対応する事こそ大切な彼らへの気遣いではないでしょうか。
皆さんには安易に踏み切らず考えて考え抜いて決めてほしいと思っています。
彼らとの楽しくて幸せな暮らしのために・・・。
涼くんの砂時計には『命を司る神様』が書き込んだ設計図にRyoママさん&パパさんの名前が記されていたのです。
『命を司る神様』は、Ryoママさん&パパさんの膝の上に涼の名を刻んだ命の砂時計をそっと置く事を決められたのだと思います。
元気そうには見えなかったのはRyoママさん&パパさんに気付いてもらうためだったのかもしれません。
ハイ  
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